iPhone 16や17はUSB-Cケーブルを使って大画面テレビに画面を表示できるので、写真や動画をみんなで一緒に楽しむことができます。でも、残念なことにiPhone Airや16eではUSB-Cの画面出力に非対応なんですね。そこで今回は、Amazonで売られているUSB-C→HDMI変換アダプタを使って、Airや16eの画面を出力する方法を紹介しましょう。実験ではAndroidスマホもOKでした!

iPhone Airや16e、Androidスマホの一部はUSB-Cの画面出力に非対応!
iPhone 16や17シリーズはUSB-Cが「DisplayPort」出力に対応しているので、USB-C→USB-CケーブルやUSB-C→HDMI変換ケーブルなどを使えば、大画面テレビにiPhoneの画面を映し出すことができます。
これなら、iPhoneで撮った写真や動画、YouTubeなどを大画面テレビで家族や友だちと一緒に楽しむことができますね。
でも、16eとAirだけは、なぜかDisplayPort出力に非対応なので、USB-Cケーブルをつないでも大画面テレビにiPhoneの画面を表示することができません。
そこで、おすすめしたいのがAmazonの「おでかけセレクト USB-C→HDMI変換アダプター(Lightning対応)MiraScreen」(以下:MiraScreen)です。価格は3,980円と高めですが、Appleの「Lightning – Digital AVアダプタ」は7,980円もするので、意外と安いのかもしれませんね。
ただし、Amazonには似たようなUSB-C→HDMI変換アダプターが大量に売られていますので、あまり安いものを購入するとスマホの画像が表示されない可能性もありますので、購入時は十分注意してください。


「MiraScreen」はAirとどのように接続すればいいの?
それでは、MiraScreenの接続方法を紹介しましょう。まず、MiraScreen本体はUSB-C(Lightning変換アダプタ付)→HDMI変換ケーブルになっていて、もうひとつ電源供給用のUSB-Aが付いています。
同梱の注意書きには「5Vより大きい電圧の電源アダプタ、あるいは2Aより小さい電流の電源アダプタを使用した場合、故障する恐れがあります」とあるので、5V/2A以上のUSB-A対応の電源アダプタを使用してください。
最近のものであれば、ほとんど5V/2Aに対応しますが、一応、電源アダプタ本体のスペックを確認しておきましょう。

接続方法は簡単です。今回はAirで実験しますが、最初にUSB-Aを電源アダプタに挿して電源を供給します。次に、iPhone Airの充電端子(USB-C)にMiraScreenのUSB-Cを挿します。反対側のHDMI端子はテレビのHDMIに挿しましょう。もちろん、リモコンでHDMIの入力切替も行ってください。
そして、MiraScreenとAirを接続完了後3~5秒で大画面テレビにAirの画面が表示されます。
MiraScreenとAirを接続する手順




「MiraScreen」で何が表示できるの?
「MiraScreen」を使ってAirの画面を大画面テレビに表示したら、何が楽しめるのでしょうか?
まず、Airで撮影した写真や動画を再生できますし、Webサイトの表示やゲームも表示可能です。また、YouTubeやTVerなどの動画サイトで動画を再生することができました。もちろん、HDMI経由で音声も再生されます。
ただし、AmazonプライムビデオやNetflix、Apple TV+といった有料サブスク動画配信サービスは著作権保護機能が働き、画面を表示することができません。ご注意ください。



Androidスマホでも「MiraScreen」は使える! ただしちょっと面倒くさい
次に、USB-Cを備えるAndroidスマホでもMiraScreenが使えるかテストしてみましょう。
実は、Androidスマホはハイエンド機でないとUSB-CのDisplayPort出力には対応していないことが多いので、MiraScreenが使えると助かります。
そこで今回は、OPPOのミドルハイクラスの「OPPO Reno10 Pro 5G」でテストすることにしました。
まず、Androidスマホの場合も先ほどと同じようにMiraScreenと接続していきます。ただし、MiraScreenを接続しただけでは画面を表示できません。
接続が完了すると専用のアプリ「Mirroring」のインストールが必要だという警告画面が表示されるので、画面の指示に従ってアプリをインストールする必要があります。
このアプリは公式サイトからの「Download」を選択すると、「有害なファイルの可能性があります」と警告されますが、無視して「ダウンロードを続行」を押してインストールしましょう。
また、Chromeの設定画面の「この提供元のアプリを許可」はオンにしておきます。インストールが終わると録画やキャストなどの許可をすることで、ようやくAndroidスマホの画面が表示されます。
ただし、これだけでは音声が出ませんので、「Bluetoothペア設定リクエスト」画面で「ペアリング」をタップしましょう。すると、「MiraAudio-××××××」にペアリングされます。
Bluetoothの音量はかなり小さいので、ボリューム調整する必要がありますが、なんとかAndroidスマホでもYouTube動画などを楽しむことができました。もちろん、AndroidスマホでもNetflixなどの有料サブスク動画配信サービスの表示はできません。
AndroidスマホでMiraScreenを使用する手順






まとめ
いかがでしょうか? 今回は、USB-Cで画面を出力できないiPhone Airや16e、Androidスマホなどを、Amazonで販売されているUSB-C→HDMI変換アダプタ(MiraScreen)を使って大画面テレビに出力する方法を紹介しました。
iPhoneのほうは本当にMiraScreenを接続するだけですぐに画面が表示されますし、音声もしっかり出ます。また、フル画面で正しく表示されました。
しかし、Androidスマホは「Mirroring」アプリのインストールやBluetoothのペアリングが必要になります。また、画面がフル表示されませんでしたが、それでも、本来は表示できないスマホの画面を大画面テレビに出力できるのはありがたいと感じました。
なお、今回テストした機種以外での動作は確認していないため、MiraScreenの購入は必ず自己責任でお願いします。
※文中の価格はすべて税込みです。
※この記事は2025年10月現在のものです。今後、在庫がなくなったり価格が変更される可能性があります。