中古スマホを売買する際、「下取りに出す」「買取店に出す」などさまざまな方法があるが、「フリマサービスに出店する」といったケースにおける流通数や成約数は多いのだろうか。また、よく売れる中古スマホなどはあるのだろうか。今回は、フリマアプリ市場における中古スマホの調査結果を紹介しよう。
スマホ流通金額・成約件数ともにトップはメルカリ
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リスマは、2024年1月1日~12月31日、メルカリ・Yahoo!オークション(ヤフオク)・ラクマ・ムスビーの4サービスを対象に、成約済みの商品をリユース事業者向け買取支援システム「Smapra」で分析した。
分析結果によると、2024年のフリマ4サービスにおける中古スマホの流通金額は約199億円(前年比90.4%)で、成約件数は約65.6万件(前年比84.6%)といずれも前年割れの結果となった。フリマ4サービスにおけるシェア1位は、流通金額・成約件数ともにメルカリに。流通金額は約120億円を占め、シェア率は60%だった。次いでシェア率が高かったのはヤフオクで、流通金額は60.3億円、成約件数は22.2万件だった。
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流通金額を成約件数で割って算出した平均取引単価は30,349円だった。サービス別では、ラクマの平均取引額が45,340円と最も高かった。ラクマは事業者向けの「ラクマ公式ショップ」によるBtoC出品が多いため、平均単価が高く設定されている。一方で、流通金額・成約件数が最も多いメルカリの平均取引額は約31,414円という結果に。なるべく高値で中古スマホを売りたい場合は、ラクマに出品するのが良いかもしれない。
中古スマホの成約件数が多いOSシェアは、iPhoneなどの「iOS」
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中古スマホの流通金額・成約件数を見てきたが、どのOSシェアの成約が多いのだろうか。「成約件数別中古スマホのOSシェア」について見てみると、「iOS」が59.0%(昨年比+3ポイント)、「Android」が41.0%だった。「国内スマホOSシェア」を参考にすると、新品市場に比べてiPhoneなどの「iOS」の人気が高いようだ。
また、流通金額の観点では、中古スマホの人気モデルは「iPhone 12」で、年間9.13億円が流通していた。成約件数の観点では、再人気モデルは「iPhone SE 第2世代」で、約4.3万台を成約している。SEシリーズの単価の低さや持ちやすさ、指紋認証などの機能が、多くの人に選ばれる理由になっているのかもしれない。
フリマサービスにおける中古スマホの流通金額・成約件数は2023年より下がってはいるものの、約199億円が流通しており、まだまだ活発だといえるだろう。中古スマホの売買の参考にしてほしい。
出典:【株式会社リスマ】
※サムネイル画像(Image:Tupungato / Shutterstock.com)