今回は2025年3月現在、16eを含むApple Storeで購入可能なiPhoneを実機で紹介しましょう。カタログではなく実機ならではのiPhoneの魅力を余すことなく紹介します。もちろん、最新iPhoneの新しい魅力に気づけるよう特徴はしっかりと解説していきますので、ぜひ、iPhone購入の検討材料にしてください。
2025年のiPhoneを紹介
今回取り上げるのは、2025年3月現在Apple Storeで購入可能なiPhone全7機種です。価格はいちばん安価なストレージで紹介しますが、もっとも安いのは16eで9万9,800円。いちばん高いのは16 Pro Maxで18万9,800円になります。
ただし、16 Pro Maxは最小ストレージが256GBなのに対し他のモデルは128GBなので、単に高いだけではなく、ストレージ容量が大きくて性能も高いPro仕様になっているんですね。

本体の素材・本体ガラス背面の特徴
本体の素材は15から16 Plusまでは側面がアルミニウムなのに対し、16 Proと16 Pro Maxはチタニウムが使われています。チタンはアルミニウムより軽くて丈夫で、素材としてもかなり高級感がありますよね。
実際に、16 Proと15の側面を比較してみましょう。やはりアルミニウムの15に比べ、16 Proのチタンはかなり高級感があります。こういったところに惹かれる人も多いのではないでしょうか。

背面はモデルごとに素材が違います。15/15 Plus/16/16 Plusはカラーインフューズドガラスですが、16eは普通のガラス。そして、16 Proモデルはテクスチャードマットガラスが使用されています。

まず、カラーインフューズドガラスは本体色を塗り込んだような素材になっていて、14までのギラギラしたガラスの感じではなくマット仕上げです。
16eはガラスなんですが、マット仕上げなのでカラーインフューズドガラスに近い感じの仕上がりになっています。
そして、16 Pro/16 Pro Maxのテクスチャードマットガラスもマット仕上げなんですが、16eとホワイトで比較してみましょう。
写真ではそれほど違いを感じられないかもしれませんが、Proモデルのほうが高級感があり、触り心地も良いです。これはぜひお店で実機を触ってみて欲しいですね。

本体の重量
本体重量がもっとも軽いのは16eの167gです。逆にいちばん重いのは16 Pro Maxの227gなので、その差は60gもあるんですね。

ただし、15は171gで16が170gなので、実際に手に持ってみると16eとの差はあまり感じません。
Plusモデルでは、15 Plusが200gで16 Plusは199gですから1gしか違いません。また、16 Proも199gなんですが、手に持って軽いと感じるのは16 Plusなんですね。
16 Proは本体が小さいのでずっしりとした重みを感じますが、16 Plusは本体が大きくて手に触れる面積が大きいこともあって、少し軽く感じます。
なお、Proモデルはトリプルカメラなので本体上のほうがやや重く、手で持つと少し重さを感じやすいと思います。この辺りはカタログでは分からない部分ですね。
ディスプレイサイズ/種類とリフレッシュレート
ディスプレイサイズについては15と16/16eの6.1インチが標準で、Plusモデルは6.7インチと大画面になります。また、標準モデルより少し大きいのが16 Proの6.3インチで、16 Pro Maxは6.9インチで最大画面サイズになっています。

6.1インチと6.3インチは並べてみてもほとんど違いが分からないレベル。同じ写真を表示してみてもさほど違いは感じません。ただし、16 Proは外側の黒縁(ベゼル)が細いんです。このベゼルの細さが格好いいと感じる人も多いでしょう。
次に、6.1インチと6.9インチを比較してみます。この場合は同じ写真を表示してみると一目で違うのが分かりますね。とくに、ゲームをする人には大画面の6.9インチをオススメします。


全モデルのディスプレイは有機ELになりました。以前はSEが液晶だったんですが、今は有機ELなので画面がキレイですよね。暗いところは暗く、明るいところは明るくハッキリ表示されます。
ただし、リフレッシュレートには違いがあり、15から16 Plusまでが「60Hz固定」なのに対し、16 Pro/16 Pro Maxは「10~120Hz可変」になっています。最大120Hz時は2倍も滑らかに動くので、慣れるとProモデルから離れられなくなる人もいます。
リフレッシュレートはパラパラ漫画のコマ数だと思ってください。1秒間に60枚しかない場合と120枚では2倍の細かさがあるパラパラ漫画になるということです。実際にゲームをやってみるとハッキリと違いが分かるので爽快感も上がりますよ。

Dynamic Island
iPhone画面の上のほうにある長方形の丸が「Dynamic Island(ダイナミックアイランド)」です。16eだけは昔ながらの切り欠き(ノッチ)なんですが、それ以外はすべてダイナミックアイランドが採用されています。
ノッチはただ黒くなっているだけですが、ダイナミックアイランドはサブディスプレイのように便利に使えるのが便利です。

たとえば、音楽再生を終えると、シュッとダイナミックアイランドに入っていきます。しかも、ここを長押しすると拡大されて一時停止などの操作も可能になるんですね。

もっとも嬉しいのは、バッテリー残量が低下したときの表示です。ノッチだと画面にドーンと「20%以下になりました」といったメッセージが表示されてジャマになります。
しかし、ダイナミックアイランドがあるモデルは、そこに表示されてすぐに消えるので、映画鑑賞やゲーム中でもジャマにならないんですね。
処理チップとメモリ
処理チップについては15と15 Plusが「A16 Bionic」、16e/16/16Plusの3台は「A18」、16 Pro/16 Max Proは「A18 Pro」となっており、画面左から右に行くにつれて、性能が向上しています。
ただし、真ん中の3台は同じA18でも16eだけはグラフィック処理のGPUが少し弱いんですね。それがどのくらい影響があるのかは、このあとベンチマークで確認してみましょう。
とはいえ、現行モデルは正直言ってどれもすべて高性能です。日常使いで困るようなことはありません。

差が出るのは最新の3Dゲームを楽しみたいとき。たとえば、『バイオハザード』は15/15 Plusでは動かないんですが、16シリーズは『バイオハザード』も動くんですね。
それでは実際に処理速度テストをしてみましょう。まず、古めの3Dゲーム『ドラゴンクエストVIII』を順に起動していきます。
これ、オープニングで鷹が飛んでいくんですが、画面左から右にちょうどよく鷹が飛んでいきます。やはり起動した順にキレイに鷹が飛んでいきました。つまり、動作の軽いゲームであればどの機種でも差が出ないということです。

次に、もっと新しいゲーム『リアルレーシング3』でテストしてみます。まず、15と16 Pro Maxで比較します。ああ、やっぱり16 Pro Maxのほうが早く起動しましたね。

おおよそ1~2秒くらいの差ですが、実はこれがいろいろなところに影響が出てくる可能性があります。たとえばロード時間では、もっと重い『原神』だと30秒~40秒くらいの差が出るんですね。
次に16と16eを比較します。16eはGPUが少し弱いはずですがどうでしょうか? おや、16eのほうがやや早いですね。でも、これは誤差の範囲です。実はこれは何度かテストしてみましたが、そのたびに結果は違いました。まあ、その程度の違いだとも言えます。
15 Plusと16 Plusで比較すると、やはり16 Plusのほうが少し早いです。こちらは何回もテストしましたが、いつも16 Plusのほうが早く起動しました。最後に16と16 Proを比較しますが、こちらは順当に16 Proのほうが早かったです。