今や一人一台携帯電話を持つ時代。現在、従来のフィーチャーフォンよりもスマホを持つ人の方が圧倒的に多いように感じるが、実際のところどうなのだろうか。また、何をきっかけに携帯電話を買い替えるのだろうか。今回は、携帯電話の所有に関する調査結果を紹介しよう。
携帯電話所有者のうちスマホ比率は98%

モバイル社会研究所は、2025年1月、全国の15歳~79歳男女を対象に携帯電話の所有に関するインターネット調査を行った。
携帯電話所有者にスマホを利用しているか尋ねたところ、98%がスマホを所有していた。モバイル社会研究所が調査を開始した2010年には日本国内におけるスマホ比率は約4%だったものの、2015年には5割を突破し、2017年に7割、2019年に8割、2021年には9割を超え、2025年に98%となった。2008年のiPhone3G発売から始まり、2009年のAndroid端末の登場、2010年の日本初のXperiaなどによって、じわじわとスマホ比率が高まったことがうかがえる結果となった。
スマホの普及に伴い、「電池の劣化」を理由に買い替えが増加

現在は携帯電話所有者のうちスマホがほとんどを占めることがわかったが、どういったきっかけでスマホを買い替えるのだろうか。調査結果によると、2025年は「電池の劣化(長い時間もたなくなった)(52.1%)」が突出していた。次いで「壊れた(15.9%)」「価格(ポイント利用など)(10.1%)」「新モデルが発売された(8.9%)」「端末の汚れやキズが増えた(7.5%)」だった。
2010年からの調査結果をみると、「電池の劣化(長い時間もたなくなった)」はフィーチャーフォンが多かった2010年には約3割、2013年には2割だった。その後、年々「電池の劣化(長い時間もたなくなった)」の割合は上昇し、2021年には約5割に。スマホの普及とともに「電池の劣化」をきっかけに買い替えた人が増加していることがわかる。スマホに搭載されたアプリによって電話以外の用途でスマホを使う時間が長くなったことや、ディスプレイ画面によって消費電力が増加したことが原因として挙げられるだろう。
昨今ではスマホ価格高騰化の影響もあり、頻繁に買い替えはできない。なるべく長く使用したいなら、バッテリーの無駄遣いを減らし、長持ちさせるのがよいだろう。
出典:【モバイル社会研究所】
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