iPhone 16シリーズの廉価版として登場したiPhone 16eは、iPhone SEシリーズの後継モデルだといわれている。iPhone 16の性能を引き継ぎつつ、単眼カメラやMagSafe非対応など一部の機能を制限することで価格差を付けている。しかし、iPhone SE(第3世代)よりも約4万円値上げの10万円近い価格設定には、ユーザーから「高すぎる」という声が上がっている。発売から4カ月が経過し、実際にiPhone 16eを購入したユーザーは、新しい廉価版iPhoneに満足しているのだろうか。ユーザーの本音を見てみよう。

ユーザー満足度は9割超え!スペックの高さで高評価か

セレクトラ・ジャパンは2025年6月、iPhone 16eを購入した男女100名を対象に、満足度を調査した。
「iPhone 16eに満足しているか」の調査では、「満足」「とても満足」と答えたユーザーは合わせて91%となり、ほとんどの購入者が高い満足度を示していると判明した。

さらに性能別の満足度を5点満点で質問し、ユーザーが何に満足しているかを調査したところ、「操作性」の高さへの満足度が平均4.47点、「バッテリーの持ち」への満足度が平均4.46点と特に高い満足度を示し、「普通(3点)」より下の評価はなかった。唯一平均4点を下回った「発熱・動作の安定性」についても「ほぼ気にならない(4点)」「普通(3点)」と評価した人が67%で、2点以下のネガティブな評価は少数にとどまった。スペックの良さで満足度において高評価が得られたと言えそうだ。

価格については6割が納得も、購入前の期待度によって分かれる結果に

iPhone 16eの価格について安いと思うかの調査では、「妥当だと思う」が最多で54%、次いで「高いと思う」が34%、「安いと思う」が12%となった。価格についても、「妥当だと思う」「安いと思う」の割合を合わせると66%で、半数以上が納得している結果に。「妥当だと思う」と回答した人の意見を見てみると、「iPhone 15と比較すると性能のアップを感じるので妥当かなと思った」、「近年のiPhoneのモデルが軒並み高価格な印象なので、妥当か安いぐらいだと思う」と、比較対象モデルがそもそも高価格のため、性能も含めて考えると妥当という意見があった。「安いと思う」と回答した人の意見には「バッテリー性能も良くカメラなどのスペックとして申し分なく、バランスも良くて安いと感じた」と、スペックを高く評価している声が挙がった。
一方で、「高いと思う」と回答した人の意見には、「iPhoneの第4世代の代わりに発売されたのに、その割には高いと思う」「性能を抑えているわりに価格はそこまで安くない印象を受けました。あと2万円安ければ納得できたと思います」「物価の高騰や関税などの影響があるとは言え、廉価版ならばもう少しリーズナブルな価格だとありがたい」という声が集まった。スペックの満足度は高くとも、iPhone SEからの価格差が大きすぎたことで割高に感じる人が一定数いるようだ。
これらの意見をふまえると、価格だけにとらわれずスペックも込みで検討するのであれば、iPhone 16eは性能・価格それぞれのバランスがとれる選択肢の1つとして有用であると言えるだろう。購入検討の際は、これらのユーザーの声を参考にしてみては?
出典:【セレクトラ・ジャパン株式会社 格安SIM・スマホ部門による調査】
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