今回はiPhoneの機種変タイミングを5つ紹介します。秋には次期iPhone 17(仮)の発売も控えていますが、本当はどのタイミングがベストなのでしょうか? また、機種変するときに心配なデータ移行ですが、最近はとても簡単なのでそのあたりの話や、旧iPhoneをどのように活用すればいいかといったことまで解説しますよ!

機種変、“いつ”にする?【1】バッテリー消費を早く感じたとき

まず、機種変のタイミングについてですが、一つ目は「バッテリー消費を早く感じたとき」です。やはり、iPhoneを長く使っていると徐々に減りが早くなってきますが、これは数値でも確認できます。
iPhoneの設定で「バッテリーの状態」を開いて「バッテリー最大容量」が80%未満だったときは、バッテリー交換や機種変更を考えましょう。

バッテリーが80%未満になると、新品で買ったときよりも20%もバッテリーが持ちません。当初はゲームを10時間遊べていても、現状では8時間しか遊べないんですね。
また、80%しかないバッテリーを充電すると、容量が減っているのでフル充電までの時間は昔より逆に早くなります。
2つ目は、「アプリの起動が遅い」もしくは「起動しない」といった現象が発生したときです。iPhoneの最大容量は電力でもあるので、あまりに重いゲームだと100%のパワーが出ず起動できないこともあります。
ほかにも、起動が極端に遅くなる場合もありますが、これは他のアプリを落としてでも起動させようとするので、起動するのに時間がかかってしまうんですね。
3つ目は「画面スクロール中にカクカクする」です。ほかにも、突然音が小さくなったり、突然画面が暗くなったりする症状も買い替えのサイン。
これらは、iPhoneが基本機能を維持するために音を小さくしたり画面を暗くしたりしているので、バッテリーの最大容量が80%未満になっていると考えられます。
Appleの公式サイトでは、iPhoneのバッテリー耐用年数の目安は3年としていますが、普通に使っていれば3年以上持ちます。実際、3年以上前の古いiPhoneを使っている人なんていくらでもいますよね。

ちなみに、iPhone 14の設定では充放電回数までは確認できませんが、Appleでは500回の充放電でも80%を保つ設計になっていると公表しています。
iPhone 15以降ではバッテリーがパワーアップして、1,000回の充放電で80%を保つ設計となりました。これは、充放電回数がiPhone 14の2倍になっているということですね。
iPhone 15以降では、バッテリーの充放電回数まで設定から確認できます。たとえば、私のiPhone 16 Pro Maxの充放電回数は302回でバッテリーの最大容量は98%なので、まあ、順当な減り方だと判断できるでしょう。

機種変、“いつ”にする?【2】処理が重いと感じたとき

次の機種変の目安は「処理が重いと感じたとき」です。たとえば、最新ゲームの起動や処理が遅く快適にプレイできない。具体的に言えば、読み込みが遅かったり画面がカクついたりする状態ですね。
つまり、自分が遊びたいゲームやアプリの動作が重くなったら、もう買い換えたほうがいいということです。
二つ目は、YouTubeやInstagram、X(旧Twitter)、Webサイトのスクロールがカクついたり、写真の表示が遅い場合。
とくに写真表示が遅いと感じる人は要注意ですね。iPhone 8とか古い機種は写真の表示が遅かったり同期が遅くなることがあるので、このような状態ならもう買い替えたほうがいいでしょう。
そして、3つ目はなぜか同じところ、あるいは同じ処理でアプリが落ちる場合。これはもう、iPhoneがその処理が重くて耐えられないということですので、こちらも買い替えタイミングになります。
機種変、“いつ”にする?【3】新iOSのサポート対象外になったとき

自分のiPhoneが「新iOSのサポート対象外になったとき」も大きな目安ですね。
新iOSのサポート対象外になると新機能の追加が行われなくなります。新iOSでいろいろな新機能が追加されてもその機能は使えません。
具体的には、2025年9月頃にリリースされる予定の「iOS 26」では、iPhone XRとXS/XS Maxがサポート対象外となります。これらの機種ではもう新機能を楽しむことができませんので、これも買い替えどきになります。
そして、AppleのAI「Apple Intelligence」への対応ですね。こちらはiOSではなくハードの要因になるんですが、iPhone 15 Proや15 Pro Max以降の機種でないと使えません。iPhone 15/15 Plusは非対応で、iPhone 16シリーズ(16e含む)は対応しています。
このように、Apple Intelligenceはさほど古くない機種でも利用できない場合があるので、これも人によっては機種変の理由になるでしょう。
ちなみに、新iOSのサポートが対象外になったとしても、重要なセキュリティアップデートは引き続き行われます。あくまでも新機能が使えなくなるだけであって、実際に、10年くらい前のiPhone 6sでもセキュリティアップデートはリリースされ続けています。
機種変、“いつ”にする?【4】容量が足りないと感じたとき

4つ目はiPhoneの「容量が足りないと感じたとき」です。iPhone 13以降ではストレージ容量が128GB以上あるので、そこまで困っている人はいないかもしれませんが、iPhone 12などはストレージ容量が64GBからなので、すでにiOSのアップデートすら厳しいでしょう。
具体的には、iPhoneのストレージ容量が常に足りなくて、写真や動画アプリを削除しながら運用している場合ですね。
アプリの削除はまだしも、写真や動画は消してしまうと二度と取り戻せないので、やはり容量が足りないと感じたら、そろそろ機種変のタイミングです。
とくに、最新の3Dゲームアプリなどは容量が大きくなっていて、30GB〜50GBが普通なので、ゲーム好きな人は128GBでは厳しいはず。また、最近はiOSだけでも15GB~20GB程度は使いますので、64GBではまったく足りません。
ちなみに、私のiPhone 16 Pro Max 1TB(1,000GB)のストレージ状況を確認してみると、『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』だけで、なんと53GB以上。『原神』は36GB、『BIOHAZARD RE4』は32GBもあるので、この3つのアプリだけで120GBも消費しているんですよ。

さらにiOSを見てください。これはApple Intelligence対応かどうか、機種によっても少し容量が変わりますが、18GB以上使っています。これでは、ストレージが64GBの機種はもう限界ですね。

機種変、“いつ”にする?【5】次期iPhoneが発表されるとき

最後はやはり「次期iPhoneが発表されるとき」。これは大きなポイントです。新モデルのデザインや機能を見れば「乗り換えたい!」と感じる人は多いと思います。
基本的に、iPhoneは毎年春頃に新色やSEシリーズなどの特別版が発売されてきました。今年も2月末に16eが発売されています。
そして、メイン機種は9月か10月頃に発売されます。これは、2011年のiPhone 4sからずっと恒例なので、2025年はiPhone 17(仮)が9月9日の週に発表されると予想されています。
もちろん、最新機種は処理速度もバッテリーもより快適。とくに最近はバッテリーがかなり持つようになっていて、たとえば、iPhone 11の最大ビデオ再生時間は17時間ですが、iPhone 16 Pro Maxでは33時間も持ちます。つまり、約2倍もバッテリーが長持ちするんですね。

また、次期iPhoneが発表されると同時に旧機種が値下げされるので、性能向上に興味がない人であっても買いどきになります。
この値下げに期待している人も多いと思いますが、いつもそこまでの大幅値下げはありません。
今年も例年通りなら、おそらくiPhone 16は100ドル値下げされるんですが、為替レートによって8,000円~1万4000円くらいの幅があります。まあ、おおよそ1万程度の値下げだと考えておきましょう。
20万円も出して最新機種はいらないけど、次は型落ちになるiPhone 16を狙っている人という人なら、1万円でも値下げされれば嬉しいところですよね。
しかも、この時期にキャリアで購入するとお得なキャンペーンがあります。最新機種はあまり値下げされなくても、旧機種はかなり安くなる可能性が高いでしょう。
機種変、“いつ”にする?【データ移行は簡単!】

ここまで機種変のタイミングについて話してきましたが、機種変したときに皆さんが恐れているのがデータ移行ですよね。
でも、大丈夫。最近、iPhoneからiPhoneへのデータ移行は超簡単で、新旧のiPhone同士をかざすだけですぐに終わります。
具体的には、電子マネーやApple Watchもほぼ自動で移行されて、LINEのデータ移行も認証だけでバックアップから全履歴を復元可能。
昔は事前にLINEのバックアップをしておかないと、大変なことになったんですが、今はデータ移行したあとにもうLINEのデータも入っていて、認証するだけで簡単に復元できます。
さらに、怖くない大きな理由が“旧iPhoneからデータが消えるわけではない”こと。データ移行と言いながらも、実際は「データコピー」になるので、新旧で内容がまったく同じiPhoneができるんですね。
つまり、乗り換えがキチンとできているかは、新iPhoneでじっくり確認でき、もし、不都合があっても、まだ旧iPhoneが使える状態なので安心なんです。
ただし、新旧iPhoneでデータ移行の完了を確認したあと、旧iPhoneの写真はもういらないと思ってすべて消しちゃったりすると、新iPhoneのほうの写真もすべて消えてしまいますので気を付けましょう。
これは、iCloud写真の「このiPhoneを同期」ボタンをオンにしていると起きる現象ですが、新iPhoneを別のApple IDで設定するとか、旧iPhoneを工場出荷状態に初期化した場合は大丈夫です。
いずれにせよ、データ移行終了後に旧iPhoneの写真を消すときは、本当に注意してくださいね。
機種変、“いつ”にする?【旧機種をどうするか? お得な活かし方】

iPhoneを乗り換えたときは、旧機種を「売却する」か「手元に残す」のどちらかになると思います。
まず、旧iPhoneを売却すれば買い替え資金に充当したり、アクセサリを購入できますが、事前に買取金額は調査しておきましょう。ショップによって金額がかなり違います。
とくにiPhoneはリセールバリューも高め。本体の状態によりますが、iOSのサポートが終わっていてもアクセサリを買うくらいの資金にはなるでしょう。
次は、旧iPhoneを手元に残す場合です。そのままスマホの「サブ機」として使う。あるいは「サブスク専用」「防犯用」「ゲーム専用」「子ども用」「Wi-Fi環境での電話専用」など、さまざまな使い方が考えられますよね。
私のオススメはサブスク専用。Wi-Fi接続でNetflixやAmazonプライム視聴だけに使うということです。
とくに、旧iPhoneを〇〇専用にすれば、メイン機では動画を観てサブ機ではSNSをするといった使い方もできますので、動作に問題がないなら旧iPhoneを手元に残しても、意外と有効に使えるでしょう。
最後に、このタイミングで料金プランを見直すのもオススメ。実は、これがもっとも簡単に節約できるポイントになります。
場合によっては年間数万円節約することも可能なので、機種変のタイミングでぜひスマホの料金も見直してみてはいかがでしょうか?
こちらのチャンネルでも解説しています。
※サムネイル画像は(Image:筆者YouTubeチャンネルより)