物価高によって家計が圧迫されるなか、月々のスマホ料金の見直しで対策する人は増えつつある。現在の通信量を見直してお得なプランに切り替えたり、格安SIMに乗り換えたりなどの対策方法が思い浮かぶが、中でも通信品質やサポート体制、コスト、手続きが簡単など、安心感やバランスを求めたい人は大手キャリアで取り扱う格安ブランドを検討する人も多いのではないだろうか。乗り換えを検討する前に、「キャリア格安ブランド」を利用する人は選ぶ際に何を重視し、現在どのような点に満足しているのか見てみましょう。

キャリア格安ブランド利用者が満足している点は?

GMOリサーチ&AIは、全国の18~84歳の男女954人を対象に調査し、2025年の「キャリア格安ブランド」の満足度ランキング結果を同年9月に公開した。
「キャリア格安ブランド」カテゴリの満足度総合ランキングでは、1位が「povo」(71.54点)、2位が「ahamo」(54.43点)、3位が「LINEMO」(54.03点)という結果となった。

項目別ランキングを見ると、「povo」が「加入手続きの手軽さ」「初期設定のしやすさ」「通信速度」「料金プラン」「コストパフォーマンス」の5項目で首位を獲得し、基本的な利便性が高く評価され、総合的な満足度においても高く評価されたようだ。
具体的な推奨コメントを抜粋すると、「回線速度やエリアがauの回線と同一のため、問題なく使える」「混雑する時間帯以外は基本的にスムーズに通信ができ、その上価格も安くてコスパがよい」など、KDDIのメインブランドであるauの回線を、低価格で利用できるコストパフォーマンスの高さを評価するものが多く挙げられた。「ahamo」は項目別で1位となった項目はないものの、コストパフォーマンスに加え、料金プランの分かりやすさを支持する声も多く見られ、バランスよく上位につけ総合で2位となった。「LINEMO」は、「キャンペーン」「サポートサービス」「付帯サービス」の3項目で首位を獲得。コストパフォーマンスに加えて、LINEアプリ内のトークや通話などでデータ容量を消費しないサービス「LINEギガフリー」が独自の魅力として多く支持された。
格安キャリアを選ぶ際に重視するポイントは?

「キャリア格安ブランド」を選ぶ際に重要視するポイントを項目別に10段階で評価すると、「料金プラン」(8.2点)や「コストパフォーマンス」(8.0点)の価格面が上位に。次いで、「通信速度」(7.5点)、「加入手続きの手軽さ」(7.1点)、「初期設定のしやすさ」(6.8点)が続いた。「コストをはじめ、現在使用しているプランから不便にならないか、手続きが面倒でないかなど、利用開始にあたって負担を減らしたいというニーズが強く見られた。一方で、「サポートサービス」(6.3点)や「付帯サービス」(6.1点)の評価はやや低めであり、ブランド選びにおいては価格や基本性能を優先し、追加的なサポートやサービスは決定打になりにくい傾向がある。
スマホ代は、見直すだけで意外と大きな節約につながる固定費のひとつ。自分の使い方やライフスタイルに合ったブランドを見つけて、賢くスマホ代を見直してみてはいかがだろうか。
出典:【GMO顧客満足度ランキング】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています