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iPhone 17/Air買うならキャリアとAppleどっちがお得!? 複雑怪奇な「実質負担額」の謎を解説<みずおじさん>

今回は、ドコモやauなどの4大キャリアで販売されているiPhone 17/Airの価格が、Apple Storeの価格と比較して、本当にお得なのかを考察していきます。キャリアでは何とか割りとかがたくさん用意されていて、結局「実質負担額」がよく分からないと思います。そのあたりを一覧表でじっくりと分かりやすく解説していきますよ!

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(画像は筆者YouTubeチャンネルより)
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iPhone 17シリーズ/AirのキャリアとApple Storeでの価格を一覧表で比較!

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それでは、さっそくiPhone 17シリーズとAirの価格表をご覧ください。Apple Storeと4大キャリアの価格と差額を表示しています。

最初に確認したいのは、すべてのモデルにおいてApple Storeのほうが価格は安いこと。たとえば、17(256GBモデル)はApple Storeで12万9,800円ですが、ドコモでは15万2,900円と2万3,100円も高くなっています。

auはドコモと同じ金額ですが、ソフトバンクは15万9,840円で3万円以上高くなっていますね。逆に楽天モバイルはもっとも安いんですが、それでも14万6,800円なので1万7,000円もApple Storeより高いんです。ちなみに、2TBモデルだと7万円ほどの差があります。

というわけで、基本的にiPhoneはApple Storeで買うのがもっとも安いことを覚えておきましょう。もちろん、4年ローンが組めるとか困ったときにショップで相談できるといった理由で、キャリアで買うのはアリです。

次に、大手キャリアの店頭では「実質負担額」が1円とか414円といった看板があるのを見かけると思いますが、これがいったい何のことか確認しておきましょう。

ドコモは「いつでもカエドキプログラム」、auは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクは「新トクするサポート」、楽天モバイルは「買い換え超トクプログラム」と呼ばれていますが、実はこれ、どれも内容はほとんど同じです。

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つまり、1年後もしくは2年後にiPhoneを返却する購入方法のことで、すべて4年(48カ月)契約になります。このなかで“iPhoneを返却できるプランがある”のが、先ほど紹介したプログラムなんですね。

そして、「返却」を選択した場合は本体代金の残金支払いが免除されます。これが今のキャリアでの買い方の主流で、iPhoneは返しても返さなくてもOKです。

ここまでは、皆さんも何となく分かっていると思うんですが、これが本当にお得なのかどうか、まったく分からないですよね。実は、お得だったりお得じゃないパターンがあるので、私も今回はかなり混乱してしまいました。

※今回紹介する料金一覧表は基本的にMNP(他社からの乗り換え)の価格になります
※それに伴いMNPによる割引が含まれていることがあります

ドコモの料金体系はどうなっている?

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(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

まずは、ドコモで2年後にiPhoneを返却する場合です。注目してほしいのは「実質負担額」。これが実際に自分で払う金額になります。

ご覧のとおり、基本的にキャリアの価格はApple Storeより高いんですが、たとえば、17(256GBモデル)の実質負担額は3万1,966円で済んでいますね。Apple Storeでは12万9,800円もするものが3万円ちょっと。これ、どういうことなんでしょうか?

当然、iPhoneは2年後に返却するのが前提ですが、毎月1,389円を2年間払うだけでいいんです(1,389円×23回=3万1,966円)。ただし、返却しない場合は2年後の残価が9万6,360円も残ってしまいます。

そのため、3年目以降の支払いは急に4,015円に跳ね上がるんですね。これを4年間払い続けるとその合計金額が15万2,900円になります。

もちろん、2年後にiPhoneを返却すれば3万1,966円で済みますから、次の乗り換え時にも同じようなプログラムを利用すれば、お得に乗り換えられるということです。まあ、2年後に同じようなプログラムがあるとは限りませんが……。

すべてのキャリアにおいて、やはり最安値の17(256GBモデル)だけが安く見えるように、このように極端な価格設定になっています。

たとえば、Air(256GBモデル)の実質負担額は8万2,610円。毎月の支払い額も3,591円と高めに設定されており、3年目以降は4,180円になります。17(256GBモデル)と違って600円ぐらいしか差がありませんね。

とはいえ、Apple Storeなら15万9,800円のAirがドコモでは19万3,930円になるので、3万4,130円も高いんです。たとえば、店頭で2万2,000円割引と表示されていても、そもそも3万4,130円も高いので、やはりApple Storeのほうがお得なんですね。

ほかのモデルでも、価格が高くなればなるほど最初の2年で支払う額と3年目以降の支払い額がほとんど変わらなくなっていきます。17 Pro Max(2TBモデル)は177円しか高くなりません。これはドコモに限らず、他のキャリアもほぼ同様の仕組みです。

とくに、17 Pro Max(2TBモデル)は、ドコモだと39万9,850円ですが、Apple Storeでは32万9,800円。なんと7万50円も高いんです。価格が高いものを分割払いで買いたい気持ちは分かりますが、7万円も高いのならやっぱりApple Storeで36回払いにしたほうがいいんじゃないかなと思いますね。

auの料金体系はどうなっている?

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(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

続いてはauです。auも2年後にiPhoneを返却できるんですが、auでは初回で価格調整するので、初回額と2回目以降に分かれています。

やはり、17(256GBモデル)は15万2,900円で実質負担額が3万4,500円になります。3年目(25回目)以降の価格は9万6,400円としか表記されていないので、自分で計算してみると毎月の支払い額は4,016円×24回になるようです。

これ、毎月の支払い額が1,500円から3年目以降でいきなり4,016円に上がるので、しっかり書いてほしいですよね。

実質負担額はドコモが3万1,966円なのに対しauは3万4,500円ですので、わずかに高くなります。ただし、17(512GBモデル)はドコモが7万7,550円でauは5万1,900円と2万円以上も安くなっています。

毎月の支払い額も、ドコモは3,371円なのにauは2,256円なので、17(256GBモデル)を2年で返却するならauのほうがお得になりますね。

とはいえ、毎月の支払い額が安いと2年後の残価が12万円以上残ってしまいますので、3年目以降は5,250円になります。いきなり3,000円ぐらい上がるのは厳しいでしょう。やっぱり早めに返却するのがお得です。

auでは、ほかのモデルでも2年目までは支払いが安くても、3年目以降は高くなる傾向にありますので、注意してください。

ソフトバンクの料金体系はどうなっている?

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(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

ソフトバンクがいちばん難解です。ただ、2年後にiPhoneを返却すると決めている人であれば、かなりお得。たとえば、17(256GBモデル)は15万9,840円。実質負担額は2万2,024円なので4大キャリアのなかでは最安になります。

これはオンラインショップで買った場合なので9,936円割引も含みますが、この割引は17(256GBモデル)にしか適用されません。これだけでもう圧倒的に安いです。

しかも、毎月の支払額は415円×24回ですが、これに9,936円割引が適用されて、実際には月1円×24回という計算になります。

それなら、実質負担額は24円じゃないのと思うんですが、実はソフトバンクで2年後に本体を返却すると、特典利用料として別途2万2,000円の支払いが必要です。

つまり、2年間で24円払うけど返却時に特典利用料2万2,000円も支払わないといけないので、2万2000円+24円=2万2,024円という計算になります。ホント、分かりにくいですよね。

やはり、ソフトバンクは“絶対に2年で返却する”という前提で買わないと、24円しか払っていないので、2年後の残価は丸々残っています。

たとえば、15万9,840円の17(256GBモデル)の2年後の残価は14万9,880円です。毎月の支払い額も1円から3年目以降はいきなり6,245円に上がってしまうんですよ。

ほかにも、17 Pro Max(2TBモデル)は実質19万2,880円で買えるんですが、毎月の支払い額は7,120円で2年後の残価は23万円くらい残ってしまうので、3年目以降は毎月9,530円も払うことになります。

これ、ソフトバンクは上手く考えたなと思いますね。やっぱり、誰でも目先が安いとつい手を出してしまうので注意しましょう。

楽天モバイルの料金体系はどうなっている?

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(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

楽天モバイルは他キャリアとはけっこう違います。まず、実質負担額には最大2万1,000円分もらえる楽天ポイントが含まれます。

たとえば、17(256GBモデル)の価格は14万6,800円で他キャリアより1万円近く安くなっており、Apple Storeと比べても1万くらいしか高くないので、実質負担額は5万2,392円。

これだけ見ると他キャリアより高く感じますが、実は毎月の支払額が3,058円なので、2年後の残価は7万3,392円しかありません。

ソフトバンクでは残価が14万9,880円なので2年で返却するのが大前提になってしまいますが、楽天モバイルなら3年目以降の支払い額が変わらず3,058円のままなんです。

これは17以外のモデルも同じで、多少誤差はありますが2年までと3年目以降に毎月支払う額がほとんど変わりません。つまり、楽天モバイルは4年ローンで買う人にオススメになります。そもそも、他キャリアより価格が安いのでお得ですね。

Apple Storeとキャリア購入、結局どちらがお得?

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(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

Apple Storeとキャリアでは結局どっちがお得なのか? ということですが比較するのは、Apple Storeで買って2年後に売却したときの差し引き合計額と、キャリアの実質負担額になります。Apple StoreでiPhoneを買った場合は、どこかで通信プランを契約することになりますが、通信プランを含めると話がややこしくなるので、それは含みません。

また、iPhoneは2年後に売却すると購入時価格の50%~60%程度で買取ってもらえるのが重要なポイント。これはショップでの買取の話なので、メルカリやヤフオク!などで売れば、もっと高く売れる可能性もあります。

まずは、17(256GBモデル)をApple Storeとドコモの価格で比較してみます。Apple Storeでは12万9,800円で買いますが、ドコモは2年間分割で払っていくので0円。ドコモで2年後にiPhoneを返却すれば実質3万1,966円しか払いません。もちろん、Apple Storeの場合は返却不要なので0円です。

ここまでの出費はApple Storeが12万9,800円、ドコモは3万1,966円になるのでキャリアで買ったほうが9万7,834円もお得に見えますね。しかし、Apple StoreのほうはiPhoneが手元に残りますので、その分を差し引けます。

たとえば、2023年9月発売のiPhone 15(128GBモデル)は2年後の今でも、中古販売業者のイオシスさんで最大7万2,000円で買取ってもらえますので、これを考慮すれば、キャリアとの差額は2万7,834円まで縮まるんです。

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iPhone 15(128GBモデル)では本体の売却まで考慮すると、Apple Storeよりキャリア(ドコモ)のほうが2万7,834円ほどお得になる計算です(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

ただし、これはいちばん安い目玉モデルの17(256GBモデル)の場合のみ。他のモデルで比較すると結果は異なります。

そこで、17 Pro(256GBモデル)で確認してみましょう。Apple Storeでは17万9,800円で販売されていますが、ドコモでは2年後の実質負担額が9万3,060円になります。

この時点ではキャリアのほうが8万6,740円もお得に見えますが、Apple Storeで買った場合、15 Pro(256GBモデル)の2年後の中古買取価格が10万円前後なので、17 Pro(256GBモデル)でも同じような買取価格が期待できるでしょう。

それを考慮すると、17 Pro(256GBモデル)の場合ではApple Storeのほうが、逆にキャリアよりも1万3,240円ほど得する計算です。もちろん、個人売買ならもっと高く売れますよね。

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17 Pro(256GBモデル)の場合では、Apple Storeのほうが、逆にキャリア(ドコモ)よりも1万3,240円ほど得する計算になりました(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

同じように、17 Pro Max(1TBモデル)で計算してみると、15 Pro Max(1TBモデル)が2年後でも14万円くらいで買い取ってもらえるので、結局はApple Storeのほうが2万8,100円ほどお得になります。

この結果から分かるのは、目玉となる17(256GBモデル)なら、キャリアのほうが安くなりますが、それ以外のモデルは、Apple Storeで買ったほうがお得になります。もちろん、4年間iPhoneの端末代金を分割払いするのであれば、確実にApple Storeがお得になるということです。

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17 Pro Max(1TBモデル)でも、Apple Storeのほうがキャリア(ドコモ)よりも2万8,100円ほどお得になりました(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

※文中の価格やプランは2025年9月14日時点のデータを基にしています。

こちらのチャンネルでも解説しています。

※サムネイル画像は(Image:​筆者YouTubeチャンネルより)

みずおじさん/YouTuber

みずおじさん/YouTuber

20年のシステムエンジニアの経験を活かし、iPhoneを中心にiPadやMacなどの幅広いAppleデバイスに関するお役立ち情報を配信しているYouTuber。
セミナー講師のようなテンポの良い語り口調と怒涛の解説で、Appleデバイスの便利技を楽しく学べる動画をたくさん公開中!
●みずおじのゲームちゃんねる
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