最新機種の価格が高騰するなか、コストパフォーマンスの高さから中古スマホが注目を集めています。iPhone 17シリーズの登場を受け、中古スマホ市場はどのように動いたのだろうか。今回は「2025年9月の中古スマホ/機種別販売数・買取数ランキング」を見ていこう。

販売数ランキング、「iPhone SE(第3世代・64GB)」が4か月連続で1位

中古スマートフォンの個人向け販売・買取サービス「にこスマ」を運営する株式会社Belongは、「2025年9月の中古スマホ/機種別販売数・買取数ランキング」を発表した。最新データによると、2025年9月の販売ランキングでは「iPhone SE(第3世代・64GB)」が4か月連続で1位を獲得。続く2位には「iPhone SE(第3世代・128GB)」、3位には「iPhone SE(第2世代・64GB)」で、上位3機種をすべてiPhone SEシリーズが占める結果となった。
今回のランキングは、新型「iPhone 17」シリーズの発表(9月10日)直後の動きを反映しており、発表を機にSEシリーズを中心に取引が活発化した。また「iPhone 13 mini(128GB)」は前月14位から6位へと大きく順位を上げ、「iPhone 8(64GB)」も18位から7位へ浮上。ランキングが大きく入れ替わる結果となった。
新型モデルの登場により、前モデルを割安に購入しようとする消費者が増えている様子が見て取れる。また、価格だけでなく「サイズ」「ホームボタンの有無」「使い慣れた操作感」など、自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶ傾向が強まっているのかもしれない。新型への買い替えではなく、あえて“自分にちょうどいい旧モデル”を選ぶ層が、中古市場の支え手となっているようだ。
買取数ランキングでも「iPhone SE」が上位にランクイン

一方、買取ランキングでも「iPhone SE(第2世代・64GB)」「同・128GB」がそれぞれ1位、2位を獲得。「iPhone 8(64GB)」も上位に食い込み、販売・買取の両方でホームボタン付きのiPhoneが人気を集めている。Face ID搭載モデルが主流となった現在でも、Touch IDの安心感や物理ボタンの操作性を好むユーザーが依然として多いようだ。
また、Android勢では「Pixel 6a(128GB)」「Pixel 7a(128GB)」がそれぞれ4位、5位にランクインし、Pixelシリーズの安定した支持も見られた。今回のランキングでAndroid機種が上位に入ったのはこの2機種のみだが、機能と価格のバランスから根強い人気を保っているといえる。
毎年新型が登場するiPhoneだが、最新が最善の選択とは限らない。性能や機能が成熟してきた今、ユーザーは“自分に最適な1台”を選ぶ時代に入ったといえる。
出典:【にこスマ】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)