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大手キャリアから「ahamo・povo・LINEMO」へ乗り換えると、スマホ料金はどこまで下がる?

大手キャリアのスマホ料金が高いのは分かっていても、よく知らない会社の格安SIMに乗り換えるのは不安だという人も多いでしょう。そのような人には、大手キャリアのネット専用プランの「ahamo・povo・LINEMO」がおすすめ。そこで今回は、ネット専用プランに乗り換えると実際どのくらい安くなるのかを検証します。

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(筆者作成)
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そもそも大手キャリアのスマホ料金はどうなっている?

最初に、大手キャリアの代表的なスマホ料金を確認しておきましょう。ここではドコモの5G無制限プラン「ドコモMAX」の料金を紹介します。

ドコモMAXは月1GBまでは月額5,698円、月3GBまでは月額6,798円、月3GB超は無制限となり月額8,448円となります。

これに、「ドコモ割」「長期利用割」「dカードお支払い割」「ドコモ光セット割(home 5Gセット割)」「ドコモでんきセット割」などの割引をフル適用すると、月1GBまでは月額2,398円、月3GBまでは月額3,498円、月3GB超の無制限は月額5,148円まで下がります。

また、「NBA docomo」や「DAZN」が見放題になったり、Amazonプライムが6カ月無料になるといった特典も得られます。

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ドコモの代表的なスマホプラン「ドコモMAX」は、5G無制限の場合で月額8,448円ですが、各種割引をフル適用すると月額5,148円まで下がります(画像はドコモ公式サイトより引用)
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こちらがドコモMAXで適用可能な割引です。フル適用できれば月3,300円ほど安くなりますが、誰もがフル適用できるわけではありません(画像はドコモ公式サイトより引用)
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ドコモMAXの料金は高めですが特典も多いので、これらに魅力を感じる人にとっては、むしろお得に感じるかもしれません(画像はドコモ公式サイトより引用)

ちなみに、auやソフトバンクの5G無制限プランも、ドコモと似た料金体系になっていますが、楽天モバイルだけはまったく異なる料金体系ですので、これについては後ほど解説します。

大手キャリアのスマホ専用プランってどういうものなの?

大手キャリアはもっとシンプルで料金の安いネット専用プランを用意しています。

あくまで“ネット専用”のため、トラブル時はチャットなどで自分で解決する必要がありますが、その分、料金は大幅に抑えられています。

具体的には、ドコモが「ahamo(アハモ)」、auが「povo2.0(ポヴォ)」、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」ですが、ややこしい割引制度などはなく、実にシンプルで分かりやすいプランになっています。

もちろん、ネット通信品質は大手キャリアと同等なので、格安SIMのように“つながりにくいかも?”と心配する必要はありません。

ドコモ「ahamo」

まず、ahamoは月30GBで月額2,970円。ahamo大盛りは月110GBで月額4,950円となっています。いずれも1回5分かけ放題がついています。

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ahamoは月30GBで月額2,970円と月110GBで月額4,950円の2プランがり、1回5分かけ放題も含まれています(画像はahamo公式サイトより引用)

ソフトバンク「LINEMO」

ソフトバンクのLINEMOには2つのプランがあります。まず「ベストプラン」は月3GBまでが月額990円、月3GB~10GBまでが月額2,090円です。次に「べストプランV」は月30GBで月額2,970円。これに1回5分かけ放題が付いてきます。

LINEMOでは、どちらのプランもLINEのトーク・通話のデータ通信量がカウントされない「カウントフリー」なのが特徴。

また、ベストプランVのほうは30GBを使い切っても45GBまでは1Mbpsでネットに接続できますので、Webサイトの閲覧くらいは問題なくできます。

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LINEMOは月3~10GBまでと月30GBまでの2プラン。比較的ライトユーザー向けになっています(画像はLINEMO公式サイトより引用)

au「povo2.0」

auの「povo2.0」は他社とは大きく異なり、基本料は無料でデータ通信量のトッピングを自分で選んで購入するスタイル。

もちろん、基本料無料でも電話番号は付与されますし、データ通信量のトッピングを購入しなくても128Kbpsでネットには接続できるので、メールくらいは送れます。

半年に1回は何かしらトッピングを購入しないと電話番号を維持できませんが、実質無料のローソン商品券など購入すれば更新可能です。

トッピングには利用期間が24時間、30日、90日、180日、365日などがありますので、月額換算で計算していくことになります。

たとえば、365日のトッピングを月換算で見ていきましょう。まず、60GBプラン(1万3,200円)は月平均5GBで月額1,100円。120GBプラン(2万1,600円)は月平均10GBで月額1,800円、360GBプラン(2万6,400円)は月平均30GBで月額2,200円と、かなりリーズナブルです。

ほかにも、1GBを180日間使えるトッピング(1,260円)は月換算0.16GBで210円、300GBを90日間使えるプラン(9,834円)は月換算100GBで3,277円となっています。

30日のトッピングは分かりやすいのですが、365日のトッピングよりやや割高で、月30GBで990円や月5GBで1,380円、月30GBで2,780円となっています。

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こちらがpovo2.0のトッピングを30日(1カ月)で使える容量と料金にした表です。他社よりもかなり安く利用できるのが分かります(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

結局、どのネット専用プランがいちばん安いのか?

先ほど大手キャリアのネット専用プランを紹介しましたが、結局、どこが安いのかよく分からないと思いますので、料金を比較した表で確認してみましょう。

povo2.0は365日トッピングを月換算にしたものになりますが、それでも、全体的にかなり安いのが確認できます。

とくに月30GBプランでは他社が月額2,970円なのに対し、povo2.0は月額換算で2,200円。100GBに関しても、ahamoが月110GBで4,950円なのに対しpovo2.0は月100GBで3,277円と、10GB少ないものの月1,673円も安くなるのです。

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こちらがネット専用プランの料金を表にまとめたものです。povo2.0は365日トッピングの月平均で計算したものです(表は筆者が独自に作成)

ドコモMAXからpovo2.0に乗り換えるとどのくらいお得か?

それでは、ドコモの「ドコモMAX」からauの「povo2.0」に乗り換えると、実際にどのくらいお得になるのか確認してみましょう。

まず、ドコモMAXで月3GBの場合は割引をフル活用しないと月額6,798円ですが、povo2.0なら月額990円なので月5,808円も安くなります。1年では約7万円も節約できるのは見逃せませんね。

割引をフル適用してもドコモMAXは月額3,498円ですから、povo2.0のほうが月2,508円安くなり、年間では3万円以上節約できる計算です。

また、ドコモMAXの無制限は割引なしの場合で月額8,448円ですが、もし、月100GBも使わないのであればpovo2.0なら月額3,277円で済みます。

この場合は月5,171円、年間で約6万2,000円の節約になります。ドコモMAXは割引をフル適用しても月額5,148円ですから、povo2.0に乗り換えれば年間2万2,000円ほど節約できますね。

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※ahamoは1回5分かけ放題込み※LINEMOはLINEがカウントフリー  ドコモMAXは割引をフル適用しても、povo2.0よりはかなり高くなるのが確認できます(表は筆者が独自に作成)

5G無制限プランなら楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に注目!

残念ながらネット専用プランに5G無制限プランはありません。確かに、自宅にWi-Fiがなくスマホのデータ通信だけで動画サイトを見るなら無制限プランでないと厳しいかもしれません。

その場合は、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に注目です。こちらは月3GBまでが月額1,078円、月20GBまでが月額2,178円、そして月20GBを超えると無制限となり月額3,278円で利用できます。もちろん、これは割引などの適用なしの値段です。

しかも、Rakuten最強プランなら専用アプリ利用で国内通話が完全無料で利用できます。正直、音質はやや劣るものの、通話料を無料にできるのは大きなメリットです。

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こちらがRakuten最強プランの料金表です。月20GBを超えると5G無制限になりますが、それでも月額3,278円なのは破格の安さ(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

povo2.0でも月100GBで月額3,277円ですから、5G無制限プランの場合は楽天モバイルの安さが際立ちます。しかも、最強家族プログラムが適用されると、さらに月110円割引されるのです。

ドコモMAXの5G無制限は割引なしで月額8,448円ですから、楽天モバイルに乗り換えると月5,170円も安くなります。年間では6万2,000円ほど節約できる計算ですね。

また、ドコモMAXの割引をフル適用しても5G無制限は月額5,148円ですから、年間では2万2,000円ほど安くできます。

ただし、大手キャリアのなかでは最後発の楽天モバイルは、まだ山間部などではつながりにくいことがありますので注意が必要。それでも、最近は都市部でドコモより楽天モバイルのほうがつながりやすいケースもあるようです。

というわけで、楽天モバイルへの乗り換えを検討している人は、事前に「サービスエリアマップ」を見て、自分の住む地域のアンテナ設置状況を確認したほうがいいでしょう。

まとめ

いかがでしょうか? 今回は大手キャリアからネット専用プランに乗り換えると、どのくらいスマホの料金を節約できるのか解説しました。

もし、5G無制限までは不要で月30GB~100GBあれば十分だということなら、ネット専用プランのpovo2.0などに乗り換えたほうがお得です。

どうしても、5G無制限プランでないとダメな場合は、楽天モバイルに乗り換えるのがおすすめ。最大で年間6万2,000円も節約できます。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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