スマートフォンの普及が進むなか、通信キャリアの料金プランや契約データ容量も変化を続けている。MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、2025年9月12日~9月21日の期間中、18歳〜69歳の男女4万人を対象に「2025年9月 通信サービスの料金と容量に関する実態調査」を実施した。月々の携帯料金の支払い状況や平均金額、契約データ容量などの実態を紹介する。

大手4キャリアのユーザーは平均月額料金がもっとも高い

今回の調査結果から、通信会社に支払っている月額料金(通信+通話+端末)を把握している人を対象に、通信サービス別に月額料金を尋ねたところ、平均月額料金がもっとも高かったのは、大手4キャリアユーザーで8,551円だった。オンライン専用プランユーザーは6,574円、キャリアサブブランドユーザーは5,170円、MVNOユーザーは4,281円となった。大手4キャリアは金額こそ高いものの、2022年からの推移を見てみると、金額は下降傾向にあるため、今後さらに安くなることが予想される。

通信の月額料金に絞ってみてみると、MVNOユーザーは2,000円未満の割合が圧倒的に大きく、次いでオンライン専用プランユーザーやキャリアサブブランドユーザーが並ぶ形となった。
どのブランドも月額料金を下げる企業努力が見られ、ユーザーの需要に応えようとしていることが分かる。
月額料金に比例して契約データ容量も変化している

月額料金に関しては大手4キャリアがもっとも高かったが、契約データ容量に関してはどうだろう。通信サービス別で月間のデータ容量に関して見てみると、大手4キャリアは「大容量」の割合が他と比べて5倍以上高いことが判明。オンライン専用プランは大容量の割合こそ少ないものの、中容量の割合がもっとも高かった。次いでキャリアサブブランドが中容量の割合が高く、MVNOが後に続くことから、月額料金に比例して契約データ容量が大きくなっていることが分かる。大手4キャリアは大容量の割合が高いにもかかわらず、中容量はかなり低く、小容量の割合が高いという興味深い結果が明らかになった。また、大容量に関しては大手4キャリア以外ほとんど選ばれておらず、オンライン専用プラン、キャリアサブブランド、MVNOは月額料金を抑えたい層が、こうしたプランを選ぶ傾向があるようだ。
通信キャリアや料金プランが多様化する現代では、料金の安さだけでの差別化は難しくなっているのかもしれない。今後、通信キャリアがどのような施策を打ち出すのかにも注目が集まる。
出典:【MMD研究所】
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