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Windows 11をできるだけWindows 10仕様に近づける6つの設定

Windows 10からWindows 11に乗り換えると、タスクバーのアイコンが中央に配置されていたり、右クリックメニューが異なっていたりするので、これが地味にストレスになる場合も多いと思います。そこで今回は、できるだけWindows 11をWindows 10仕様に近づける方法を8つ紹介しましょう。

【1】タスクバーのアイコンを左に寄せる

Windows 11パソコンを使って最初に違和感を覚えるのが、タスクバーのアイコンが真ん中に配置されていることです。慣れてしまえばどうということはないのですが、Windows 10のように左寄せにしたいと思う人は多いでしょう。

そのようなときは、「タスク バーの設定」から「左揃え」を選択すれば、Windows 10のようにタスクバーのアイコンが左寄せ表示になります。

タスクバーのアイコンを左寄せにする手順

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まず、タスクバーの何もない場所を右クリックし、表示されたメニューから「タスク バーの設定」を選びます
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すると、個人用設定のタスク バー設定画面が開くので、「タスク バーの動作」をクリック
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「タスク バーの配置」のタブで「左揃え」を選べば、タスクバーの表示はWindows 10と同じように左寄せになります
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Windows 11ではタスクバーのアイコンが中央に配置されていますが(上写真)、タスクバーの配置設定で「左揃え」にすれば、左寄せになるので、一気にWindows 10感がアップします(下写真)
この記事の画像(31枚)

【2】右クリックメニューをWindows 10の仕様に戻す

Windows 11では、右クリックしたときに表示されるメニュー(コンテキストメニュー)の内容が大きく変わってしまいました。

たとえば、ファイルをゴミ箱に移動させる「削除」ですが、Windows 11からはゴミ箱アイコンだけになっていて、一瞬「削除」がどこにあるのか分かりません。

実は、いちばん下の「その他のオプションを表示」をクリックすれば、Windows 10と同じようなメニューが表示されるのですが、これを毎回やるのはけっこうなストレスです。

そのような場合は「ターミナル」を利用して、Windows 11の右クリックメニューをWindows 10の仕様に戻してみましょう。

まず、ターミナルを開いたら、黒い画面に「reg.exe add “HKCUSoftwareClassesCLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}InProcServer32” /f /ve」と入力して、キーボードの「Enter」を押せばOK。設定後にパソコンを再起動すれば、メニューの仕様変更が反映されます。

もし、元の表示に戻したいときは、下記のコマンドをターミナルに入力して適用後に、パソコンを再起動すればOKです。

【Windows 10仕様に変更するコマンド】

reg.exe add “HKCUSoftwareClassesCLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}InProcServer32” /f /ve

【Windows 11仕様に戻すコマンド】

reg.exe delete “HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}” /f

右クリックメニューをWindows 10仕様に戻す手順

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まず、デスクトップの何もない場所を右クリック。表示されたメニューから「ターミナルで開く」を選択します
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ターミナルが開いたら、「reg.exe add “HKCUSoftwareClassesCLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}InProcServer32” /f /ve」をペーストして「ENTER」キーを押します(上写真)。「この操作を正しく終了しました」と表示されたら、パソコンを再起動しましょう(下写真)
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今回のコマンドを利用してWindows 11の右クリックメニューを(左写真)、Windows 10仕様に戻すことができました(右写真)

【3】デスクトップに「PC」アイコンを表示する

Windows 11のデスクトップには「PC」アイコンがありません。

Windows 10で「PC」アイコンを利用していた人は、ここから各ドライブを開いたり、「ダウンロード」フォルダや「ドキュメント」フォルダを開いていたと思うので、少し困惑するかもしれません。

この「PC」アイコンは設定を開き、「個人用設定」→「テーマ」にある「デスクトップのアイコンの設定」から、簡単に表示させることができます。

デスクトップに「PC」アイコンを表示する手順

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まず、デスクトップの何もない場所を右クリックして表示されたメニューから、「個人用設定」を選択
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設定画面が開いたら「個人用設定」の「テーマ」をクリック(上写真)。次に、「デスクトップ アイコンの設定」を選びます(下写真)
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別ウインドウが開くので、「デスクトップアイコン」から「コンピュータ」にチェックを入れて「適用」をクリックすれば(左写真)、デスクトップ画面に「PC」アイコンが表示されます(右写真)

【4】エクスプローラーの行間を狭くする

Windows 11の「エクスプローラー」を開くと、各項目の行間がWindows 10のときより妙に広くて、なんだか間延びしています。

これでは、1画面で表示できる項目が減ってしまうので、大量のファイルを探すときにイライラするでしょう。

そのようなときは、エクスプローラーの「表示」設定から「コンパクトビュー」を選択し、行間を狭くするのがオススメです。

エクスプローラーの行間を狭くする手順

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エクスプローラーを開いたら、上部タブで「表示」をクリック。表示されたメニューで「表示」→「コンパクトビュー」を選択すればOKです
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Windows 11の元の表示は行間が広くで間延びしていますが(上写真)、コンパクトビューにすれば、行間が狭くなって1画面で表示できる項目が多くなりました

【5】タスク バーの不要なアプリアイコンを削除する

Windows 11のタスク バーには、最初から普段あまり使わないようなアイコンがいくつも並んでいます。

しかし、「検索ボックス」や「ウィジェット」「タスクビュー」などは一度も使っていない人もいるでしょう。

もし、タスク バーの不要なアイコンを消したいなら、「タスク バーの設定」でスイッチをオフにすればOKです。

タスク バーの不要なアイコンを削除する手順

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まず、タスクバーの何もない所を右クリックし、メニューから「タスク バーの設定」を選択します
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ここでタスクビューやウィジェットのスイッチをオフにすると、タスクバーに表示されなくなります。また、「検索ボックス」は表示方法を変更できますが「非表示」を選ぶと消すことができます
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タスクバーの不要なアイコンを消したら、ずいぶんとスッキリしました。空いたスペースにOfficeアプリなど、よく使うアイコンを置けばいいでしょう

なお、タスク バーの設定で消せないアイコンについては、そのアイコンを右クリックして「タスクバーからピン留めを外す」を選択すれば消すことができます。

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タスク バーの設定で消せないものは、個別に右クリックして「タスクバーからピン留めを外す」を選べば削除できます

【6】シンプルな「メモ帳」に戻したい!

Windows 11を「24H2」にアップデートすると、「メモ帳」アプリが大きく変わっていることに気付くと思います。

UIが変更されてタブが追加できるようになっていますし、「上書き保存」しなくても自動保存してくれる機能や、AI機能の「Copilot」まで組み込まれているのです。でも、これでは昔のようなシンプルなテキストエディタではありません。

もし、この新しいメモ帳が気に入らないなら、メモ帳アプリをアンインストールしてください。すると、自動的に昔のメモ帳が起動するようになります。

新しいメモ帳のアンインストール方法は、まず「スタート」を右クリックして表示されるメニューで、「インストールされているアプリ」を選択。

次に、アプリ一覧から「メモ帳」の右側にある「…」メニューをクリックして「アンインストール」を選択すればOKです。

アンインストール後に、TXTデータをダブルクリックしてみると、昔のシンプルなメモ帳がサッと起動するようになります。

新しいメモ帳をアンインストールする手順

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まず、「スタート」を右クリックして表示されるメニューから、「インストールされているアプリ」を選択
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アプリ一覧の「メモ帳」右側にある「…」をクリックし、表示されたメニューから「アンインストール」を選択(上写真)。確認画面でもう一度「アンインストール」を選択すれば削除されます(下写真)
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試しにTXTをダブルクリックしてみると、旧メモ帳がサクッと起動するようになりました

【7】やっぱり「Google Chrome」を使いたい

Windows 11では「Microsoft Edge」がデフォルトのWebブラウザアプリになっています。

もちろん、そのままMicrosoft Edgeを使用してもいいのですが、過去の「お気に入り」や「拡張機能」などもあるので、やはり「Google Chrome」を使いたい人も多いでしょう。

その場合は、Microsoft Edgeで「Google Chrome」を検索してアプリをダウンロードして、パソコンにインストールすればOKです。

インストール後、Windows 10で使っていたGoogleアカウントでログインすればお気に入りや拡張機能などもそのまま使えるようになります。

Google Chromeをインストールする手順

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まずは、Microsoft EdgeでGoogle Chromeを検索して「Chromeをダウンロード」ボタンをクリックしてアプリを入手します
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「ChromeSetup.exe」をダブルクリックすると、「Google Chrome」がインストールされて使えるようになります。「ログイン」を押して、Windows 10で使っていたGoogleアカウントでログインすればお気に入りも反映されます

また、Google Chromeを規定のWebブラウザに設定するには、Windows 11のスタートメニューから「設定」を選択し、「アプリ」の「規定のアプリ」を開きましょう。

次に「アプリケーションの既定値を設定する」で、検索欄に「Chrome」と入力して「Google Chrome」をクリックします。

続いて、「Google Chrome を既定ブラウザーにする」の横にある「既定値に設定」をクリックすればOKです。

Google Chromeを既定のブラウザに設定する手順

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まず、「スタート」を右クリックして、メニューから「設定」を選択します
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設定画面では「アプリ」→「規定のアプリ」を選択(上写真)。次に「アプリケーションの規定値を設定する」の検索欄に「Chrome」と入力して表示される「Google Chrome」をクリックしましょう(右写真)
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続いて、「Google Chromeを規定のブラウザーに設定する」の右側にある「規定値に設定」をクリックすると、「.htm」や「.html」がGoogle Chromeに置き換わります

なお、Microsoft EdgeではGoogle Chromeのお気に入りをインポートすることもできますし、一部の拡張機能も取り込めるので、Chromeから乗り換えても意外と違和感なく使えます。

Microsoft EdgeにChromeのお気に入りを取り込む手順

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まず、「Microsoft Edge」の画面左上の「お気に入りのインポート」をクリックします
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次に、インポート画面でインポート元が「Google Chrome」なのを確認したら「インポート」ボタンをクリックすれば、Chromeのお気に入りが取り込まれます

【8】壁紙もWindows 10風に変更したい!

ここまでの作業でかなりWindows 11が10に近づいたと思いますが、やはり11の壁紙のままだと、どうしても10だという感じがしません。

その場合は、「wallpaperbetter」といったWebサイトで無料のWindows 10風の壁紙を入手して入れ替えましょう。これでかなりWindows 10っぽくなります。

ちなみに、壁紙の変更は簡単です。デスクトップ画面の何もないところを右クリックして「個人用設定」を選択したら、「背景」→「写真の選択」の右にある「写真を参照」をクリックしましょう。

あとは、先ほど紹介したWebサイトなどでダウンロードしたWindows 10風の壁紙を選択すればOKです。

Windows 10の壁紙に変更する手順

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たとえば、wallpaperbetterを開いてWindows 10風壁紙をクリックしたら(上写真)、「無料ダウンロード」を選択して壁紙をダウンロードしましょう(下写真)
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次にデスクトップ画面の何もない場所を右クリックして、メニューから「個人用設定」を選択します
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「個人用設定」では「背景」を選択し(上写真)、「写真の選択」で「写真を参照」をクリック(下写真)。あとは入手した壁紙を選択すればOKです
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Windows 10風の壁紙にするだけで、かなりWindows 11が10っぽくなりましたね!

まとめ

いかがでしょうか? 今回紹介した8つの方法をすべて行えば、Windows 11がかなりWindows 10のような感じで使えるようになると思います。

ただし、「スタート」メニューだけはどうしてもWindows 11風のままなので違和感があるでしょう。実は、これを10風にする方法もあります。

それが無料ツールの「Explorer Patcher for Windows11」。このツールを使うとタスクバーやエクスプローラーをWindows 10風にできますし、スタートメニューも変更できます。

ただし、ネット上では、Windowsのメジャーアップデート後にパソコンが起動しなくなったという報告もありますので、あまりオススメできません。

また、スタートメニューをWindows 7風にできる「Open-Shell」というツールもありますが、このようなツールを導入してトラブルが起きても編集部では一切責任を負えませんので、必ず自己責任で利用してください。

●GitHub「Explorer Patcher for Windows11」は→こちら(英語)
●GitHub「Open-Shell」は→こちら(英語)

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こちらは「Open-Shell」でスタートメニューをWindows 7風にしたものです。こちらのほうがシンプルで使いやすいかもしれません。ただし、導入は自己責任でお願いします

(画像は「Microsoft」公式サイトより引用)

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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