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価格差26倍! ダイソーの激安イヤホンとソニー「WF-1000XM5」、音質の差はどれほど?

通勤や通学で音楽を聴くときには、ワイヤレスイヤホンを使っている人が多いと思います。今では、ダイソーで1,100円という激安モデルも売られていますが、価格差26倍のソニーの最上位機種「WF-1000XM5」と、実際にどのくらい音質に差があるのでしょうか? 

価格差26倍! ダイソーの激安イヤホンとソニー「WF-1000XM5」、音質の差はどれほど?
(筆者撮影)
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ダイソーで1,100円のイヤホンのなかでも「TWS005」はかなり音がいい!

ダイソーでは、1,100円という低価格でかなりの種類のワイヤレスイヤホンが販売されています。

筆者は仕事上、ほとんどのモデルを実際に買ってテストしていますが、なかには音がこもっていて「これはモノラルなの?」と思ってしまうほど、酷い音質の機種もありました。

それでも、なかには「おっ、これは!!」と思わせる機種もあり、現在販売中のワイヤレスイヤホンのなかでもっとも音がいいと感じたのは「TWS005」です。

そこで今回は、ソニーのフラッグシップ「WF-1000XM5」と比較しますが、こちらは2023年9月1日に発売された機種で、Amazon価格は2万9,149円。つまり、ダイソーのTWS005とは約26倍もの価格差があるのです。

もちろん、WF-1000XM5はANC(アクティブノイズキャンセル)や高音質なLDACコーデックに対応していますから、普通に考えればまったく勝負にならないはずですが、実際に音を聴き比べてみて“本当に26倍もの差があるのか”を検証してみたいと思います。

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こちらが、ダイソーでたった1,100円のワイヤレスイヤホン「TWS005」。本体が小型&軽量で、持ち運びも便利な機種です(筆者撮影)
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こちらはソニーのフラッグシップ「WF-1000XM5」。充電用のUSB Type-Cケーブルや交換用イヤーピースも同梱されています(筆者撮影)

まずは両機種のカタログスペックを確認しておこう!

実際に音を聞き比べる前に、まずはダイソー「TWS005」とソニー「WF-1000XM5」両機種のカタログスペックを確認しておきましょう。

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こちらがスペック比較表です。当然ですが、WF-1000XM5のほうが圧倒的に性能が高く、機能が豊富。これに対しTWS005は必要最低限といった感じです(表は筆者が独自に作成)

ダイソーのTWS005は小型軽量で最低限の機能

ダイソーのTWS005はイヤホン本体が非常に小型&軽量で、耳に装着した感じは非常に軽やかです。

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TWS005のイヤホン本体は、指先に乗るほど小さくて軽いため、耳に装着してもまったく違和感がありません(筆者撮影)
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こちらは実際に装着したところですが、大型のWF-1000XM5に比べるとかなり小さいのがわかると思います(筆者撮影)

TWS005のバッテリーは本体で25mAh×2、充電ケースで150mAhとかなり少なめ。それでもBluetooth Ver5.3(Class 2)の採用で省電力化されているため、最大再生時間は約3.5時間、充電ケース込の場合は約10時間となっています。

対応コーデックはベーシックな「SBC」のみ。対応プロファイルは「A2DP/AVRCP/HFP」です。また、ヘッドホンとしても使えるようにマイクも搭載されています。

本体操作はタッチセンサー式で、センサーはイヤホンの軸の先端にあるのでわかりやすく、誤タッチは少なめです。

ただし、マルチペアリングやマルチポイント機能、ANC、専用アプリなどはありません。

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TWS005はタッチセンサーが軸の上にあるため、タッチ場所を指先ですぐに探せるのが便利です(筆者撮影)

ソニー「WF-1000XM5」はANCとハイレゾ対応でレベルがまったく違う!

ソニー「WF-1000XM5」は、先代のWF-1000XM4から重量を約25%軽減し、イヤホン本体も一回り小型化。装着感が向上し、耳への負担は前機種よりかなり軽減されています。

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WF-1000XM5を装着すると耳にフィットする形状。カナル型なので安定感もありますが、TWS005よりはかなり大きいのがわかります(筆者撮影)

バッテリーはイヤホン本体が90mAh、充電ケースが330mAhとかなり大容量です。さらに省エネのBluetooth Ver5.3(Class 1)を採用しているため、再生時間は本体だけで最長12時間、充電ケースを含めると最長36時間も使えます。これなら長距離旅行でも安心ですね(いずれもANCオフ時)。

また、WF-1000XM5の充電ケースがワイヤレス充電に対応しているのも、なかなか便利です。

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WF-1000XM5の充電ケースはワイヤレス充電に対応しています。家に帰ったら充電器に置くだけでOK!(筆者撮影)

対応コーデックはSBCだけでなく高音質な「AAC」「LDAC」「LC3」などにも対応するので、しっかりハイレゾ音源も高音質で聴けます。

対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP/TMAP/CSIP/MCP/VCP/CCPの9種類。マイクが搭載されておりヘッドホンとしても利用可能です。

WF-1000XM5に搭載された「ANC」の性能は非常に高く、電車内や路上での騒音を確実にカットしてくれるので没入感は高め。外音取り込みのレベルも自分で設定できるため、通勤・通学はもちろん旅行中でもかなり重宝します。

また、WF-1000XM5専用アプリ「Sound Connect」では、各種音楽サービスへ自動で接続してくれたり、自分の行動に合わせて設定を変えてくれる「アダプティブサウンドコントロール」。さらに、2台同時に接続できるマルチポインティング、立体音響やヘッドトラッキングといった機能が満載されており、自分好みにいろいろカスタマイズできるのも大きな魅力です。

●ソニー「スマートフォンアプリ| Sound Connect」は→こちら

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こちらがWF-1000XM5のアプリ「Sound Connect」。左写真はノイズキャンセルやイコライザ画面。右写真は、シーンによって設定を自動的に変更してくれるアダプティブサウンドコントロール画面になります

実際に両機種で音楽を聴き比べた結果は!?

それでは、実際に両機種で音楽を聴いてみましょう。今回はWF-1000XM5がハイレゾに対応しているため、ハイレゾ音源とMP3それぞれで聴き比べてみました。

まず、ダイソー「TWS005」のタッチセンサーは軸の上にあるためわかりやすいのですが、本体が小さく、耳の形状によっては操作しづらい場合もあります。

実際にTWS005で音楽を聴いてみると「これが1,100円なのか!?」と驚くほど良好です。音の厚みはありませんが、低音・中音・高音のバランスは整っており、ポップスやジャズなど軽快なジャンルと相性が良いでしょう。ただし、音量を上げると高音が刺さりがちなので、控えめな音量での利用が適しています。

もちろん、ハイレゾ音源とMP3の違いはまったく感じられません。マイク性能も音がこもり気味で雑音も拾いやすく、通話やビジネス用途にはやや不向きです。

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本体が小型のため、耳の形状によっては操作しにくいことがあります(筆者撮影)

次に、ソニー「WF-1000XM5」で音楽を聴いてみます。まず、タッチセンサーは範囲が広く、ミスタッチも少なくて快適に操作できます。設計の丁寧さはさすがソニー。

音質は全帯域がしっかり主張しており、とくに低音の迫力と高解像度の立体感が印象的。音量を上げても破綻することはありません。

もちろん、ANCも非常に優秀で地下鉄内では周囲の雑音が大きく減り、音楽への没入感が一気に高まります。

さらに、ハイレゾ音源では音の余韻や響きがリアルに伝わり、立体的なサウンドが体感できます。マイクの音質も明瞭で、通話やオンライン会議でも安心して使えるでしょう。

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WF-1000XM5のタッチセンサーはかなり広めで、ミスタッチしにくい構造になっています(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーで1,100円の「TWS005」と、ソニーのフラッグシップで2万9,149円の「WF-1000XM5」を比較してみました。

実際に使ってみると、当然のことながら機能面では圧倒的にWF-1000XM5のほうが上です。音楽に没入しやすいANCやスマホとの連携が取れるアプリ、自分好みの音に変えられるイコライザ、ハイレゾ対応、通話時の音の良さなど、すべてにおいて快適です。

もちろん、音質も圧倒的にWF-1000XM5のほうが優れているのですが、TWS005も値段の割にはかなり良好で、単純に音楽再生時の音質だけで比較すれば“26倍までの差があるとは言い切れない”と感じました。

おそらく、WF-1000XM5に代表されるANC&ハイレゾ対応の高級機を使ったことがないワイヤレスイヤホン初心者であれば、TWS005でも十分満足できるのではないでしょうか。

価格も1,100円なので万一失くしても惜しくはないですし、カラバリは6色もあるので予備で何個か買っておきたいくらいですね。

※本文中の価格はすべて税込みです。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年8月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

西澤浩一

西澤浩一

アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。趣味は乗り鉄であり、休日はフリーきっぷ片手に日本全国を徘徊中。お気に入りは青春18きっぷで乗れるリゾートしらかみ。他にもゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も趣味のひとつ。

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