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「iPodのような音楽プレーヤー」が欲しい!今でも入手できる携帯音楽プレーヤー3選

「iPodのような音楽プレーヤー」が欲しい!今でも入手できる携帯音楽プレーヤー3選1
(Image:Shutterstock.com)
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誰かとの連絡や写真撮影、動画視聴などのエンタメまで、すべてメイン使いのスマホひとつで済ませるという方も少なくないでしょう。特に音楽鑑賞についてはストリーミングサービスが主流となり、いつでもどこでも、数千万曲という膨大なライブラリにアクセスできるのが当たり前になりました。

一方で、「サブスクにない音楽を聴きたい」「音楽データが膨大なので専用のプレイヤーがほしい」という方もいるでしょう。しかし、すでにiPodは生産終了済み。「音楽プレイヤー」と聞いてすぐに機種が思い浮かぶ人は少ないかもしれません。

そこで今回は今でも入手できる携帯音楽プレーヤー3選をご紹介します。

iPodの歴史とその功績

iPodの歴史とその功績1
(画像はスマホライフPLUS編集部撮影)

iPodが単なる“流行のガジェット”ではなかったことは、生産終了後も多くの人々の記憶に残っている点から明らかです。iPodは、音楽の聴き方、所有の仕方、そして音楽産業そのもののあり方を根底から覆した革命的な製品でした。

その歴史のはじまりは、2001年10月23日です。

2000年代初頭、ポータブル音楽の主役はまだCDプレーヤーやMD(ミニディスク)プレーヤーでした。MP3というデジタル音声形式はすでに存在し、いくつかのMP3プレーヤーも市場に出ていましたが、その多くは数十曲しか保存できないフラッシュメモリ型か、大きくて不格好なハードディスク型でした。

音楽業界全体も大きな岐路に立たされていました。Napsterに代表されるファイル共有ソフトの登場により、違法なデジタルコピーが蔓延し、CDの売上は急落。

このような混沌とした状況のなか、ジョブズは「音楽ライブラリを丸ごとポケットに入れて持ち運ぶ」という、シンプルかつ大胆なビジョンを掲げたのです。

iTunesの登場

iPodの歴史とその功績1
(画像は「iTunes」公式サイトより引用)

iPodの成功要因にはデザインや操作性など複数の点が挙げられますが、その成功は、ハードウェア単体では成し得ないものであったことも事実です。その心臓部には、「iTunes」という強力なソフトウェアの存在がありました。iPodは「ハードウェア」と「ソフトウェア」が一体となって初めて完成する、完璧なエコシステムの先駆的な成功例と言えます。

手持ちのCDから曲を取り込んだり、iTunes Music Storeから1曲150円という価格設定で楽曲を購入したり。そうしてプレイリストを作成し、それらをiPodに転送する。この一連の流れが、驚くほどシームレスに、そして簡単に行えました。

この「同期」という概念は、iPodによって一般に広く浸透しました。iPodという再生デバイスと、iTunesという便利な管理・購入プラットフォームが手を組んだことで、Appleはデジタル音楽市場における揺るぎない地位を確立したのです。

音楽文化とライフスタイルへの影響

iTunesの「プレイリスト」機能とiPodの「シャッフル」機能は、音楽の消費スタイルを「アルバム単位」から「曲単位」へとシフトさせました。人々はアーティストが意図した曲順に縛られることなく、自分の気分やシチュエーションに合わせて自由に曲を組み合わせ、自分だけのサウンドトラックを作る楽しみを発見しました。これは、音楽のパーソナライズ化を大きく推し進める原動力となりました。

また、iPodに付属していた「白いイヤホン」は、単なる付属品以上の意味を持つようになります。街中で白いイヤホンをしている人を見かければ、その人がiPodユーザーであることが一目で分かるようになり、新しいテクノロジーを使いこなす洗練された人物であるという、一種のステータスシンボルともなりました。

しかし、iPodの最大のライバルは、皮肉にもApple自身の製品から生まれました。2007年に登場したiPhoneは、iPodが持つすべての音楽再生機能に加え、電話、インターネットブラウザ、カメラを統合した革命的なデバイスでした。「最高のiPodは、電話でもある」とジョブズが語ったように、多くの人々にとって、もはや音楽専用機を持ち歩く必要はなくなったのです。

iPodの役割は徐々にiPhoneに受け継がれ、最後のiPod classic(160GB)は2014年に販売終了となりました。

iPodの精神はどこに?今こそ選びたい携帯音楽プレーヤー3選

一方、iPodが市場から姿を消した今でも「音楽専用機」という文化が完全に終わったわけではありません。より専門的で、より深く音楽を愛する人々のためのデバイスへと受け継がれています。それが、現代の「DAP(デジタルオーディオプレーヤー)」です。

その特徴は高品質なDAC (デジタル-アナログ変換回路)の搭載などにより、スマホを大きく上回る再生品質の実現です。これから紹介する3つのモデルは、それぞれiPodが持っていた「多機能性」「携帯性」を受け継ぎながら、この「高音質」という特徴も持っています。

iPodの精神はどこに?今こそ選びたい携帯音楽プレーヤー3選1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

【推薦モデル1】Astell&Kern A&norma SR35

【推薦モデル1】Astell&Kern A&norma SR351
(画像は「Astell&Kern」公式サイトより引用)

iPodの持つ「所有する喜び」や「プレミアム感」を現代の最高水準の技術で再体験したいなら、Astell&Kern(アステルアンドケルン)はまず検討したいブランドです。その中でも「A&norma SR35」は、高級DAP市場を牽引する同社の思想を体現している製品の一つです。

SR35の最大の特徴は、その心臓部であるDACチップにあります。このモデルは、シーラス・ロジック社の高性能DAC「CS43198」を4基も搭載する「Quad DAC」構成を採用しています。通常、このクラスのプレーヤーではDACは1基か2基ですが、SR35は左右のチャンネルにそれぞれ2基ずつDACを割り当てることで、驚異的な情報量と空間表現力を実現します。これにより、ハイレゾ音源が持つ繊細な音の粒立ちや、広大な音の広がりを忠実に再現します。

デザインもまた、Astell&Kern製品の大きな魅力です。アルミニウムの塊から削り出された筐体は、光の当たり方で表情を変える複雑な面で構成されており、工芸品のような美しさを湛えています。iPod classicがステンレスの輝きで所有欲を満たしたように、SR35は精密な加工技術と芸術的なデザインで、持つこと自体の喜びを提供してくれます。

【推薦モデル2】Sony NW-A300シリーズ

【推薦モデル2】Sony NW-A300シリーズ1
(画像は「ソニー」公式サイトより引用)

iPodが登場する遥か以前からポータブルオーディオの代名詞であり続けた「ウォークマン」。その最新シリーズである「NW-A300」は、現代の音楽の聴き方に正面から向き合った製品です。iPodシリーズの中でも、特にiPod touchが示した「多機能性」の未来を、ソニーならではの音質へのこだわりで再構築したモデルと言えるでしょう。

NW-A300シリーズの最大の特徴は、Android OSを搭載し、Wi-Fiに接続できる点です。これにより、Google PlayストアからSpotifyやApple Music、YouTube Musicといったさまざまな音楽ストリーミングアプリをインストールし、直接サービスを利用することができます。これは、手持ちの音源ファイルを再生することが基本だったiPod classicや、App Storeのサービスが限定的だったiPod touchとは一線を画す、現代ならではの柔軟性です。

【推薦モデル3】Shanling M0 Pro

【推薦モデル3】Shanling M0 Pr1
(画像は「MUSIN」公式サイトより引用)

「とにかく小さく、軽く。でも音は良いものがいい」というプレイヤー求めている場合、Shanling(シャンリン)の「M0 Pro」がおすすめです。このプレーヤーを一目見れば、多くの人がかつてのiPod shuffleを思い出すのではないでしょうか。

M0 Proの最大の武器は、その圧倒的な小ささと軽さです。重さはわずか36.8gで、iPod shuffleのように、ポケットに入れていることさえ忘れてしまうほどの携帯性を実現しています。ランニングやジムでのトレーニング、満員電車での通勤など、スマートフォンを取り出すことさえ煩わしいシチュエーションで、その真価を発揮できるでしょう。

しかし、M0 Proはただ小さいだけではありません。この極小ボディの中に、ESS Technology社の高性能DACチップ「ES9219C」を2基も搭載しています。これにより、サイズからは想像もつかないほどクリアでパワフルなサウンドを実現。スマートフォンとは明らかに一線を画す、本格的なオーディオ体験を提供します。

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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