都内で見かける機会も多くなった電動キックボード「LUUP(ループ)」。しかし、その安全性についてはたびたび議論されており、ネット上では、交通ルールを守らないドライバーがいるという指摘なども見受けられます。
しかし、短距離の移動で、道が混んでいるときなどに便利なことは事実。この記事では安全な乗り方についてご紹介します。
電動キックボード「LUUP」は安全?免許は必要?
LUUPは、株式会社Luupが提供する電動キックボードや電動アシスト自転車のシェアリングサービスです。スマホアプリを利用して、街中に設置されたポートから車両を借り、目的地のポートで返却する仕組みです。2021年4月にサービスが開始され、現在では東京、大阪、京都、横浜など全国の主要都市で利用可能です。
電動キックボードは、短距離移動に適した新しい交通手段として注目されており、最大時速20kmで走行可能です。また、2023年7月の道路交通法改正により、16歳以上であれば運転免許不要で利用できるようになりました。
LUUPの利用方法
LUUPの利用方法についてご紹介します。
アプリのダウンロードと登録
まずはアプリをインストールします。
アプリをインストールしたら開きます。
交通ルールテストの合格
LUUPにはじめて乗る前には全11問の交通ルールテストを受験し、合格する必要があります。
交通ルールテストは運転免許を所持している筆者にはすぐに解けるものでした。一方、運転免許を持っていない友人がテストしてみたところ、問題が問いかけていることが分からなかったり、車両の種類を問う問題や二段階右折に関する問題などでつまずいていました。
一方、たとえば問題の中に「車両を安定して運転できる自信があっても、2人乗りをしてはいけない」というものがあり、教習所のテストならば、「車両を安定して運転できる自信がなくても2人乗りをしてはいけない」という理由で「×いいえ」になりそうですが、答えは「○はい」でした。
とはいえ、運転免許を取得する際のテストよりははるかに易しいといえるでしょう。
ポートの検索と車両の選択から乗車まで
LUUPアプリを開くと地図が表示され、LUUPのポートが表示されます。
返却方法は?
利用を終了する際は、指定されたポートに電動キックボードを返却します。ポートに到着したら、アプリで返却処理を行います。車両が適切に駐車されていることを確認し、アプリ上で返却完了の操作を行います。
電動キックボード「LUUP」は実際に使うと便利?
電動キックボード「LUUP」を実際に利用したときの感想をご紹介します。
あくまでもキックボード
LUUPの電動キックボードは、あくまでもキックボードであることを認識することが重要。自転車と比べても危険な乗り物であるため、歩行者にも車にも注意が必要だと感じました。また、段差や路面状況の影響を受けやすく、雨天時は利用を控えた方が安全です。また、荷物を持っての走行は安定性がなくなるため、最小限にした方がいいでしょう。
かなりスピードが出る
LUUPの電動キックボードは最高時速20km。車と比べるとあまりスピードが出ないようにも感じてしまいがちですが、一般的な自転車の平均速度と同程度となっています。しかし、このスピードゆえに安全面での注意も必要です。特にはじめて利用する場合は、最初は低速で慣れてから徐々にスピードを上げていくことが推奨されます。また、交差点や人通りの多い場所では、適切に減速することが重要です。
「LUUP」には電動アシスト自転車もある
「LUUP」といえば電動キックボードですが、電動アシスト自転車もあります。自分で漕ぐ必要がありますが、もちろん電動自転車のため、少し漕ぐとスイスイ進めるのがポイントです。カゴもあって荷物も入れることができ、筆者としては電動キックボードよりも安定していると感じました。
また、電動アシスト自転車は電動キックボードよりも自由に走行できる点がメリットですが、坂道では少しキツいため、場所によっては電動キックボードの方が利便性が高い場合もあります。
地方都市の「バス」「電車」のルート外を補う存在になるかも?
都内の混んでいる道などではトラブルが起きたりすることもあるLUUPですが、将来的には地方都市でバスや電車のルート外を埋める可能性も秘めているのではないでしょうか。今後、LUUPは通勤・通学時の「ラストワンマイル」の移動手段として、また、観光地での周遊に活用することで、より効率的な移動が可能になるかもしれません。
※サムネイル画像(Image:aijiro / Shutterstock.com)