2025年3月15日から中央線快速・青梅線でグリーン車のサービスが始まったのは皆さんご存じでしょう。しかし、この普通列車グリーン車は座席指定ができない自由席なので、確実に座れるわけではないんですね。もし、グリーン券を買ったのに満席で座れなかったときは、いったいどうすればいいのでしょうか?
普通列車グリーン車は自由席なので座れない場合も!
JR東日本が運用している普通列車グリーン車は、通常の乗車券のほかに別途グリーン券(紙のきっぷやSuicaグリーン券)を購入することで利用できます。
グリーン車は普通の車両と違い上階と下階の2階建て構造になっており、座席がリクライニングできるので、通勤ラッシュ時に混雑しているときなどは利用したくなるでしょう。
ところが、中央線快速・青梅線のグリーン券は座席指定ができない自由席なので、グリーン車が満席で座れないこともあるのです。
せっかく、グリーン券を買ったのに座れないのは納得できないと思いますが、この場合は払い戻ししてもらえるのでしょうか?

そもそも、この普通列車グリーン車を利用するにはグリーン券が必要になりますが、全席自由席なので座席が空いていない状態でも、車内にいるとグリーン券が使われている状況になるのです。
したがって、通路やデッキに立っている状態でもグリーン券を利用していることになるんですね。
●JR東日本公式サイト「グリーン車Suicaシステムをご利用に際してのご注意」は→こちら

とはいえ、“満席”を理由にグリーン券を使いたくない場合、払い戻しができないわけではありません。
まず、紙のグリーン券は車内での払い戻しができませんが、モバイルSuicaグリーン券なら自分のスマホから簡単に払い戻すことができます。ただし、この場合は払戻手数料が220円かかってしまいます。
しかし、紙のグリーン券でもSuicaグリーン券でも、事前にある手続きを済ませておけば手数料なしで払い戻すことが可能となっていますので、具体的な方法はこのあと紹介しましょう。
手数料無料で払い戻ししたいときはグリーンアテンダントに「不使用証」をもらおう!
もし、グリーン車が満席で座れないことを理由に、購入したグリーン券を払い戻したいときは、グリーン車の乗務員「グリーンアテンダント」を探して“払い戻したい”ことを告げ、「不使用証」を発行してもらいましょう。
紙のグリーン券の場合は、下車後にこの不使用証を改札口やみどりの窓口に提出すれば、手数料無料で払い戻しが受けられます。
ただし、Suicaグリーン券の場合は、下車後に改札口で不使用証とスマホを提示して「払戻申出証明書」を受け取ったあと、それをみどりの窓口に提出しないと手数料無料での払い戻しはできません。紙のグリーン券に比べて、やや手続きが煩雑ですね。
●モバイルSuica「Suicaグリーン券を購入したが、グリーン車が満席だったので払いもどしたい」は→こちら

Suicaグリーン券は要注意! 払い戻しができない場合も……
グリーン券の払い戻しについては「不使用証」があれば払い戻しが可能なのですが、実はSuicaグリーン券の場合は少し注意したいことがあります。
それは「払戻申出証明書」を受け取らないと新たなSuicaグリーン券が使えないこと。
実は、Suicaに登録できるグリーン券は1枚だけなので、不使用証をもらっただけでは次のSuicaグリーン券を利用することができません。
もし、払戻申出証明書を受け取らず別のSuicaグリーン券を購入してしまうと、元のSuicaグリーン券の払い戻しができなくなるのでご注意ください。
払戻申出証明書を受け取ったあとは、Suicaエリア内のみどりの窓口へ提出することで、払い戻しが完了します。

まとめ
いかがでしょうか? 今回は普通列車グリーン車が満席で座れなかったときに、グリーン券を払い戻しする方法を紹介しました。
グリーン車が満席の場合は、グリーンアテンダントに申し出ると「不使用証」を発行してもらえ、手数料無料で払い戻しができます。
紙のグリーン券の払い戻しは改札口でも対応しているので、わざわざみどりの窓口へ行かなくていいのは助かりますよね。
しかし、Suicaグリーン券の場合は、払戻申出証明書をみどりの窓口へ提出することで手数料無料の払い戻しが完了します。
Suicaグリーン券は便利なのですが、払い戻しの手間を考えると220円の手数料を支払ってスマホで払い戻ししたほうがいいかもしれませんね。
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)