インターネット上での買い物へのハードルが低くなっている一方で、「ネット詐欺」による被害は増加傾向にあります。実際に被害経験者はどの程度いるのでしょうか。また、どの程度の被害額かも気になるところです。そこで今回は、「デジタル機器サポートサービスの利用実態把握調査」をご紹介します。
4.8%がネット被害を経験! どの年代・性別で変わらない割合
日本PCサービス株式会社では、全国81,497人を対象に「デジタル機器サポートサービスの利用実態把握調査」を実施。まずはじめに「ネット詐欺被害」の経験者の割合を調査すると、全体で4.8%にのぼることが明らかになりました。
年代性別に見ると、「男性60歳以上」が5.7%で最多の割合を占めたものの、「男性20~39歳」で5.0%、「男性40~59歳」で4.1%、「女性20~39歳」で4.7%、「女性40~59歳」で4.3%、「女性60歳以上」で4.9%と続きました。いずれの年代性別でもほぼ変わらない結果となっています。
平均損害額は7万2820円! 約3人に1人が金銭的被害に
ネット詐欺被害経験者のうち、35.2%は実際に金銭的な損害が発生しているようです。平均損害額を調査した結果、7万2820円に及ぶことが明らかになりました。
また、金銭的な損害以外にも、「置き配の紛失・盗難」を1.3%が経験していることが判明。平均損害額は4万2876円となっています。置き配の紛失・盗難の経験者は「男性20~39歳」が3.6%と最も高い結果になりました。
次いで「男性40~59歳」で1.5%、「男性60歳以上」で0.7%、「女性20~39歳」で1.8%、「女性40~59歳」で1.1%、「女性60歳以上」で0.5%と続いています。ネット通販などに抵抗が少ない若年層ほど置き配の被害に遭っているようです。
今回の調査から、20人に1人の割合でネット被害を経験していることがわかりました。インターネット上での買い物は便利な一方、危険が潜んでいることを理解しておかなければなりません。ネット詐欺に遭わないために、事前の対策や知識を身につけることが必要です。また、どのような相談窓口や補償サービスがあるのかを確認しておくのも良いでしょう。万が一被害に遭ってしまった際は、慌てず落ち着いて対処していきたいところです。
出典元:【日本PCサービス株式会社】
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