優先順位の違いはあれど、お金は誰にとっても大切なものだろう。できれば貯蓄を増やして、ゆとりある生活を送りたいと考える人は多いだろうが、貯蓄が思ったように増やせないと悩んでいる人も多いはず。お金が貯まる人と貯まらない人には、どんな違いがあるのだろうか。この記事では、お金を貯めるための習慣や改善策について解説する。
お金を貯めるには、日々の生活習慣や意識が重要
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Song合同会社が2025年1月6日〜1月31日に実施した、全国の20代〜50代の男女300人を対象とした調査によると、お金が貯まる人には共通して「管理の習慣」が備わっている。例えば、毎月の支出を記録する人は68.2%、毎月の貯金額を決めている人は59.4%に達しており、家計の管理を習慣としているようだ。また、無駄なサブスクを解約することで不要な支出を抑える人も54.7%存在した。日々のお金の流れを把握し、無駄を減らすことが貯蓄への近道となるようだ。
さらに、「給料が入ったらまず貯金する」という先取り貯蓄の習慣を持つ人は、500万円以上の貯蓄を持つ割合が高い傾向にある。お金はあると使ってしまうもの。使う前に、貯金用の口座などへ移してしまい、強制的に貯金するという方法は有効と言えるだろう。
貯まらない人の悪習慣は「無意識な支出」
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一方で、お金が貯まらない人には「無意識な支出」が多いという特徴が見られた。具体例として、「セールでつい買いすぎる」(72.5%)、「クレジットカードのリボ払いを利用する」(58.9%)、「ATM手数料を気にしない」(50.3%)といった行動が挙げられる。これらは一見小さな支出に思えるが、積み重なることで大きな負担となり、結果的に家計を圧迫してしまう。また、「毎月の支出を把握していない」(62.1%)、「何となくクレジットカード払いを続けている」(55.2%)といった習慣を持つ人も多く、「いつの間にかお金が消えている」という現象が起こっているようだ。
また、「コンビニでのちょこちょこ買い」を頻繁に行うことも問題視されている。一回あたり数百円程度でも、月に何度も繰り返すことで大きな出費となる。このような無駄遣いは、自覚しにくいため改善が難しい。しかし、「支出を記録する」など簡単な行動から始めることで意識改革につながる可能性がある。
お金が貯まるかどうかは「日々の意識と行動」によって大きく左右されることが分かった。まずは、自分自身のお金の使い方を振り返り、小さな改善から始めてみてはいかがだろうか。「支出を記録する」「無駄なサブスクを解約する」「給料日に先取り貯蓄を行う」といったシンプルな習慣が、大きな成果につながるだろう。
出典:【Song合同会社】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)