昨今の物価高や年金問題への不安から、資産形成を考えている人は多いのではないだろうか。エニトグループの調査によると約8割が将来のために貯蓄や資産形成を行っていることが判明したが、どのくらいの額をどんな方法で貯蓄したり、増やしたりしているのだろうか。「結婚資金や将来のお金に関するアンケート調査」の結果を見てみよう。
約8割が資産形成をすでに行っている・行う予定

エニトグループは2025年3月14日から16日にマッチングアプリ「Omiai」ユーザー、136人にインターネット調査を実施した。結婚や将来のために貯蓄や資産形成をしているかどうか尋ねると、「している」が64.7%、「これからする予定」が14.0%と約8割の人が貯蓄や資産形成をすでに行っている・行う予定であることが分かった。

次に貯蓄や資産形成の具体的な目的を尋ねると、68.2%が「老後のための資金」と回答。次に「新居への引っ越しや購入のための資金」が47.7%、「子どもの養育費」が46.7%、「結婚式や新婚旅行などの結婚に必要な資金」が44.9%だった。長寿化や少子高齢化による年金制度に対する不安などから、結婚や子育てなどのライフイベントよりも、老後の資金に対する意識が高くなっていることが分かる。
貯蓄額は「1,000万円以上」と「100万円以下」で大きく二極化している

続いて、結婚や将来のための貯蓄・資産保有状況について尋ねると「100万円未満」が27.2%と最も多かった。次いで、「1,000万円以上」が23.5%、「100~300万円」が21.3%と貯蓄額は大きく二極化していることが分かる。その理由として、職業などの経済的な要因や消費傾向の違い、金銭感覚などが影響していると考えられる。また、物価高やインフレに備えて、計画的に貯蓄や資産形成を行っているという声も上がった。

結婚や将来のための資金をどのような方法で貯めたり、増やしたりしているかを尋ねると「預貯金で資金を貯めている」が80.9%で最も多く、次いで「節約」が47.1%だった。気軽に取り組みやすいからか、半数近くの人が行っている。また、「投資信託」が38.2%、「株式投資」は27.9%であり、積極的に資産形成に取り組んでいる人がいることが分かった。16.9%が「副業」と回答し、それによって貯蓄をさらに増やしている人もいるようだ。副業を推進する企業もあり、これからも二刀流の働き方は増えていくだろう。
貯蓄額や方法には違いがあるものの、多くの人が将来のために貯蓄していることが分かった。自分ができる範囲内で、貯蓄や資産形成をして将来に備えたい。
出典:【株式会社エニトグループ】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)