現在、大手銀行の普通預金金利は0.20%ですが、SBI証券とSBI新生銀行の資金移動サービスに使える『SBIハイパー預金』の金利は0.42%と2倍以上もお得になります。そこで今回は、SBIハイパー預金とはいったい何なのか? どうすれば金利0.42%のSBIハイパー預金を利用できるのかを解説したいと思います。

そもそも「SBIハイパー預金」って何?
2025年9月24日、SBIグループのネット銀行「SBI新生銀行」とネット証券「SBI証券」は、投資資金移動が自動化できる自動スィープサービスで利用できる「SBIハイパー預金」を開始しました。
このSBIハイパー預金の自動スィープサービスは、SBI新生銀行の口座に預けた残高が、自動的にSBI証券の「買付余力」に反映されるというもの。
そのため、株式や投資信託などの買い付けで資金が足りないとき、わざわざ証券口座へ入金する必要はなくSBIハイパー預金から直接買い付けできます。
以前、SBI新生銀行とSBI証券では「SBI新生コネクト」という同様の自動スィープサービスがありましたが、こちらは2025年9月23日に新規受付を終了しており、今後はSBIハイパー預金に移行する形です。
しかも、SBIハイパー預金はSBI新生銀行の普通預金扱いなので、金利は0.42%ですが元本保証があり最大1,000万円までとその利息が保護されます。
また、SBIハイパー預金と同時に「定額自動振替サービス」も開始されていますが、このサービスは、事前に設定した金額を定期的に普通預金からSBIハイパー預金に移動するというものです。
●【公式】SBI新生銀行「SBIハイパー預金」は→こちら
●【公式】SBI証券は→こちら



■SBIハイパー預金
【対象】「SBI新生銀行」と「SBI証券」の両方の口座を持っている個人
【元本保証】あり
【預金保険】預金保険の保護対象(他の定額保護預金と合算して元本1,000万円までとその利息)
【金利】金利年0.42%(税引後年0.3346%)
【利息の支払日】毎月11日を基準日とし、毎月12日に支払い
【SBI証券口座との連携】SBI証券口座と連携し、預金残高をSBI証券の買付余力に自動反映
【資金の利用方法】SBI証券での各種取引(株式、投資信託等の買付)資金として即時利用可能
【定額自動振替サービス】SBI新生銀行の円普通預金からSBIハイパー預金へ、指定の金額とタイミングで自動振替が可能(パワーダイレクトで設定)
【ステップアッププログラム】SBIハイパー預金の開設で翌々月から最上位ステージであるダイヤモンドステージを適用
SBIハイパー預金を開設すると、SBI新生銀行の「ステップアッププログラム」において、翌々月から最上位の「ダイヤモンドステージ」が適用されます。
ダイヤモンドステージになると、SBI新生銀行の普通預金金利が0.40%になりますし、他行宛振込手数料が月10回まで無料、セブン銀行ATMの出金手数料が無料になるなどの特典が得られます。

なお、SBI証券と「住信SBIネット銀行」で設定できる自動スィープサービス「SBIハイブリッド預金」とSBIハイパー預金は併用できません。SBIハイブリッド預金を利用中の人は利用を停止してSBIハイパー預金に申し込むことになります。
そもそも、SBIハイブリッド預金の金利は0.21%ですし、住信SBIネット銀行は2025年11月にドコモの子会社となり、SBIグループとは資本関係がなくなりますので、これを機会にSBIハイパー預金に乗り換えたほうがお得でしょう。
SBIハイパー預金の申し込み方法は?
では、金利が0.42%とお得なSBIハイパー預金に申し込む手順を紹介します。
まず、大前提として「SBI新生銀行」と「SBI証券」の両方の口座を持っている人が対象になりますが、申し込みはSBI新生銀行から行えます。
SBI新生銀行の公式サイトにログインしたら、最初にトップページにある「SBIハイパー預金」の「申込>」をクリックします。
次に、「規定・重要事項を表示する」をクリックすと、「同意してご本人さま確認へ進む(スマホ認証)」がクリックできるようになります。
続いて、スマホ認証すると自動的にSBI証券のログイン画面になるのでログインし、「預り金自動スィープサービス申込」から申し込めばOKです。
なお、平日15時までに申し込むと当日の17時15分ごろから利用可能ですが、15時を過ぎたり休日の場合は翌営業日の17時15分ごろからの利用になります。ただし、SBI新生コネクトを利用中の人は、この間自動スィープ機能が制限されますのでご注意ください。
「SBIハイパー預金」の申し込み手順




まとめ
いかがでしょうか? 今回はSBI証券とSBI新生銀行間で利用できる新たな自動スィープ機能を利用できる「SBIハイパー預金」を紹介しました。
普通預金扱いで元本保証もあって金利は0.42%ですので、大手銀行に預けてある余剰資金は、SBIハイパー預金に移動したほうがお得でしょう。
もちろん、新たにSBI証券とSBI新生銀行の両方の口座を開設するのは手間がかかりますが、すでにどちらかを利用しているなら、申し込んでみる価値はあると思います。
なお、SBIハイパー預金を申し込んだからといって、無理に投資をする必要はありません。また、リスクのある投資は自己責任でお願いします。