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「PlayStation(初代)」VS「SEGA SATURN」レトロゲームで遊ぶならあなたはどっち派?

SATURNはアーケード移植作が人気! 18歳以上の「ムフフ」なゲームも……

SATURNは、PSよりも2週間早い1994年11月22日に発売されました。同時に発売されたゲームには、アーケードで大人気だった格闘ゲーム『バーチャファイター』があり、発売と同時に20万台を売り上げています。

また、当時のセガは『バーチャファイター2』『デイトナUSA』『バーチャコップ』といった人気のアーケードゲームを数多く稼働していたので、ゲームファンはSATURNへの移植を大いに期待していたのです。

そして、1995年12月には待望の『バーチャファイター2』移植版が発売され、130万本(セガ調べ)という空前の記録を叩き出しました。

しかし、SATURNのゲーム開発はPSよりも難しく、サードパーティはこぞってゲーム開発が楽なPSへと移行。その影響もあって徐々にPSに遅れを取り始め、1998年にはセガがSATURN開発の打ち切りを決定しています。

【1】名作アーケード移植や18歳以上指定ゲームが魅力

SATURN最大の魅力は、セガが開発した人気アーケードゲームを次々と移植したことでしょう。

1995年には『バーチャファイター2』が130万本以上を販売しましたが、ほかにも『デイトナUSA』『セガラリーチャンピオンシップ』『ファイティングバイパーズ』『電脳戦機バーチャロン』などがSATURNで発売されました。

また、『魔法騎士レイアース』『グランディア』『真・女神転生デビルサマナー』およびその続編の『デビルサマナー ソウルハッカーズ』といった名作RPG、『サクラ大戦』のようなシミュレーション、『同級生if』『センチメンタルグラフティ』などのギャルゲーも高い人気を得ています。

ギャルゲーに関して、SATURNはPSよりもレーティング規制に寛容であり、「X指定(18歳以上)」のゲームも多く発売されていますが、その点もSATURNの人気要因のひとつだと思われます。

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SATURNのソフトのなかでもっとも売れたのが『バーチャファイター2』。このタイトルの大ヒットにより、3D格闘ゲームも進化したと言ってもいいでしょう(画像はセガ公式サイトより引用)

【2】後期型本体のCMが話題に!

SATURNは、1996年3月に本体価格を2万円に値下げすると同時に、グレーだった本体カラーをホワイトへとモデルチェンジしました。

この後期型SATURNのCMでは「せがた三四郎」を藤岡 弘が演じ、「せがた三四郎、せがた三四郎。セガサターン シロ!」という歌が大人気に!

しかも、この歌は「セガサターン、シロ!」として1998年2月にCD化されると、なんと約10万枚を売り上げます。そのため、年末の「NHK紅白歌合戦」に藤岡 弘が扮するせがた三四郎が登場するほどの人気になったのです。

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セガ創立60周年の2020年には、藤岡弘の長男・藤岡真威人が「せが四郎」を演じました。実は、藤岡真威人はこのCMが俳優デビュー作品なのです(画像はセガ公式サイトより引用)

【3】「拡張RAMカードリッジ」で本体性能をアップできた!

SATURNには、本体にカードリッジを差し込むスロットが実装されており、そこに「パワーメモリー」というセーブデータを保存できるカードリッジを付けられました。

もちろん、パワーメモリーを使わなくても本体にセーブデータを保存できたので、さほどインパクトはありませんでしたが、SATURNではこのような本体のパワーアップも魅力のひとつです。

たとえば、本体のRAMを増設できる「拡張RAMカードリッジ」が発売され、それまで実現できなかった滑らかな動きのゲームが投入できるようになりました。

この拡張RAMカートリッジの投入で、アーケードからの移植は難しいとされていたカプコン『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『X-MEN VS. STREET FIGHTER』といったゲームも、SATURNに移植可能となったんですね。

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本体のスロットに差し込むことで、本体性能をアップすることができた「拡張RAMカードリッジ」。これでアーケードの名作が数多くSATURNに移植されました(画像はセガ公式サイトより引用)

【4】実は2Dグラフィック処理能力はPSより高かった!

SATURNでは『バーチャファイター』のように3Dを駆使したゲームの移植が期待されていましたが、3Dグラフィックの処理能力はPSに負けていました。

しかし、SATURNが本当に得意とするのは2Dグラフィックであり、とくに動きの激しいアクションゲームは当時のアーケード並みの処理能力を持っていたんですね。

さらに、先述した拡張RAMカードリッジも加わり、家庭用への移植が難しいと言われていたアーケードの名作が数多く発売されています。

また、カプコンの『ヴァンパイア』シリーズやSNKの『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズなど、SATURNとPS両方に移植された格闘ゲームはたくさんありますが、実はSATURNはほぼ完全に移植できたのに対し、PS版はアニメパターンを減らして移植していました。

そのうえ、ゲームのプレイ中のロード時間はSATURNのほうが圧倒的に短かったこともあり、当時の2D格闘ゲームのマニアは、PS版よりもSATURN版を好んでプレイしていたのです。

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2Dグラフィックの処理能力は当時の家庭用ゲーム機のなかでもダントツ。さらに拡張RAMカートリッジを増設することで、アーケードゲームをほぼ忠実に移植できました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は1990年代後半を代表する家庭用ゲーム機「PlayStation(初代)」と「SEGA SATURN」を紹介しました。

当時のゲームファンなら、少なくともどちらか片方のゲーム機で遊んだ人がほとんどでしょう。

今となってはどちらも、それぞれ魅力に溢れるゲーム機でしたが、アナタは「初代PS」と「SATURN」どっち派でしょうか?

※サムネイル画像は(Image:ソニー公式サイトおよびセガ公式サイトより引用)

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尾崎貴也

尾崎貴也

編集・ライター。ゲーム関連の雑誌・書籍編集を経て、スマホやオーディオなどの趣味系ジャンルが得意。最近ではVTuber関連の記事の執筆を中心に活動。YouTubeを毎日見て、新人VTuberをチェックするのが最近の趣味。

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