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【海外旅行】レンタルWi-Fiの罠!料金だけ支払い、端末が借りられなかった顛末

海外旅行に行く際、事前に考えておくべきことのひとつに「渡航先でどうやってスマホを使うか」というネット接続の問題があります。選択肢としては、以下が考えられるでしょう。

【海外旅行】レンタルWi-Fiの罠!料金だけ支払い、端末が借りられなかった顛末1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)
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5月に海外旅行に行った筆者が選んだのは「海外でも使えるモバイルWi-Fiをレンタルする」という手段でした。理由は「日本で借りたルーターを持っていくならば安心感が強い」「バッテリー機能がついているものであれば、スマホの充電不足の心配がなくなるから」です。

しかし今回、筆者は「日本でモバイルWi-Fiをレンタルしたものの、受け取ることができずに海外に行く」ことになってしまいました。さらに料金は全額支払う羽目に。要は全額、ただ損をしただけです。

なぜそんなことになってしまったのか、「海外旅行に使うレンタルWi-Fiの罠」とその顛末を紹介します。今後、夏休みなどに海外旅行に行くことを検討している方は筆者の失敗談をぜひ参考にしてください。

レンタルWi-Fiの仕組み

今回、筆者が契約したレンタルWi-Fiは「WiFiBOX」。先述した通り、Wi-Fiにモバイルバッテリー機能がついている上、USBケーブルも内蔵されているためです。

レンタルWi-Fiの仕組み1
(画像は「Wi-FiBOX」公式サイトより引用)

今回の筆者の旅行スケジュールは、渡航前日に地方から東京に行って夜遅くまで友人と遊び、その日は羽田空港内のホテルに宿泊。早朝に羽田空港から台湾の台北松山空港にフライトするという日程でした。

Wi-FiBOXは事前に申し込みを行い、全国400カ所以上に設置された貸出機から自分でモバイルWi-Fiを受け取るセルフサービスとなっています。

事前に確認したところ、筆者の最寄り駅にも貸出機があったため、『渡航前日を出国日として申し込み、最寄り駅を受け取り予定場所として設定』をして受け取りを申し込みました。

しかし、それが思わぬ落とし穴だったのです。受け取り予定場所でモバイルWi-Fiを受け取ることができなかったのです。

レンタルWi-Fiの受け取り方

先述した通り、Wi-FiBOXは貸出機から自分で端末を受け取るセルフサービスになっています。

レンタルWi-Fiの受け取り方1
申し込み後、このようなメールが送られてきます。受け取り場所でメール内に記載されたURLを開き、貸出機に表示されたQRコードを読み取って受け取るシステムです

なお、受け取りは出国日の2日前から可能とのこと。回線が開通するのは出国日の0時と明記されました。

そして問題が起きたのは「受け取り当日」のこと。朝、受け取り予定に指定した場所に向かい、貸出機があることを確認。その場でURLを開き、機械のQRコードを読み取りました。

レンタルWi-Fiの受け取り方2
実際の貸出機。モニター右側にQRコードが表示されています。本体が1つしか刺さっていませんでした。「やたら在庫が少ないルーターのレンタルサービスだな」とは思ったものの、この時点では「でもここを受け取り場所に指定したので、刺さっている1つを貸してくれるだろう」と思っていました
レンタルWi-Fiの受け取り方4
しかしQRコードを読み取ったところ、スマホ画面に表示されたのは、「指定した貸出機に現在お貸出可能なWi-Fiルーターがありません」の文字でした

貸出機にひとつだけ差し込まれていたルーターを、なぜ貸してもらえなかったのかは不明ですが、充電が完了していなかった可能性があります。

ここで問題となるのは、「では、同系列の他のレンタルWi-Fi貸出機で代わりに借りることはできるのか?」という点です。

羽田空港に向かうにあたり、筆者は新幹線を利用する予定でした。そして、その新幹線に乗るために最寄りの改札内に、予約していたにもかかわらずルーターを貸してもらえなかった貸出機が設置されていました。

また、予約した貸出機から移動時間にして10分強の場所にも、同系列の別の貸出機が設置されていました。しかし、新幹線の発車時刻が迫っていたこともありその場所での受け取りは断念せざるを得ませんでした。

その後、羽田空港に向かう乗り換え駅である品川駅にも、同じ系列の貸出機があることが判明しました。ただし、こちらの貸出機は「改札内のエキュート」に設置されていたため、新幹線の乗り換えでいったん改札を出たあとに、再び改札内の貸出機を利用することは現実的ではありませんでした。

結局、この日はWi-FiBOXを借りることができず、最終手段として「羽田空港で借りよう」と考えました。しかし、羽田空港第3ターミナルの出発ロビーに設置されている貸出機の受付開始時間は午前6時30分から。

筆者が搭乗予定だった飛行機の出発時刻は午前7時15分だったため、受付開始まで待ってから出国審査を受けることはできず、結局Wi-Fiなしで日本を発つことになってしまいました。

モバイルWi-Fiを借りられなくても料金の返金は不可

今回、筆者がモバイルWi-Fiのレンタル代として支払ったのは、保証費用も含めて3,360円。決して無視できない金額でしたが、あとから調べたWi-FiBOXの利用規約によると「指定日に受け取りができなかった場合は料金は返金されない」とのこと。

モバイルWi-Fiを借りられなくても料金の返金は不可1
(画像は「Wi-FiBOX」公式サイトより引用)
モバイルWi-Fiを借りられなくても料金の返金は不可2
(画像はスマホライフPLUS編集部撮影)

筆者の場合、出国日として指定した日に諦めてキャンセルしておけば料金は返金されたものの「羽田空港なら借りられるかもしれない」と粘ってしまったため、返金は受けられませんでした。

しかし、そもそも事前に借りる場所を指定していたにも関わらず「貸出可能なWi-Fiルーターがない」というWi-FiBOX側の都合で借りられなかったこと、その時点でこの日までにキャンセルしなければ返金されないことを知らせなかったことに対してはなんとなく腑に落ちない出来事になりました。

モバイルWi-Fiを借りられなくても料金の返金は不可3
なお、料金を支払ったにも関わらず、本体を受け取っていないため、領収書も受け取れません

海外レンタルWi-Fiのトラブルを未然に防ぐには?

今回、筆者がモバイルWi-Fiを借りることができず料金を支払う羽目になってしまったのは、いろいろな不運が重なったため。

Wi-FiBOXを利用する場合、このようなトラブルを防ぐには、「出発日の2日前からルーターを受け取る準備をしておく」「貸出機がある場所と貸出可能時間を把握しておく」ことが大切でしょう。

貸出場所に指定していたからといって、その場にルーターがあるとは限らないのがセルフサービス。自分で対策を考えておくことが大切です。

また、Wi-FiBOXは事前予約がなくても借りることができるため、貸出機を見つけ、ルーターが借りられる状態であることを確認してから、貸出機本体で借りる手続きをするのもひとつの手です。

さらに言えば「在庫があるか分からないレンタルサービスを使うのではなく、海外ローミング、もしくは現地のSIMレンタルを使う」の一案です。一見、安心感があって使いやすいレンタルWi-Fiでも「予約したつもりでも借りられない場合がある」ことにはご注意ください。せっかくの海外旅行なのに、当日になって慌てることになってしまいます。

※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)

スマホライフPLUS編集部

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