ここ数年で10ギガ(10Gbps)対応のネットサービスも増えてきました。しかし、デスクトップパソコンの多くはLANがいまだに1ギガ(1Gbps)までしか対応していないことが多く、期待したほどネットの速度が上がりません。この場合はいったいどうすればいいのでしょうか?

せっかく10ギガ対応「フレッツ光クロス」を導入したのにパソコンの速度が遅い!!
筆者は築9年の中古マンションに引っ越して10Gbps対応「フレッツ光クロス」を導入しました。
しかし、工事が終わっても室内のスイッチングハブとLANケーブルが10Gbpsには非対応だったので、まったくネットの速度が出ません。
そこで、7万円をかけて室内工事を行い、さらに約3万円で10Gbps対応のWi-Fiルーターを導入し、ようやく10Gbps環境を整えたのです。


10万円かけて、ようやくWi-Fi接続では2.5Gbpsまでスピードアップしたのですが、デスクトップパソコンの有線LANは最大でも700Mbps程度しか出ません。
原因はすぐに思い当たりました。それは、パソコンのLANが1Gbps(1GbE)までしか対応していなかったからです。
数年前のパソコンのLANは1Gbps(1GbE)までしか対応していませんし、比較的新しい機種でもせいぜい2.5Gbps(2.5GbE)まで。まして、10Gbps(10GbE)対応の製品などほとんど見かけません。
これでは、いくら10Gbps環境を整えてもパソコンの有線LANの実効速度が1Gbpsを超えることはないのです。



パソコンに10Gbps対応LANカードを導入して速度アップ!
デスクトップパソコンを10Gbpsに対応させるには、10Gbps対応のLANカードを導入するしかありません。
ただし、10Gbps対応LANカードは1万円以上する高価なものが多く、今回筆者はギリギリ1万円以下で購入できるTP-Linkの「TP-Link 10Gbps LANカード PCI-E アダプター ネットワークカード TX401」をAmazonで購入しました。
なお、この製品はPCI Express接続で10Gbps対応のCAT 6Aケーブル1.5mを同梱しており、保証は3年間となっています。
さっそく、パソコンに10Gbps対応LANボードを接続してみたところ、有線LANでのネット速度は2.6Gbps(2,600Mbps)程度は出るようになりました。以前の約3.6倍も高速になって大満足です。




ちなみに、予算が厳しい人は2.5Gbps(2.5GbE)対応の製品に注目です。価格は3,300円と格安なので、とりあえず実効速度で1Gbpsを超えたい場合は、このような製品も選択肢となるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか? 今回は10Gbps対応のLANカードをパソコンに導入して、有線LANのネット速度をスピードアップすることに成功しました。
その結果、実効速度で700Mbps程度しか出ていなかったパソコンでも、このLANカード導入によって2.6Gbps程度が出るようになったのです。約1万円の出費は痛いところですが、せっかく、フレッツ光クロスを導入したらここまでしないと損な気もします。
なお、10Gbps対応LANカードに1万円もかけたくない、あるいはLANカードを増設できないノートパソコンの場合は、5Gbps(5GbE)対応でUSB接続の有線LANアダプターを導入する方法もあります。
少なくとも、このようなアダプターを導入することで実効速度は1Gbpsを上回ると思うので、LANカードの増設が苦手な人は、このような製品を利用することも考えましょう。

※文中の価格はいずれも税込です。
※記事中の商品は筆者が購入時点のものです(2025年7月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。