高価なiPhoneをうっかり落として画面が割れてしまうと悲しいですよね。そこで、オススメしたいのが、ダイソーで110円の“塗るだけで画面を保護できる”と噂の液体保護フィルム「NANO Hi-Tech」です。本当に画面に塗るだけでiPhoneを落としても割れないのでしょうか? そこで筆者は、実際にiPhoneを使って落下実験してみました。その結果やいかに!?
ダイソーの液体保護フィルム「NANO Hi-Tech」って何?

モデルによっては20万円以上する高価なiPhoneですが、うっかり落としてしまうと画面が割れて悲惨なことになりますよね。修理費も高額なため、ヒビが入ったまま使っている人もよく見かけます。
そこで注目したいのが、ダイソーで110円の液体保護フィルム「NANO Hi-Tech」です。
このNANO Hi-Techは、iPhoneの画面に特殊な液体を塗って乾かすだけでディスプレイを保護できるガラスコーティング液。表面硬度は「3H」に対応しています。
3Hとは鉛筆の硬さ(HBや2Bなど)のことで、JIS規格では6B~9Hまでが設定されています。もし、保護フィルムに「3H」とあれば3Hの鉛筆で引っ掻いても表面に傷が付かないことを意味しているんですね。
つまり、NANO Hi-TechをiPhoneの画面に塗れば、表面硬度3Hの保護フィルムを貼っているのと同じ状態になるというわけ。
それにしても、たった110円で売られている製品を画面に塗るだけで、本当にiPhoneを落としてもディスプレイが割れないのでしょうか?
そこで今回、筆者は実際にiPhone 8を使って落下テストを行ってみました。果たしてその結果やいかに!?
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実際に「NANO Hi-Tech」で画面をコーティングしてみよう!
それでは、実際に「NANO Hi-Tech」を使ってiPhone 8のディスプレイをコーティングしてみましょう。
まずは、「(1)WET WIPES(ウェットシート)」で画面の汚れを拭き取ります。次に、NANO Hi-Techをよく振ってからキャップを外し、液体を5~8滴ほど垂らしたら、「(2)DRY WIPES(ドライシート)」で画面全体に均一に広げましょう。
この状態で液体が乾くまで10分ほど放置したら、緑色のマイクロファイバーシートで拭き取ります。これだけでコーティング作業は完了ですよ。
「NANO Hi-Tech」でコーティングする手順





NANO Hi-Techでコーティングするとどんな感じになる?
NANO Hi-Techは3Hのハードコーティングです。本当にディスプレイの保護機能があるのか、落下テストの前にディスプレイにカッターの刃を押しあててみました。
すると、ヌルッと刃が滑って引っかからない感じで、画面にはまったく傷が付きませんでした。これは少し不思議な感覚ですね。

続いて落下テストを行いますが、最初はなかなか勇気がいるので、まずは硬い合板テーブルの上1mの場所から落としてみました。
すると「ガンッ!」と鈍い音がしましたが、iPhoneにはまったく問題ありません。これはなかなか素晴らしい!


実際にiPhone 8を硬い地面に落としてみた! その結果は!?
合板の硬いテーブルに落としても問題ないことが確認でき、少し自信が付いたところで、今度はいよいよ硬い地面に落としてみましょう。
実験したのは会社の廊下ですが、ここはコンクリートに薄いタイルが貼ってあるだけなのでかなり硬いと思います。
勇気を出して、約1.3mの高さからiPhone 8を落とします。すると「ガツンッ!」という衝撃音が響き渡ったので、さすがにちょっとビビりました。
しかし、落としたiPhoneはまったく無傷で画面は割れていません。もちろん、本体の動作にも問題はありませんでした。
この結果に、筆者は思わず「おお~っ!」と声が出てしまいましたが、実際にこれを目の当たりにすると、そのくらいのインパクトはあると思います。



まとめ
いかがでしょうか? ダイソーでたった110円で購入した「NANO Hi-Tech」ですが、約1.3m以上の高さから硬い地面に落としても、本当にディスプレイが割れることはありませんでした。
もちろん、iPhone 8には保護ケースや保護フィルムも貼らず、本当にNANO Hi-Techでコーティングしただけです。
NANO Hi-Techでコーティングすると、車のワックスと同じような感じで表面がツルツルになりますので、タッチ操作に影響が出ることもありません。
しかも、今回の実験ではiPhoneを落としてもディスプレイが割れなかったので、これは本当に凄いと感じました。
もちろん、万一、スマホが壊れても編集部では一切責任は負えませんので、落下テストなどは自己責任でお願いします。
なお、NANO Hi-Techはスマホ2~3台分に塗ることができますが、一度容器の蓋を開けてしまうと液体を保管できないと書いてありますので、塗るときはまとめて何台かで作業したほうがいいでしょう。
※文中の価格はすべて税込みです。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年5月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。