世の中がデジタルであふれる今、コンクリートジャングルから抜け出し、自然や観光地へ行きたいという旅行欲が高まっている人も多いはず。しかしスマホは生活に必要な多くの機能を兼ねているため、旅行先でも使わなければならない時代だ。JTBグループで旅行・ライフスタイル情報を提供する株式会社JTBパブリッシングは今回、50歳以上をメインターゲットとする月刊誌「ノジュール」(年間定期購読誌)の読者を対象に、「スマホを使った旅」に関するWebアンケート調査を実施。50代以上旅行好きのスマホの利用実態について紹介していく。

現金必須?スマホ決済は便利な反面、旅先で使えないことも

スマホを使った旅の調査結果から、使用するスマホについて見てみると、57.2%がiPhoneでAndroidが42.3%、スマホを使っていない人は0.5%にとどまり、ほとんどの読者がスマホユーザーで旅にも活用していることがわかった。

旅先ではGoogleマップをはじめとする地図アプリが便利だが、実際どれぐらいの人が使いこなせているだろう。調査結果を見たところ、「使いこなせている」といった回答が83.2%と大半で、「使いこなせていない」という読者は16.8%となった。Googleマップライブビュー機能で道に迷わなくなった人がいる一方で、どっちに進むかよくわからないといった人も一定数いるようだ。

旅先、日常と問わず、スマホ決済を利用する人についても調査したところ、8割以上の読者が「利用している」と判明。旅では持ち物がかさむため、できるだけ軽装で行きたいときにスマホのバーコード決済は非常に魅力的と言えるだろう。しかし、旅先はそういった設備が整っていないケースも多く、現金払いのみの場所もあるため、地方に行く旅で現金は必須だ。
旅行好きにとってスマホはやはり便利なもの

スマホの利用に関連し、利用しているSNSについても尋ねたところ、連絡手段のインフラとして「LINE」が90.1%でトップとなった。次いで「Instagram」が63.7%、「YouTube」が53.7%で半数以上が利用していると判明。これらのSNSは、旅行好きにとって、訪れた観光地の発信や旅行スポットの情報収集にも使われていると考えられる。

旅先でスマホがあって良かったことを尋ねたところ、「目的地への最適ルートや近くの名物がすぐ調べられる」といった回答が多く集まった。やはり、何においてもデータから得られる情報は偉大だというわけだ。

対して、スマホの関連するトラブルについても尋ねたところ、「電波が悪く使いづらい、もしくは使えない」という回答が圧倒的に多く集まった。観光地や旅行向きの場所は、景観を残す意味でもインフラ環境が整っていない場合が多いため、どうしても電波が悪くなってしまいがちだ。
スマホはやはり便利で、快適な旅には必要不可欠と言えるだろう。しかし、デジタルデトックスという目的で、あえてスマホではなく現地マップや本を頼ったり、計画を立てず流れのままに旅をしてみるのも面白いかもしれない。
出典:【株式会社JTBパブリッシング】
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