スマホを買い替える際に、スマホ保険への加入を勧められた経験はないでしょうか。端末の高騰が進むなか、故障や紛失といった不安を抱く人は少なくない。400Fが実施した調査では、約4人に1人がスマホ保険に加入していることが明らかになった。今回はその加入実態や、実際に補償サービスを利用した人の声から、スマホ保険の現状について見ていきましょう。

「安心を買う人」と「費用を惜しむ人」で二極化

400Fは全国282人を対象にスマホ保険に関する調査を実施。その結果、スマホ保険や補償サービスの加入率は26.6%で、約4人に1人が加入していることが明らかになりました。

加入理由として最も多かったのは「紛失・盗難に備えたかったから(50.7%)」で半数を占め、次いで「高額な修理費用が心配だったから(49.3%)」、「水没や画面割れなどの事故に備えたかったから(41.3%)」がが続きました。スマホが生活必需品であることを背景に、不測の事態への不安が強いことがうかがえます。
スマホ保険に未加入の理由1位は「料金がもったいない」

一方で、加入していない理由としては「保険料・料金がもったいない」と答えた人が67.9%で圧倒的多数となった。その他にも「修理や買い替えの費用を自分で賄えると思うから(32.6%)」「補償内容が十分ではないと感じるから(12.6%)」といった声も挙がりました。コストに対する不満や保険の実効性に疑問を持つ人も少なくないようです。結果として「不安に備えて安心を買う層」と「費用を惜しんでリスクを受け入れる層」に大きく分かれていることが浮き彫りになりました。
補償利用の中心は「画面割れ」と「バッテリー交換」

スマホ保険加入者の半数近くが補償サービスを利用しており、内容は「画面割れ(38.2%)」と「バッテリー交換(38.2%)」が同率で最多。続いて「故障(32.3%)」「水没(17.6%)」「紛失・盗難(14.7%)」があげられ、スマホ保険は高額な修理や盗難だけでなく、日常的に起こりやすいトラブルにも役立っているようです。

一方で、月額いくらまでなら支払えるかを尋ねたところ、「500円未満」が多く、「いくらでも支払いたくない」という回答もあった。低価格であれば加入を検討する一方、多くの人が月額料金自体を負担に感じており、必要性を認識しつつも心理的なハードルが高いことが明らかになりました。スマホが高騰し、生活インフラとして不可欠な存在となる今、補償サービスは日常を支える安心の一部として広がる可能性があります。ただし、スマホ保険の普及には、心理的な価格の壁をいかに超えるかが鍵となるでしょう。
出典:【オカネコマガジン スマホ保険に関する調査】
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