家で過ごす時間はもちろん、外出中や仕事中など、日常生活のあらゆるシーンでスマホを使うのが当たり前となった現代。モバイル社会研究所の調査によると、日本国内のスマホ所有率は2025年時点で98%に達し、この10年で約47ポイント増加したという。所有率の変遷やメーカーシェアから、今後のスマホトレンドがどのように動いていくのか見ていこう。

スマホ所有率が過去最高の98%に

モバイル社会研究所は、2010年から2025年までの16年間にわたって、モバイルICTの利用実態を独自に調査。その結果をまとめたデータブックを公開している。その中から、携帯電話の所有・利用状況について調査したデータを見てみよう。
スマホの所有率(2台目まで含む)に関する調査では、この10年間で大きく普及が進み、2015年の51.1%から2025年にはついに98.0%へと拡大した。

特に15〜29歳の若年層では男女ともに所有率が100%に達し、60歳以上の高齢層でも9割以上が所有していることが明らかになった。ほぼすべての生活者がスマホを持つ今、スマホ前提の社会が完全に定着したといえる。
Appleがスマホ市場で圧倒的トップに、Androidとの二極化が進行

次に、最もよく利用されている携帯電話(1台目)のメーカー別シェアを見てみると、スマホ市場にも大きな変化が見られる。Appleは1台目・2台目ともにトップを維持しており、2016年に23.1%だったシェアが2025年には44.5%へと急伸。国内メーカーが軒並みシェアを減らす中、「スマホ=iPhone」という構図を確立したといえる。一方で、HUAWEIやGoogleなどの海外勢も存在感を増しており、市場はiPhoneとAndroidの二極化が進んでいることがうかがえる結果となった。
スマホを持つことが当たり前になった今、今後は「どう使うか」「どんな体験を得られるか」が次のトレンドを左右するだろう。スマホの進化が私たちの生活や働き方をどう変えていくのか、今後も注目していきたい。
出典:【モバイル社会研究所】
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