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固定電話はもう不要? 今の時代、固定電話を解約すると困ることは本当にあるのか

「あれ、よく考えると今年に入って固定電話って、何回かしか使っていないな」という方もいるのでは。スマホがシニア層にも普及したいま、契約したままの固定電話の解約を検討している人も少なくないのではないでしょうか。

とはいえ実際に解約したときに困ったことがあったら嫌ですよね。結論から言うと、固定電話を解約するとFAX利用や連絡先変更の手間などが発生しますが、それさえクリアできれば、解約してもさほど困ることはないでしょう。

この記事では、固定電話を解約した場合の節約額と、解約によって生じる不便な点について詳しくご紹介します。

固定電話を解約すると年間でどの程度のお金が浮くのか

まずは固定電話を解約すると年間でどのくらいのお金が浮くのか、アナログ回線の場合とソフトバンクが提供する「おうちのでんわ」の場合で見てみましょう。固定電話と言えばNTTというイメージが強いですが、固定電話にも新しいサービスが登場しており「どのサービスを使っているのか」で節約効果は違います。

アナログ回線の固定電話の場合

NTT東日本・西日本のアナログ回線(加入電話)の場合、月額基本料金は住宅用で1,595~1,870円です。つまり、まったく通話していない場合でも、単純計算で年間19,140~22,440円の出費が発生します。

なおあくまで基本料金のみなので、通話料が上乗せされます。また1電話番号ごとに「ユニバーサルサービス料」「電話リレーサービス料」が請求されます。実際の固定電話の請求額はもっと高くなることが多いでしょう。

スマホを所有しており、なおかつ固定電話にも月額基本料+通話料などを支払っている場合「電話代(スマホ+固定電話)」だけでも月に5,000円以上1万円弱の水準の請求があるかもしれません。この金額が高額だと感じる場合、固定電話の方は解約すると節約になります。

「おうちのでんわ」の場合

固定電話を、ソフトバンクの「おうちのでんわ」のような割安なサービスに乗り換えている場合、月額料金はもう少し安くなります。とはいえ、やはり解約によって一定の節約効果が期待できます。

「おうちのでんわ」の場合1
(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)
この記事の画像(2枚)

なおソフトバンクの「おうちのでんわ」とは、自宅の固定電話の既存の電話線を抜き、専用の「でんわユニット」と接続して利用する新たな固定電話サービスです。使用中の電話機も電話番号もそのまま使いつつ、月額料金をNTTよりも引き下げられるのが強みです。

そしてソフトバンクの「おうちのでんわ」の場合、基本料金は月額1,078円です(※)。総じて、年間で12,936円の節約効果は期待されます。アナログ回線の固定電話ほどではありませんが、それでも無視できない金額でしょう。

(※)なお12カ月間はおうちのでんわスタート割(528円)が適用され、基本料金は550円になります。また、SoftBank Air、ソフトバンク、ワイモバイルと契約している場合、でんわまとめて割(528円)が適用されるため、基本料金は永年550円です。

固定電話を解約すると困ることはある?

固定電話を解約した場合の節約効果は、先にご紹介した通り、一定程度見込めます。とはいえ、固定電話を解約しても本当に困ることは何もないのでしょうか? 固定電話を解約すると困ることの例をいくつかご紹介します。

FAXの利用が不便になるかも

固定電話回線を利用してFAXを送受信している場合、固定電話を解約するとFAXが使えなくなります。固定電話を解約するとFAX機能も利用できなくなるためです。ビジネスでFAXを頻繁に利用している人にとっては、固定電話を解約すると不便になる可能性があります。

FAXの利用が不便になるかも1
(画像は「セブン-イレブン」公式サイトより引用)

しかし、現在はインターネットFAXサービス(※電話回線なしでFAXの送受信が可能なサービス)もあり、固定電話がなくてもFAXの送受信が可能です。

FAXの利用頻度が高くない場合は、コンビニのマルチコピー機からのFAXの送受信もおすすめです。たとえばセブン-イレブンのマルチコピー機ではFAX機能も提供されています。

固定電話で登録している保険やサービスの連絡先変更の手間

固定電話の番号を各サービス連絡先として登録している場合、解約後に連絡先の変更手続きが必要になります。特に銀行口座や保険、クレジットカードなど重要なサービスについては、連絡先が古いままだと緊急時の連絡がつかなくなる恐れがあります。

そのため、解約前に固定電話番号を登録しているサービスをリストアップし、携帯電話番号への変更手続きを計画的に進めるようにしましょう。特に普段使わないサービスや年に一度しか利用しない保険などは、連絡先変更を忘れがちでもあるため注意が必要です。

とはいえ長年使用してきた固定電話番号の場合、どこに登録しているかを把握するだけでも一苦労でしょう。「どこに電話番号を登録したのか覚えていない」ならば、たとえば先にもご紹介した「おうちのでんわ」のように固定電話料金を引き下げられるサービスへと、NTTから乗り換えるのも一案です。

ハローページ(※2021年廃止済み)を利用した連絡が取りづらくなる

2021年に廃止された「50音別電話帳(ハローページ)」ですが、いまでも過去に発行されたハローページを電話帳代わりにしている人は少なからずいます。事実としてウェブ上には、過去のハローページに掲載されていた氏名や電話番号をデータベース化し、検索可能にしているサービスも存在しています。

そしてハローページに掲載されている電話番号は、基本的に固定電話の番号です。つまりハローページに掲載されている電話番号が、固定電話解約によってつながらなくなる可能性が高いです。

過去、ハローページに電話番号を掲載していた理由が「自分に用がある方が、自分の連絡先を簡単に調べられるようにしたい」というものだった場合、若干不便になるかもしれません。相手からしたら連絡先を調べづらくなるでしょう。

固定電話を解約するには?

固定電話の解約手続きは、契約している通信事業者によって異なります。

NTT回線を解約する場合は、公式サイトから申請可能です。

サイトの案内に従って手続きを進め、契約者情報などを入力します。解約の予約受付が完了すると「予約完了メール」が、実際の解約手続きが完了すると「手続き完了メール」が届きます。なお、解約には本人確認書類の提出が求められる場合があります。

また、ソフトバンク「おうちのでんわ」を解約する場合は、まず0800-1111-820(通話無料)へ電話連絡が必要です。

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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