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ダイソーの「USBケーブル」は本当に大丈夫なのか? 性能など検証してみた!

スマホを充電したときのUSBケーブルの性能をチェック!

ダイソーのUSBケーブルの基本性能が確認できたところで、実際にスマホに接続して充電性能を確認してみましょう。

今回は、AndroidスマホにOPPO Reno10 5G Proを使用、LightningだけiPhone 13を使用しています。果たしてその結果やいかに!?

充電・転送ケーブル(Type-A-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)

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片側がType-AのスタンダードなUSBケーブルですが、しっかりと9.02V/1.49A=13.4Wで高速充電されました(筆者撮影)

充電・転送ケーブル(Type-C-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)

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両端がType-Cになっており、USB-PD対応のUSBケーブルですが、こちらは9.05V/1.50A=13.6Wで急速充電できました(筆者撮影)

A-Cケーブル(3A、1M)

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片側がType-AのスタンダードなUSBケーブル。抵抗値がやや大きめでしたが、意外にも9.03V/1.49A=13.5Wで高速充電できました(筆者撮影)

Type-C充電通信ケーブル50cm(Type-C、PD対応)

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こちらは両端がType-Cで「USB-PD・60W」対応のUSBケーブルです。その結果は、9.03V/1.50A=13.5Wで高速充電されました(筆者撮影)

充電・転送ケーブル(USB POWER DELIVERY、100W対応、Type-C)

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こちらは両端がType-Cで「USB-PD・100W」(eMarker)対応のUSBケーブル。結果は、9.12V/1.49A=13.6Wで高速充電されました。330円でも極端に速いわけではありませんね(筆者撮影)

ライトニングケーブル(PD対応、Type-C、1.0m)

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Lightning/Type-Cケーブルは9.13V/1.29A=11.8Wという結果でした。ほかのLightning/Type-Aケーブルは5W程度でしか充電できませんでしたので、なかなか速いと思います(筆者撮影)

今回のテスト結果ではLightningケーブルを除き、どのUSBケーブルも13.5W前後で高速充電されることが確認できました。

最近のAndroidスマホの一部には80W〜100Wで超高速充電可能な機種もありますが、実は、ほとんどのAndroidスマホは最大20W程度でしか充電できません。また、iPhone 15シリーズでも最大27W程度です。

今回のテストでは最大100W対応のUSBケーブルもありましたが、これはあくまでも“100Wまで対応可能”という意味です。

スマホ本体の充電の上限が20Wであれば、当然、それ以上の速度で充電されることはないんですね。

つまり、スマホの充電に使うUSBケーブルは、「USB-PD対応最大60W」あるいは「20V/3A」と表示されているものであれば、ダイソーの製品でもまったく問題ないということが確認できました。

スマホのデータ転送速度に差はあるの?

ここまで、USBケーブルの充電に関する実験をしてきましたが、パソコンに接続したときのデータ転送速度に差はあるのでしょうか?

実は、今回購入したUSBケーブルはすべてUSB 2.0規格ですので、理論値は最大480Mbpsとなります。そのため、スマホをUSBケーブルでWindows 11パソコンに接続して1.47GBのデータをコピーする実験では、どのUSBケーブルも最大42〜43MB/秒で54〜55秒ほどかかりました。

この結果から、スマホのデータ転送に関しては、どのケーブルを選んでもほとんど差は出ないということが分かりました。

Windowsパソコンでデータを転送した結果

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なお、ダイソーではデータ転送機能のない充電専用ケーブルも販売されています。こちらはパソコンと接続してもデータの転送はできませんので注意してください。

と言っても、充電専用ケーブルはiPhone用Lightningケーブルだけで、基本的にUSB Type-Cケーブルに充電専用ケーブルはありません。

ただし、セリアでは最近USB Type-C/Type-Cで充電専用ケーブルも販売されています。実はこれらの充電専用ケーブルは特定の用途で役に立つんですね。

たとえば、空港の待合室にあるUSB充電端子に、何者かが細工をしているとスマホのデータを抜かれてしまう危険性があります。

しかし、充電専用USBケーブルならデータ転送ができないので、そのようなパブリックスペースでの充電も安心して行えるというわけです。

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こちらは100均のセリアやワッツなどで見かける、iPhoneの充電専用Lightningケーブルです。表面には何もなくデータ転送はできません(筆者撮影)
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こちらはセリアで販売されているUSB Type-C/Type-Cの充電専用ケーブル。USB-PD・60W対応ですがデータ転送はできません(筆者撮影)
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USB CABLE CHECKER 2でテストたところ、D-/D+が点灯しておらず、確かにデータ転送ができないことが確認できました(筆者撮影)

 

まとめ|スマホの充電なら110円の製品でも問題なし!

いかがでしょうか? 今回はダイソーで販売されているUSBケーブル6本をテストしてみました。

USBケーブルは見た目で性能を判断しにくいのですが、今回実際にテストしてみて、その違いをハッキリと確認できたと思います。

今回のテスト結果から、通常のスマホの充電であればダイソーの「USB-PD。60W」あるいは「3A」対応のUSBケーブルでまったく問題ないことが分かりました。

USBケーブルで大きく差が出るのは、やはり60Wを超えるような高出力を要求されるパソコンなどの充電時です。この場合は、USBケーブルもeMarker搭載の100W以上に対応する製品を選ばないと高速充電はできません。

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ダイソーでUSBケーブルを買うなら「3A」対応の製品にしましょう。なかでも「USB-PD・60W」対応と表記されているものがオススメ(筆者撮影)
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スマホで使うのにeMarker内蔵100W対応のUSBケーブルはオーバークオリティですが、価格は330円と安くパソコンなどでも使い回せますので、どうせなら性能のいいものを買っておきましょう(筆者撮影)

もちろん、スマホやパソコンを充電するときは、いくらUSBケーブルの性能がよくても、ACアダプタ(AC充電器)の性能が悪いと、高速充電はできません。

最大5Wや12Wではなく、最低でも20W以上のものを使う必要がありますので、ご注意ください。

※記事中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年6月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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