スマホを充電したときのUSBケーブルの性能をチェック!
ダイソーのUSBケーブルの基本性能が確認できたところで、実際にスマホに接続して充電性能を確認してみましょう。
今回は、AndroidスマホにOPPO Reno10 5G Proを使用、LightningだけiPhone 13を使用しています。果たしてその結果やいかに!?
充電・転送ケーブル(Type-A-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)
充電・転送ケーブル(Type-C-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)
A-Cケーブル(3A、1M)
Type-C充電通信ケーブル50cm(Type-C、PD対応)
充電・転送ケーブル(USB POWER DELIVERY、100W対応、Type-C)
ライトニングケーブル(PD対応、Type-C、1.0m)
今回のテスト結果ではLightningケーブルを除き、どのUSBケーブルも13.5W前後で高速充電されることが確認できました。
最近のAndroidスマホの一部には80W〜100Wで超高速充電可能な機種もありますが、実は、ほとんどのAndroidスマホは最大20W程度でしか充電できません。また、iPhone 15シリーズでも最大27W程度です。
今回のテストでは最大100W対応のUSBケーブルもありましたが、これはあくまでも“100Wまで対応可能”という意味です。
スマホ本体の充電の上限が20Wであれば、当然、それ以上の速度で充電されることはないんですね。
つまり、スマホの充電に使うUSBケーブルは、「USB-PD対応最大60W」あるいは「20V/3A」と表示されているものであれば、ダイソーの製品でもまったく問題ないということが確認できました。
スマホのデータ転送速度に差はあるの?
ここまで、USBケーブルの充電に関する実験をしてきましたが、パソコンに接続したときのデータ転送速度に差はあるのでしょうか?
実は、今回購入したUSBケーブルはすべてUSB 2.0規格ですので、理論値は最大480Mbpsとなります。そのため、スマホをUSBケーブルでWindows 11パソコンに接続して1.47GBのデータをコピーする実験では、どのUSBケーブルも最大42〜43MB/秒で54〜55秒ほどかかりました。
この結果から、スマホのデータ転送に関しては、どのケーブルを選んでもほとんど差は出ないということが分かりました。
Windowsパソコンでデータを転送した結果
なお、ダイソーではデータ転送機能のない充電専用ケーブルも販売されています。こちらはパソコンと接続してもデータの転送はできませんので注意してください。
と言っても、充電専用ケーブルはiPhone用Lightningケーブルだけで、基本的にUSB Type-Cケーブルに充電専用ケーブルはありません。
ただし、セリアでは最近USB Type-C/Type-Cで充電専用ケーブルも販売されています。実はこれらの充電専用ケーブルは特定の用途で役に立つんですね。
たとえば、空港の待合室にあるUSB充電端子に、何者かが細工をしているとスマホのデータを抜かれてしまう危険性があります。
しかし、充電専用USBケーブルならデータ転送ができないので、そのようなパブリックスペースでの充電も安心して行えるというわけです。
まとめ|スマホの充電なら110円の製品でも問題なし!
いかがでしょうか? 今回はダイソーで販売されているUSBケーブル6本をテストしてみました。
USBケーブルは見た目で性能を判断しにくいのですが、今回実際にテストしてみて、その違いをハッキリと確認できたと思います。
今回のテスト結果から、通常のスマホの充電であればダイソーの「USB-PD。60W」あるいは「3A」対応のUSBケーブルでまったく問題ないことが分かりました。
USBケーブルで大きく差が出るのは、やはり60Wを超えるような高出力を要求されるパソコンなどの充電時です。この場合は、USBケーブルもeMarker搭載の100W以上に対応する製品を選ばないと高速充電はできません。
もちろん、スマホやパソコンを充電するときは、いくらUSBケーブルの性能がよくても、ACアダプタ(AC充電器)の性能が悪いと、高速充電はできません。
最大5Wや12Wではなく、最低でも20W以上のものを使う必要がありますので、ご注意ください。
※記事中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年6月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。