iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト スマホライフPLUS
スマホライフPLUS > デバイス・ガジェットニュース > USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利!
New

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?

サンワサプライは、USB-Cから直接有線LANに変換できるケーブル「500-LAN6KC03」を発売しました。有線LAN端子のないノートパソコンなどでは役に立ちそうですが、USB-Cを備えるAndroidやiPhoneでも使えるのでしょうか? そこで今回は、実際に500-LAN6KC03を購入していろいろテストしてみました。

Wi-Fiがダメなときに役に立つUSB-C→有線LAN変換ケーブルとは?

携帯に便利なモバイル・ノートパソコンは薄型で、有線LAN端子を装備していないタイプもありますよね。

もちろん、Wi-Fiでネットに繋げばいいのですが、場合によってはWi-Fiが繋がらない、あるいは速度が遅くて困る場合もあるでしょう。

そのようなときは、USB-C(Type-C)から直接有線LANポートに接続できる変換ケーブルがオススメ。今回紹介するサンワサプライの「500-LAN6KC03」(3mタイプ)は直販価格が2,980円(Amazonでは3,280円)です。

この500-LAN6KC03はUSB 3.2 Gen 1対応のUSB-C対応で、LAN側はCAT.6対応のRJ-45コネクタを備えています。ネットの速度は最大1Gbpsに対応しているので、Wi-Fiがダメなときには役に立つことがあるかもしれません。

また、500-LAN6KC03はMACアドレスが変わらない「MACアドレスパススルー」にも対応していますので、いつものMACアドレスでネット上で認識されるようになっています。

ちなみに、5mタイプの「500-LAN6KC05」も用意されており、こちらは直販価格が3,480円、Amazonでは3,280円で販売されていますよ。

■500-LAN6KC03のスペック
【ケーブル長】3m
【ケーブル直径】0.6cm
【コネクタ形状】USB Type-C/RJ-45
【ケーブル構造】UTP
【結線仕様】ストレート全結線
【対応カテゴリ】カテゴリ6(1000BASE-TX)/カテゴリ5e(1000BASE-T)/カテゴリ5(100BASE-TX)、カテゴリ3(10BASE-T)適合
【通信速度】1Gbps
【周波数特性】250MHz
【対応機種】USB Type-Cコネクタを標準装備しているWindowsパソコン/タブレットPC/Apple MacBook Air/MacBook Proシリーズ/iPad mini 第6世代/iPad Air 第4世代/11インチ・12.9インチiPad Pro(2021/2020/2018)/Nintendo Switch/Nintendo Switch Lite/Nintendo Switch 有機ELモデルなど
【価格】2,980円(サンワダイレクト)

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
こちらが今回購入したサンワサプライの「500-LAN6KC03」(3mタイプ)。サンワダイレクトの直販価格は2,980円です(筆者撮影)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
片方はUSB 3.2 Gen 1対応の「USB-C(Type-C)」で、もう片方はCAT.6対応RJ-45コネクタの有線LAN端子になっています(筆者撮影)
この記事の画像(12枚)

もちろん、USB-C→LAN(メス)アダプタのほうがもう少し安く買えると思いますが、別途LANケーブルが必要になることもありますし、ネット環境によっては今回紹介する500-LAN6KC03のようにLANケーブル一体型のほうが便利な場合もあります。

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
こちらはUGREENのUSB-C→有線LAN(メス)アダプタ。価格はAmazonで2,099円です(筆者撮影)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
ネット環境によっては、このようなUSB-C→有線LAN(メス)アダプタのほうが使いやすいかもしれませんね(筆者撮影)

ノートパソコンで500-LAN6KC03を使ってネットに接続してみよう!

それでは、実際に500-LAN6KC03を使ってみましょう。今回はWi-Fiや有線LAN端子直挿しの速度の違いも計測するため、有線LAN端子を装備するdynabook(Windows 11)を使用。また、ネット環境は光回線の1Gbpsとなっています。

500-LAN6KC03の接続で悩むことはありません。まず、有線LAN端子をWi-Fiルーターなどに接続して、反対側のUSB-C端子をノートパソコン側に挿すだけ。これだけでドライバなどをインストールすることなく、数秒後にはすぐにネットに接続されます。

ノートパソコンでChromeを起動して「インターネット回線の速度テスト(Fast.com)」を使ってネットの速度を計測したところ、実測値は平均570Mbpsでした。有線LAN直挿しの場合は平均730Mbpsでしたので、少し速度は落ちましたが実用上は何も困らないレベルでしょう。

ちなみに、Wi-Fiは11ac(5GHz)での接続になりますが、平均が400Mbps程度でした。これなら500-LAN6KC03を使うメリットは十分ありそうですね。

500-LAN6KC03を使う手順

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
まず、500-LAN6KC03の有線LAN端子をWi-Fiルーターのハブに接続します(筆者撮影)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
次に、USB-C端子をノートパソコンに挿しましょう。これだけでセッティングは完了です(筆者撮影)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
このように接続されていれば、ノートパソコンにドライバなどを入れなくてもすぐに使えるのが便利ですね(実験では別のWi-Fiルーターを使っています)(筆者撮影)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
Chromeを開いて「インターネット回線の速度テスト(Fast.com)」で速度を計測した結果は570Mbspでした(画像はfast.comより引用)

USB-C接続のAndroidやiPhoneでも使える!?

500-LAN6KC03はWindowsパソコンはもちろん、MacBook ProシリーズやiPad mini(第6世代)、Nintendo Switchなどにも対応していますが、スマホの場合はどうなのでしょうか?

最近のAndroidやiPhone 15以降では充電端子がUSB-Cになっており、ほとんどの場合OTG機能に対応していますので、500-LAN6KC03が使えるかもしれません。

ちなみに、OTG(USB On-The-Go)機能とは、USB機器同士を直接接続して使用できるようにする規格のこと。USB-C接続のマウスやSDカードリーダーといったPC周辺機器も、意外とUSB-Cに接続してスマホでも使えることが多いのです。

そこで、まずはAndroidスマホに500-LAN6KC03を接続してみましょう。今回はOPPOを使用したので設定からOTGをオンにしないと認識しませんが、AQUOSやXpeiaなどは自動的に認識されるのですぐに使えます。

その結果はWi-Fi接続時が380Mbpsなのに対し、500-LAN6KC03接続時は330Mbpsでした。まあ、これはほとんど誤差の範囲でしょう。

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
こちらはAndroid(OPPO)に500-LAN6KC03を接続したところです。このままでは認識しないので、OTGをオンにしましょう(筆者撮影)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
OPPOはAndroid OSがかなりイジってあるので、最初に設定から「その他の設定」を開き(左写真)、「OTG接続」をオンにする必要があります(右写真)
USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
写真左が500-LAN6KC03接続時で330Mbps、写真右がWi-Fi接続時で380Mbpsでした。これはほとんど変わらない速度と言っていいでしょう

次に、USB-Cを備えるiPhone 15 Proでテストしてみます。こちらは500-LAN6KC03をUSB-Cに挿せばすぐに利用可能となりました。ネットの速度も530Mbpsだったので十分実用的でしょう。

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?の画像1
iPhone 15 Proは設定を変更することなく、USB-Cに500-LAN6KC03を挿せばすぐにネットに繋がりました。実測値は530Mbpsとなかなか高速です(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は有線LAN端子を装備しないデバイスでも、USB-C端子があれば有線LANに直接挿せるサンワサプライ「500-LAN6KC03」を紹介しました。

ノートパソコンで使えるのは当然なのですが、実はUSB-C端子を備えるAndroidやiPhoneでも普通に使えてしまうのがなかなか便利ですね。

もっとも、利用できる環境は限定されるでしょうが、イザというときに500-LAN6KC03があれば、助かる場面もあるでしょう。


※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年2月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

USB-Cから直接有線LANに接続できるサンワサプライの変換ケーブルが超便利! iPhoneもイケる!?のページです。スマホライフPLUSは、【デバイス・ガジェットUSB-CサンワサプライLANケーブルAndroidiPhoneインターネット】の最新ニュースをいち早くお届けします。