充電ケースの液晶にはどんな機能がある?
液晶ENCワイヤレスイヤホンの特徴はやはり充電ケースの液晶画面。まず、液晶画面を起動するには、充電ケース底面にある「電源ボタン」を長押ししましょう。
すると、Androidのようなメニューが表示され、液晶画面を指で横にスライドさせることで項目を選択できます。
機能は「電源」「音楽操作」「音量」「イコライザー」「液晶輝度」「言語切替」「壁紙」「イヤホンサーチ」「本体設定」「シャッター」の10項目となっていますので、このあと実際に使って解説しましょう。
もちろん、液晶画面を起動しなくても、イヤホン本体のペアリングや音楽の視聴は可能となっています。
「液晶ENCワイヤレスイヤホン」の液晶画面を起動する手順


なお、スマホとのペアリングは、Bluetoothの設定画面で「Ic music」を選択すれば簡単にできますが、ペアリングが完了すると自動的に液晶画面に表示される日時も調整されるようになっています。
液晶画面には「イヤホンを探す」「スマホのシャッターを切る」機能もある!

それでは、実際に液晶ENCワイヤレスイヤホンの充電ケースにある液晶画面の機能を使ってみましょう。
音楽操作
まずは「音楽操作」ですが、これは筆者が普段使っているアプリ「HF Player」で利用できました。聴いている楽曲のタイトルも表示されるので、なかなか便利ですね。

音量
「音量」はしっかり操作できます。わざわざスマホのボリュームやイヤホン本体のタッチ操作で音量を操作しなくていいのは、なかなか便利ですね。これはよく使う機能でしょう。

イコライザー
「イコライザー」は使わないほうがいいでしょう。バランス/クラシック/ポップ/ロック/ジャズの5種類のプリセットが用意されていますが、“バランス”以外は音が悪くなるだけです。もっと細かくカスタム調整ができると便利なのですが少し残念です……。

液晶輝度
「液晶輝度」では液晶の明るさが変更できます。ただし、最大輝度でもそこまで明るくないので、バッテリー消費を抑えるため、最低輝度にしておくのが良いかもしれませんね。

言語設定
「言語設定」は日本語と英語の2種類しかありませんので、普段使うことはないでしょう。

壁紙
「壁紙」は4種類ありますが、起動時の日時が見えづらくなる点には注意が必要です。自分で写真を追加できるなら便利ですが、そのような機能もありません。むしろ黒バックが欲しいくらいです。

イヤホンサーチ
「イヤホンサーチ」は失くしたイヤホンを探せる便利機能。この画面から操作してイヤホンから音を出す方式なのですが、実際に使ってみる音量が小さ過ぎて、あまり実用的ではありませんでした。

本体設定
「本体設定」は液晶に表示される日時が設定できますが、電源をオフにするとリセットされてしまいます。ただし、イヤホンがスマホと接続されると、毎回、自動調整されるので、わざわざ、この設定をイジる必要はないでしょう。

シャッター
「シャッター」は、ペアリングしているスマホのカメラのシャッターを遠隔操作で押すことができる便利機能。
実際に筆者が試したところ、LINE、X(旧Twitter)、iPhone 13のカメラでは使えましたが、残念ながらXperia 5のカメラでは機能しませんでした。

液晶ENCワイヤレスイヤホンの音質はこもっていてイマイチ……
それでは、実際に「液晶ENCワイヤレスイヤホン」で音楽を聴いてみましょう。
まず、低音から中音が膨らんでいてボヤッとした印象です。低音もハッキリとは聴こえないので、メリハリのない音楽に聴こえます。
中音のボーカルはしっかり聴こえますが、ピアノやエレクトーンの音は横に広がり過ぎていて、音の出どころが分かりにくいのが残念ですね。
高音はいちばんハッキリと聴こえますが、音の輪郭が分かりにくく曖昧。すべての音が中途半端で全体的に音が平坦に聴こえてしまいます。

次はイヤホンのタッチ操作です。タッチの反応は悪くないのですが、いちばんよく使う「再生/停止」が1秒以上の長押しになっていて、イマイチ使いにくい印象。
しかも、「次曲送り」が3回タップ、「音量調整」が2回タップなので、タッチ操作には少し慣れが必要になるでしょうね。

また、マイクの音質も全体的にこもった感じです。ENC機能があるので環境音の低減は多少感じられますが、そもそもマイクの音質がよくないので、正直言ってビジネス用途では厳しいと感じました。
まとめ
いかがでしょうか? 今回は3COINSの「液晶ENCワイヤレスイヤホン」を実際に使用してみました。
液晶からスマホを操作できる機能は、通常ミドルクラスの「JBL TOUR PRO 3」などで採用されるものなので、4,180円という価格はなかなか魅力的だと思います。
しかし、実際に液晶画面で使える機能は音楽操作と音量ぐらいで、期待したほどではありませんでした。
また、肝心なイヤホンの音質も全体的にこもっていて解像度の低いのが残念。せっかくギミックが凝っていて面白いイヤホンなので、もう少し音質は改善してもらいたいところですね。
※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者が購入時点のものです(2025年4月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。