Y2Kの流行などにより、ファッションアイテムとしてもヘッドホンを身に着ける男女が増えているが、梅雨や夏など蒸れやすい時期は特に、装着部である耳に不快感を感じる。NTTソノリティは、高温多湿である梅雨・夏の時期におけるイヤホンやヘッドホンの装着による耳の不快調査を実施。耳に関する健康リスクへの意識と、その実態について紹介します。

「耳の中がムズムズする」という不快症状を感じる人は5割超え

夏や梅雨の高温多湿な時期、イヤホンやヘッドホンといった特定の部位を密閉してしまうモノは蒸れを引き起こす。イヤホンを保有し、日常的に使用する男女500名を対象に、2025年5月30日~6月2日に行われた調査の結果によると、夏や梅雨の時期でもイヤホンやヘッドホンを使う人は9割近くにのぼるということが判明した。シーンを問わず、音楽に触れていたいという人はやはり多いと言えるだろう。しかし、その中でも4割以上が装着時に不快感を覚えた経験のあると回答。

不快症状の具体的な内容についても尋ねたところ、全体の半数以上が「耳の中がムズムズする」といった症状を経験していることが明らかになった。他にも「雑菌や蒸れが気になる」「かぶれや赤みが出る」といった回答もあり、少なからず装着蒸れが原因の不快症状が多いことが分かる。1日のイヤホン・ヘッドホン使用時間についての調査結果も見ると、「1時間以上」という回答が5割程度あり、1日に1時間以上は不快に感じながら使用しているとも捉えることができる。
装着蒸れの対策について8割以上が何もしていない?

調査結果によると、不快感を覚えた経験のある人は4割程度いると判明したが、実際に不快症状への対策を講じた経験のある人は17%と非常に少なく、ほとんどが我慢するなど何もしていないということが明らかになった。対策できない理由についても尋ねたところ、「どんな対策をすればいいか分からなかった」が4割程度で、おそらく対策を調べていないことから、耳の不快感は軽視されていることが分かる。

実際に回答者が講じている対策内容を見てみると、あまり具体性がなかったため、対策しにくい部分ではあるのかもしれない。不快症状を放置していると耳カビが発生するリスクもあるため、対策を講じたり、医療機関を受診したりすることが大切だ。
ラジオや音楽、映像作品など、音を楽しむのに欠かせないイヤホンやヘッドホン。高温多湿なこれからの季節でも快適に楽しむため、いま一度装着蒸れについて対策を講じていくべきではないだろうか。
出典:【NTTソノリティ株式会社】
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