2001年に初代Xboxのローンチタイトルとして登場し、コンソールFPSの歴史を塗り替えた「Halo: Combat Evolved」。その完全リメイク作「Halo: Campaign Evolved」の発売日が、小売店の手違いとデータマイナーの解析によって浮上しました。複数の情報源が指し示す日付は2026年7月28日。さらに5日間の早期アクセスを含む特別版の存在も囁かれています。
「いつ出るのか」だけでなく、「何が変わるのか」「買い方はどうすべきか」まで、現時点で判明している情報を整理します。

そもそもHalo: Campaign Evolvedとは?原点リメイクの全体像
Halo: Campaign Evolvedは、2001年発売の初代「Halo: Combat Evolved」をUnreal Engine 5(UE5)でフルリメイクしたタイトルです。2025年10月のHalo World Championshipsで正式発表され、会場では名ステージ「The Silent Cartographer」の13分間にわたるゲームプレイデモも公開されました。
開発を手がけるのは、2024年10月に旧称「343 Industries」から改名したHalo Studios。独自エンジン「Slipspace Engine」からUE5への移行を進めており、本作はその最初の成果物となります。
ただし、ゲームディレクターのGreg Hermann氏がXbox Wireで語ったところによれば、UE5は「原作から直接引き継いだコードやシステムの上にレイヤーとして重ねられている」とのこと。原作のコードが物理演算・弾道計算・AIなどのゲームプレイの根幹を担い、UE5がビジュアル面を受け持つハイブリッド構成で、「100%本物のHalo」の操作感を維持する設計になっています。
注目すべきは、本作がシリーズ史上初のマルチプラットフォーム展開となる点です。Xbox Series X|S、Windows PCに加え、PlayStation 5でも発売される予定で、Haloの世界がプレイステーションユーザーにも初めて開かれます。
7月28日発売説:2つのリークと韓国審査機関の動き
発売日リークの発端は、韓国の小売店が実施したとされるプリセールス調査です。Redditに浮上した報告によると、この調査には発売日が7月28日と記載されていました。調査はすぐに削除されたものの、スクリーンショットが残り拡散しました。
時期を同じくして、本作は韓国ゲーム物等級委員会(GRAC)の審査を通過。レーティングは「19歳以上」(欧州のPEGI 18、北米のESRB Mature 17+に相当)に分類されています。過去のHaloシリーズでは、GRAC審査通過から発売まで数か月というのが通例であり、7月発売という時間軸と矛盾しません。
さらにHaloのデータマイナーとして知られるgrunt.apiが、暗号めいた数式を投稿。
本作のコードネーム「Meteorite」を示すGIF画像とともに、「EA」(Early Access)と「OR」(Official Release)を意味する2つの数学パズルが提示されました。コミュニティによる解読の結果、7月23日に早期アクセス開始、7月28日に正式リリースという日程が導き出されています。grunt.apiはゲームレポーターのRebs Gamingに対し、早期アクセスは「特別版(special edition)」で提供されると伝えたと報じられています。
Windows Centralも、独自の情報源から「7月のリリースウィンドウ」を確認したと報じており、複数の独立したソースが同じ時期を指していることから、情報の信憑性はかなり高いと見られます。正式発表は、2026年6月7日に開催されるXbox Games Showcaseで行われる可能性が高いでしょう。
リメイクで何が変わる? 新要素を一挙チェック
3つのプリクエルミッション
原作の物語が始まる前を描く、完全新規の3ミッションが追加されます。マスターチーフとジョンソン軍曹が新たな環境、キャラクター、敵と遭遇する内容で、24年間語られてこなかった「前日譚」が初めて明かされます。
9種の追加武器と車両の進化
シリーズ後続作から9種の武器が新たに追加されます。エナジーソード、バトルライフル、ニードルライフル、フューエルロッドキャノン、センチネルビームなど、「Halo 2」「Halo 3」「Halo: Reach」でおなじみの武器が初めてCombat Evolvedの世界に登場します。また、敵車両のハイジャック(「Halo 2」で導入された機能)が可能になり、コヴナントのレイスを操縦できるようになります。ワートホグには4人目の座席が追加され、フルファイアチームでの乗車が実現します。
スプリントとモダンな操作
デフォルトでスプリント機能が搭載されますが、オリジナルに忠実な体験を求めるプレイヤーのためにゲーム内でオフに切り替えることも可能です。
マスターチーフのカスタマイズ
原作にも2011年のリマスター版「Halo: Combat Evolved Anniversary」にもなかった、マスターチーフのアーマーや武器のスキン・カスタマイズ機能が搭載されます。HaloコミュニティディレクターのBrian Jarrard氏は、課金ショップを実装しないことを公式に確認しています。カスタマイズ要素がゲームプレイを通じた報酬で完結するのであれば、ファンにとっては歓迎すべきバランスです。
協力プレイ(対戦マルチプレイヤーは非搭載)
タイトル名が示すとおり、本作はキャンペーン(シングルプレイ+協力プレイ)に特化しており、対戦マルチプレイヤーは含まれません。4人オンライン協力プレイ、コンソール版での2人ローカル画面分割プレイに対応。Xbox・PC・PS5間のシームレスなクロスプラットフォームプレイと、進行状況の共有もサポートされます。友人がどのハードを持っていても一緒に遊べるのは、2026年のリメイク作として嬉しいポイントです。
史上最多のスカル
ゲームプレイを変化させる「スカル」がシリーズ史上最多の数で搭載されます。武器ランダマイザーやおなじみの「Grunt Birthday Party」など、リプレイ性を大幅に高める要素です。
価格はいくら?Game Pass対応が最大の安心材料
価格は現時点で未発表です。Windows Centralの記者は、キャンペーンのみのリメイクであることから39.99〜49.99ドル(約6,000〜7,500円)と予想しています。早期アクセス付きの特別版が存在する場合は、59.99〜69.99ドル(約9,000〜10,500円)になる可能性があるとも述べています。あくまで同記者個人の推測である点には注意が必要です。
ただし、確定している重要な情報が一つあります。本作は発売初日からXbox Game Pass UltimateおよびPC Game Passに対応します。なお、StandardやPremiumなど下位プランへの展開は発売から1年以内とされています。「まず触ってみたい」という方にとっては、Game Passが最もリスクの低い選択肢になるでしょう。
Haloの「再出発」が試される夏
Halo Studiosにとって、本作はスタジオ改名・エンジン刷新後の「最初の答案」です。
ここ数年、Halo Infiniteの運営面での課題やスタジオ内部の問題もあり、コミュニティの目は厳しくなっています。直近では、元Halo Infiniteアートディレクターで17年間フランチャイズに携わったGlenn Israel氏が、2024年1月から2025年6月にかけて上層部によるブラックリスト、詐欺行為、縁故主義、ハラスメントなどを目撃・経験したとLinkedInで告発。これに呼応して複数の元スタッフも同様の主張を行っています。Xboxの広報担当者はWindows Centralに対し「現職・元職員双方からのすべての申し立てを真摯に受け止めている」と回答しました。
それでも、UE5による美麗なビジュアル、原作コードを活かした操作感の継承、プリクエルミッションという新たな物語、9種の追加武器による戦術の幅の拡大、課金ショップなしのカスタマイズ、そしてGame Pass初日対応——揃っている材料は悪くありません。PS5への初展開でHaloに初めて触れるプレイヤーも多いはずで、フランチャイズの間口を広げる絶好の機会です。
6月7日のXbox Games Showcaseで正式な発売日と価格が発表されれば、一気に今夏最大の注目タイトルへ駆け上がるポテンシャルがあります。Haloファンにとっても、シリーズ未体験の方にとっても、この夏は目が離せません。
参考:Halo Waypoint、Xbox Wire(MondoXbox経由)、Game Developer、Insider Gaming、GamingBolt、Geeks + Gamers、DualShockers、GeekWire、Halopedia、PlayStation Universe、TweakTown、PCGamingWiki


