「高収入」「楽に稼げる」などの誘い文句をSNSに投稿し、応募した人を強盗や詐欺に加担させる「闇バイト」。近年は住人に暴行を加える、より悪質な闇バイト強盗事件が相次いでいるが、このような報道を受け、人々の防犯意識や行動に変化はあったのだろうか。ソニー損害保険が行った「自宅の防犯対策の見直し状況に関する調査」を見てみよう。
闇バイト強盗の報道を受け、6割以上の防犯意識が向上 一方約7割は対策を行わず
![闇バイト強盗の増加で防犯意識は高まるも、実際の対策は3割未満【ソニー損害保険調べ】の画像1](/wp-content/uploads/2025/02/pho001-7.jpg)
調査は2025年1月7日~8日、持ち家家庭で火災保険に加入している300人を対象に実施された。「闇バイトによる犯罪報道をきっかけに、住宅における防犯意識の変化があったか」と質問したところ、「高くなった」「やや高くなった」と回答した人は合わせて65.0%と、防犯意識が向上した人は6割以上にのぼった。
![闇バイト強盗の増加で防犯意識は高まるも、実際の対策は3割未満【ソニー損害保険調べ】の画像2](/wp-content/uploads/2025/02/pho002-7.jpg)
次に、「闇バイト強盗に対する具体的な防犯対策を行ったか」を尋ねたところ、約7割が「実施していない」と回答。また、防犯対策を行っていない211人にその理由を尋ねたところ、最も多かった答えは「具体的に何をしたらいいのか分からない(47.9%)」で、「対策しても効果があるか疑問に思っている(21.8%)」、「防犯対策のための予算がない(19.4%)」と続いた。
この結果から、闇バイトの報道が人々の防犯意識を喚起させた一方、多くの人々が具体的な行動を起こしていないことが明らかになった。特に、半数近くが「何をしたらいいのか分からない」と回答したことから、具体的な防犯対策を人々に周知させる必要があるだろう。では、どのような防犯対策を行えばよいのだろうか。実際の取り組みを紹介しよう。
防犯対策ランキング 1位「戸締まりの徹底」2位「防犯カメラ」
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闇バイトの犯罪報道をきっかけに防犯対策を実施した83人に、どのような対策を行っているかを尋ねた(複数回答可)。最も多かった回答は「戸締まりの徹底(60.2%) 」で、約6割が実施していた。2位以降は「防犯カメラの設置(41.0%)」「雨戸やシャッターを下ろす(30.1%)」「玄関や窓の鍵の追加・交換(28.9%)」「強化ガラスの設置(26.5%)」と続いたほか、少数ながら「火災保険の補償内容の見直し(16.9%)」や「ホームセキュリティの新規契約・契約変更(10.8%)」を行う人も。
基本となる「戸締まりの徹底」を実践している人が最も多かったが、家宅に侵入する強盗犯罪では、窓を叩き割って侵入するケースが多く、戸締まりのみではやや心許ない。防犯フィルムの貼り付けや補助錠の設置など、複数の防犯対策を組み合わせたほうが良いだろう。約3割が実施した「雨戸やシャッターを下ろす」は、強盗の時間稼ぎにつながるほか、目隠しの効果も期待できる。
犯罪の抑止効果を狙いたいなら、「防犯カメラ」や「ダミーのカメラ」がおすすめだ。抑止力がより高いのは防犯カメラだが、ランニングコストがかかるのが難点。「ダミーのカメラ」なら、ほぼ3000円以内で手に入れられるほか、中にはLEDを常時点灯させ、本物のように見えるものもあるので、一度探してみても良いだろう。
さまざまな防犯対策を紹介したが、参考になっただろうか。自身や家族、大事な財産を守るために、早めに防犯対策をすることをすすめておく。
出典元:【ソニー損害保険株式会社】
※サムネイル画像は(Image:「ソニー損害保険株式会社」プレスリリースより引用)