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寝台特急「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」は何がどう違う?

日本で唯一の定期運行寝台特急の「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」ですが、この2つにはいったいどんな違いがあるのかご存じでしょうか? そこで今回は、サンライズ出雲と瀬戸の違いについて詳しく解説していきましょう。

サンライズ出雲と瀬戸ってどんな列車なの?

週末や繁忙期には、なかなかチケットが取れないほど人気の高い寝台特急サンライズ出雲と瀬戸ですが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか?

まず、「サンライズ出雲」は東京駅と島根県の出雲市駅を約12時間で結ぶ寝台特急なのに対し、「サンライズ瀬戸」は東京駅と香川県の高松駅を約9時間半で結びます。

いずれも毎日定期運行されており、下りは東京駅を21時50分に出発しますが、このときは7両編成のサンライズ出雲と瀬戸が併結されて14両編成になっています。

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こちらは東京駅の様子。下りはサンライズ出雲と瀬戸が併結されていて、14両編成で出発します。写真右がサンライズ瀬戸、写真左がサンライズ出雲になります(筆者撮影)
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途中、6時27分に岡山駅でサンライズ出雲と瀬戸は分離されてしまいますが、この作業を見るのが鉄道ファンの間では一種の儀式のようになっています。

ただし、分離されるとサンライズ瀬戸はそのまま6時31分に出発してしまうので、いつまでも見ていると置いてけぼりになります。サンライズ出雲のほうも、3分後の6時34分には岡山駅を出発しますよ。

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こちらは岡山駅での分離作業の様子です。鉄道ファンが写真やビデオ撮影を行っていますが、瀬戸の乗客は分離作業が完了するまで見ていてはいけません(筆者撮影)

車両はどちらも7両編成で、寝台の種類や位置、シャワー室やラウンジなどの車両編成はまったく同じになっており、下りの場合は1~7号車がサンライズ瀬戸、8~14号車がサンライズ出雲になっています。

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サンライズ出雲と瀬戸には誰でも利用できるラウンジや(上写真)、シャワー室などがありますが(下写真)、食堂車はありません(筆者撮影)

一方、上りはサンライズ出雲が出雲市駅を18時57分に出発して22時31分に岡山に到着。サンライズ瀬戸のほうは21時26分に高松駅を出発して22時23分に岡山に到着します。

岡山駅ではサンライズ出雲と瀬戸が併結され、14両編成で東京に向けて22時34分に出発しますが、このときの連結作業は、先に到着している瀬戸の乗客しか見られません。

なお、寝台個室の料金はサンライズ出雲と瀬戸はまったく同じで、一般的なB寝台シングルが7,700円、A寝台のシングルデラックスは1万3,980円となっています。

また、ノビノビ座席は寝台個室ではなく雑魚寝の普通車指定席になるので530円(繁忙期は200円~400円増)で乗れますが、いずれも特急料金3,300円と目的地までの乗車券が別途必要になります。

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上写真が一般的なB寝台個室の「シングル」(2F)。下写真は寝台券のいらない雑魚寝席の「ノビノビ座席」になります(筆者撮影)

サンライズ出雲には臨時便もある!

サンライズ出雲の下りは、東京駅を夜に出発すると東海道本線や山陽本線を通って岡山駅に到着。ここからは山陰方面に向かう伯備線に入りますが、山間部なのでかなり曲がりくねっています。

途中、鳥取県米子市の手間では“伯耆富士”とも呼ばれる「大山」が見えますし、松江には現存12天守の国宝「松江城」があります。また、松江を過ぎると「宍道湖」の雄大な風景も楽しめますよ。

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冬場は兵庫あたりで夜が明け、まさに“サンライズ”(上写真)。伯備線に入ると山間部を走り抜けますが、冬に雪景色を楽しめることもあります(中写真)。松江を過ぎると広大な宍道湖沿いを走りますよ(下写真)

そして、終点の出雲市には縁結びのご利益で有名な「出雲大社」がありますが、駅舎も出雲大社を思わせるような造りになっていて、なかなか趣があります。

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下りは東京駅を出発して約12時間後に出雲市駅に到着します(上写真)。出雲市駅は出雲大社のような駅舎でなかなか格好いいですね(下写真)(筆者撮影)

また、サンライズ出雲はGWやお盆、年末年始に臨時便が編成されますが、瀬戸に臨時便はありませんので、臨時便はサンライズ出雲だけの7両編成で運行されるのです。

ちなみに、臨時便は下りが91号で22時21分に東京駅を出発し、出雲市駅には翌日の13時32分に到着(約15時間)。上りは92号で、出雲市駅を14時05分に出発しますが、東京駅到着は翌朝6時23分なので、実に16時間以上の長旅となります。

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サンライズ出雲の下り臨時便91号は22時21分に東京駅を出発しますが、サンライズ瀬戸は併結しません。また、通常便と異なり上野東京ラインの8番線から乗車します(筆者撮影)

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