購買チャネルが増えた今、食品や日用品などはどこで購入されているのでしょうか。今回は、安定した消費力を持つミドル世代(50・60代)を対象に実施した「多様化する購買チャネルの利用実態と物流サービスに対するリアルな評価や改善への具体的な要望」の調査結果をご紹介します。

ミドル世代の買い物は「オンライン通販」が最多

株式会社ecloreが運営するBtoBマッチングサイト「一括.jp」では、50・60代の男女100人を対象に「多様化する購買チャネルの利用実態と物流サービスに対するリアルな評価や改善への具体的な要望」の調査を実施。
まずはじめに「過去3カ月間で商品購入に利用したチャネルを教えてください」と質問すると、「オンライン通販(Amazon、楽天などECモール)」が80.0%で最多となりました。検索性や価格比較、ポイント還元などが評価されていると考えられます。
次いで、商品を手に取って選べる安心感や、生活動線上の利便性が継続的に支持されている「実店舗(ショッピングモール・百貨店・スーパーなど)」も74.0%で高い割合を占めました。
一方、「フリマ・オークションアプリ(メルカリなど)」は14.0%と、個人間取引には慎重な姿勢を持っていることが明らかになっています。
物流・配送サービスに不満は少ないものの、コスト面や利便性に満足は得られず

「現在あなたが利用している物流・配送サービスについて、どの程度満足していますか?」という質問では、「やや満足している」が42.0%で、現在の物流・配送サービスに一定の評価を示していることがわかりました。
次いで回答が多かったのは「普通」の30.0%。特段不満はないものの、満足感も得られていないという中間的な評価も一定の割合を占めています。
全体的に不満を感じる割合は少ない結果でしたが、「非常に満足している」との回答は約2割にとどまっており、より明確な価値や安心感がなければ、高い満足度は得られないことがうかがえます。

最後に、「もし物流・配送サービスが今より改善されるとしたら、特に改善してほしいことは何ですか?」と質問。すると、「送料を安く(または無料に)してほしい」が5割近く(46.0%)で最多となりました。
基本的な満足度は一定水準なものの、コスト面への不満が根強いこともうかがえます。実店舗の利用が多い人も、送料が安くなれば「利用したい」と思うのかもしれません。
また、「置き配や受け取り方法の選択肢を増やしてほしい」といった利便性に関するニーズも多く見られました。一方、「特に改善してほしいことはない」と回答した人も29.0%で、現状におおむね満足している人も一定数いるようです。
本調査から、オンライン通販を利用するミドル世代は多いものの、「ちょっとした不便さ」や「小さな違和感」を持つ人も一定数いることが明らかになりました。今後、物流・配送サービスは、これまで主流チャネルだった実店舗のように、日常生活になじむ快適さを提供する必要があるのかもしれません。
出典:【業者探しを高速化 BtoBマッチングサイト 一括.jp 1 / 2】
※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com)