最近では多くのシニア世代がスマートフォンを所有していますが、実際にインターネットを利用して趣味活動を実施する人はどの程度いるのでしょうか。そこで今回は、シニア世代の趣味に関する分析結果をご紹介します。

半数以上のシニア世代がインターネットを使って趣味活動

モバイル社会研究所では、60歳~84歳のシニア世代1,300人を対象に、「2025年シニア調査」を実施。
まずはじめに「高齢者がどのような趣味を持っているか」を調査すると、「テレビ視聴」が性別や年代を問わず最も多く、半数を超える(57.8%)結果となりました。次いで「散歩・ウォーキング」が36.9%、「庭いじり・ガーデニング・野菜作り」が36.2%、「旅行」が31.5%となっています。
他にも、「読書」や「スポーツ観戦」、「音楽・美術鑑賞・観劇」も多くの回答が集まっていました。

続いて、趣味を持っている人を対象に、その趣味を行う際、インターネットを利用するかをたずねた結果、半数以上(52.9%)のシニアがインターネットを活用して趣味活動を行っていることが明らかになりました。特に多かったのは60代で、男性は80.0%、女性は67.2%でした。
80代でも、男性は約3人に1人(30.9%)がインターネットを通じた趣味活動をしており、幅広い世代でインターネットが活用されていることがわかります。
趣味の情報収集でインターネットを利用

最後に、趣味でインターネットを活用する具体的な内容を調査した結果、8割以上(82.4%)が「趣味の情報収集」と回答。「庭いじり・ガーデニング・野菜作り」では野菜作りに必要なものを、「旅行」では有名な観光地や宿泊先などを調べるケースが多いようです。
次いで「趣味仲間と連絡手段」が27.4%、「趣味で制作した作品や内容をインターネット上で発信」が8.2%となりました。
インターネットやスマホの普及により、「紙媒体で何かを調べる」ことは少なくなっているようです。本調査により、シニア世代の多くが手軽に情報を得られるインターネットを活用して趣味活動を行っていることが明らかになりました。ChatGPTなどAIの普及も進む中で、シニア世代のインターネットを通じた趣味活動もより変化していくのではないでしょうか。
出典:【モバイル社会研究所】
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