2025年も終わりが近づいているが、年明けのあいさつとして年賀状を送り続けている人はどれほどいるだろうか。シー・コネクトが運営するプリンターインク通販サイト「インク革命.COM」は、ユーザーの400人を対象に「2025年年賀状に関する意識調査」を実施。デジタル化が進むなかで、紙の年賀状がどのように変化しているのかを分析した。

今年、年賀状を送る予定のある人は56.82%

今年、年賀状を送る予定はあるかを尋ねると「ある」56.82%、「ない」28.98%、「まだわからない」14.20%という結果に。2022年と比較すると送る派の人は減少傾向にあり、年賀状を出さないことを選ぶ人が増えていることがわかった。とはいえ、デジタル化が進んでいても『親しい人にはハガキで伝えたい』という声は根強く、世代によって年賀状文化が残っていることがうかがえる。

年賀状を送る理由として「送ってくれる人がいるから」23.30%、「習慣だから」17.90%、「もらったときにうれしいから」14.77%、「文化を大切にしたいから」10.80%となった。「もらったら返す」という日本的な気遣いや文化は、今もなお健在のようだ。また、新年のあいさつを形にして残すことへ、確かな価値を感じている人も一定数いることが見て取れる。
デジタル派の新年のあいさつは「LINE」が58.52%で最も多い

年賀状を送る予定の人が半数以上いる一方で、年賀状をやめた人もいる。その理由として「周りが送らなくなった」「めんどう」「お金がかかる」などの意見が寄せられた。では、年賀状以外に新年の挨拶はどうしているのか尋ねると、「LINE」が58.52%で圧倒的に多く、続いて「メール」21.31%、そのほかSNSだった。LINEやメールは気軽かつタイムリーに送れるメリットがあり、デジタル年賀の定番ツールとなっている。若い世代ではSNS中心だが、50代以上では紙とデジタルを併用する人が多く、年賀状文化を大切にしながら便利さを取り入れるハイブリッド派が増えているようだ。

デジタル派が増えている一方で、紙の年賀状文化は「残したい」と思っている人が65.34%にのぼる。「日本らしいあいさつの文化」や「もらうと心があたたまる」など、特にシニア層を中心に、年のはじまりを丁寧に迎える文化としての価値を感じる人が多い。
SNSやAIが発達しても、年賀状は関係性の深い相手に気持ちを伝える手段として残り続けている。これからの年賀状は手書きとデジタルが共存するハイブリッドなあいさつ文化になるのかもしれない。
出典:【株式会社シー・コネクト】
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