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【サンライズ出雲】雑魚寝の「ノビノビ座席」を快適に過ごすためのグッズ6選

現在、唯一の定期運行寝台特急「サンライズ出雲」ですが、もっとも料金が安いのは雑魚寝の「ノビノビ座席」になります。しかし、ノビノビ座席はカーペット敷で床が硬いうえに、隣の席との区切りがあまりなく、それなりに準備していかないと快適に過ごすことができません。そこで今回は、実際に筆者が「ノビノビ座席」に乗ってみて、用意しておいたほうが良いグッズを紹介しましょう。

そもそもサンライズ出雲のノビノビ座席って何なの?

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唯一の定期運行寝台特急として人気の高い「サンライズ出雲」。東京-出雲市間を約12時間(臨時便は15時間以上)で結んでいます(筆者撮影)
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サンライズ出雲には、豪華なA寝台やB寝台のツイン、一人用個室のシングル、ソロなど、さまざまな客室が用意されています。

一般的なB寝台のシングルは1人7,700円で、これに特急料金3,300円(繁忙期は200円~400円増)、東京-出雲間の片道運賃1万2,210円が追加され、合計2万3,210円ほどかかります。

もし、料金を少しでも安く済ませたいとなると、寝台料金が不要でたった530円で利用できるノビノビ座席になるでしょう。もちろん、特急料金と運賃も別途かかりますが、シングルよりも7,000円以上安く利用できるんです。

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今回利用するのは雑魚寝の「ノビノビ座席」です。「寝台」ではなく、あくまでも「指定席」なのでその分安く利用できます(筆者撮影)

ちなみに、一般的なB寝台の客室にはベッドがあり、毛布や枕、浴衣、スリッパなども用意されています。また、ドアには暗証番号で鍵をかけることができるので、完全なプライベート空間を確保できるのが魅力となっています。

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こちらが一般的なB寝台個室の「シングル」です。ドアには暗証番号で鍵もかけられるので、完全なプライベート空間で過ごせます(筆者撮影)
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室内にはコンセントがあるので、スマホやタブレットなどの充電が可能。ちなみに、コンセントは100V、2A、60Hzとなっています(筆者撮影)
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個室にはマットレスが敷かれており、シングルやソロの場合は、毛布と枕、浴衣、スリッパ、簡易コップ、ごみ袋が用意されています(筆者撮影)

これに対し、ノビノビ座席は個室ではなく船の雑魚寝席のような感じで、隣とはわずかな仕切りがあるだけ。しかも、床は硬いカーペット敷なので、長時間そのまま寝ると背中や腰が痛くなってしまうでしょう。

また、薄い毛布はありますが、枕や浴衣、スリッパなどはなく、コンセントもないので、いろいろ困る場面も出てきます。

東京-出雲市間は、通常列車で12時間、臨時列車なら15時間以上という長旅ですので、やはり、しっかりと準備をしていかないと、サンライズ出雲の旅を快適に楽しむことはできないでしょう。

ノビノビ座席を利用するときに用意したいものは?

それでは、ノビノビ座席の装備を確認しつつ、乗車時にどんなものを持っていけば快適に過ごせるのか解説していきます。

まず、ノビノビ座席の2階は遮るものがなく開放的ですが、その分プライベート感は低め。逆に1階は足元に2階への階段が出っ張っていて押入れのような感じで非常に窮屈な感じがします。

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こちらがノビノビ座席の2階です。仕切りが少なく解放的ですが、プライベート感は低め。また、大きなキャリーバッグなどの荷物を上げるのは、女性には厳しいかもしれません(筆者撮影)
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1階席は足元に階段の出っ張り(写真左)があるので、まるで押入れのような閉塞感があります(筆者撮影)
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ノビノビ座席では、廊下側(足元)のカーテンだけ閉めることができますが、廊下の電気は点いたままななので、座席は真っ暗になりません(筆者撮影)

次に、各座席共通の設備については、薄い毛布と枕カバー、ペラペラな簡易コップが用意されており、個別に室内灯や読書灯、空調設備などがあります。

ちなみに、ノビノビ座席は1階が「A」「B」で2階が「C」「D」となっており、両端にある片側が壁の座席は「7D」「7B」「1C」「1A」となっていますよ。

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各座席ごとに薄い毛布と謎の枕カバーが用意されていますが、これだけで快適に眠ることはできないでしょう(筆者撮影)
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窓側に室内灯と読書灯があり、室内灯のスイッチの下にペラペラな簡易コップが用意されています。天井には空調設備があり風量や方向を調節できます(筆者撮影)

【1】床は固いカーペット敷

サンライズ出雲は12時間以上の長旅なのに、ノビノビ座席は硬いカーペット敷です。やはり、何かしら床に敷けるマットのようなものを用意しないと、出雲市に着いたときは、背中やお尻が痛くなってしまいます。

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軽くてコンパクトなマットと、エアーピローなどの寝具を用意しておきましょう(筆者撮影)
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こちらが実際にノビノビ座席にマットを引いた状態です。幅は82cmくらいあるのでちょうどいい感じですね(筆者撮影)

【2】枕カバーはあるが枕はない

ノビノビ座席には、薄い毛布と枕カバーのようなものが置いてありますが、あまり役に立たないので、空気で膨らむエアーピローなどを用意したいことろ。

また、毛布を床に敷いてしまうと上にかけるものがなくなります。とくに、夏は冷房が効き過ぎて寒いこともあるようなので、ブランケットやバスタオルなどを用意したほうがいいでしょう。

筆者の場合はマットの上に薄い毛布を引いて、上半身にダウンジャケットの上着、下半身にブランケットをかけて寝ることにしました。

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ノビノビ座席には、薄い毛布と枕カバーのようなものが用意されていますが、これもベッドメイキングに活用します(筆者撮影)
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持参したマットの上に毛布を引いて、エアーピローには枕カバーを巻きました(筆者撮影)

なお、大きめのキャリーバッグなどはマットの横に置いてもいいですが、やや窮屈になるので、身長が170cm以下の人なら足元に置くことも可能だと思います。

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大きめのキャリーバッグはマットの横に置くか、身長が170cm以下の人であれば、足元に置くことも可能でしょう。ただし、身長170cmの筆者でも足元にバッグを置くとちょっと厳しい感じでした(筆者撮影)

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