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今さら聞けない、クレカ付帯の「プライオリティ・パス」はどんな条件でどこで使えるのか?

世界各地の空港ラウンジや飲食店舗などを利用できる会員サービス「プライオリティ・パス」は、クレジットカードに無料で付帯しているケースが多く、特に旅行好きの方に愛用されています。

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(スマホライフPLUS編集部撮影)
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一方、ここ最近ではクレジットカードの付帯特典としてのプライオリティ・パスの利用ルールの変更が相次いでいます。

たとえばセゾンゴールド・アメックスは、2025年11月4日以降、「プライオリティ・パス」会員証をデジタルの「プライオリティ・パス アプリ」に変更。それに伴い、従来の「プレステージ」プランが廃止されます。

今さら聞けない、クレカ付帯の「プライオリティ・パス」はどんな条件でどこで使えるのか?1
(画像は「セゾンカード」公式サイトより引用)

これにより、「プレステージ」プラン利用者であれば無料で利用できた空港ラウンジなど施設利用料は、今後は1回ごとに35ドルが発生します。

そのほかにも、三菱UFJニコスも2024年10月からプライオリティ・パスの特典を空港ラウンジのみに。飲食店などの利用は有料となりました。

さらに出光カードのプライオリティ・パスも、2025年11月以降にデジタル会員証に変更され、空港ラウンジサービスの利用料が年間31回目以降、35米ドル必要となります。

ほかにも各クレジットカードでプライオリティ・パスの特典を空港ラウンジだけに絞り、飲食店やリラクゼーション施設の利用が不可になるケースが相次いでいます。

こうした相次ぐ「改悪」を受け、「結局どのカードなら使えるのか」「レストランは本当に使えないのか」と混乱している方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、クレジットカード付帯のプライオリティ・パスの利用条件や利用方法について解説します。

プライオリティ・パスが付帯するクレジットカードの例

そもそも「プライオリティ・パス」は空港ラウンジや飲食店などが利用可能となる会員制サービスとして単独で加入することができます。そのほかの加入方法として、「クレジットカードの付帯サービス」の優待特典があるというイメージです。

そして冒頭で述べた通り「クレジットカードの付帯サービス」としてのプライオリティ・パスのサービス改変がここ最近は続いています。

プライオリティ・パスが付帯するクレジットカードの例1
(画像は「アメックス」公式サイトより引用)

プライオリティ・パスが使える成田空港のラウンジの例(※一部)

たとえばプライオリティ・パスが使える成田空港のラウンジのひとつに「IASS Executive Lounge1」があります。

プライオリティ・パスが使える成田空港のラウンジの例(※一部)1
(画像は「IASS」公式サイトより引用)

IASS Executive Lounge 1は、第1ターミナル中央ビル5階の北ウィング側、出国審査前の一般エリアにあります。国際線の到着、出発および国内線乗り継ぎ搭乗客のみ利用可能です。

プライオリティ・パスが使える成田空港のラウンジの例(※一部)2
(画像は「IASS」公式サイトより引用)

・ラウンジ名:I.A.S.S EXECUTIVE LOUNGE 1
・営業時間:7時~21時(年中無休)
・同伴料金
 -大人:カード会社による
 -小人:550円(4~12歳)
 -3歳以下のお子様 無料
・座席数:78席
・サービス内容:無料ドリンク (アルコール類 1人様1杯まで無料)/フライト情報/新聞・週刊誌閲覧/無線LAN

結局、プライオリティ・パスでは飲食店やリラクゼーション施設は利用可能?

クレジットカードに付帯しているものではないプライオリティ・パスでは、レストランやリラクゼーション施設も利用可能です。

プライオリティ・パスでは飲食店やリラクゼーション施設は利用可能?1
(画像は「プライオリティ・パス」公式サイトより引用)

たとえば、プライオリティ・パスを使うことで東京・成田国際空港第3ターミナルの「ぼてぢゅう屋台」が利用可能。ラウンジの無料利用回数分を使って、レストランが指定する3,400円相当のセットメニュー(提供している場合はアルコール飲料も含む)が1回無料で楽しめ、最大2時間の滞在が可能です。

プライオリティ・パスでは飲食店やリラクゼーション施設は利用可能?2
(画像は「プライオリティ・パス」公式サイトより引用)

一方、クレジットカードに付帯するプライオリティ・パスは2024年秋頃から改悪が相次ぎ、飲食店やリラクゼーション施設の利用は対象外とするカードが増えています。

筆者が確認した限りのここ数年でプライオリティ・パスの内容が変更されたクレジットカードをまとめました。

■ 飲食店・リラクゼーション施設利用不可
・三菱UFJニコス:不可(2024年10月~)
・JCB:国内不可(2024年10月~)
・楽天ブラックカード/楽天プレミアムカード:不可(2025年1月~)
・ダイナースクラブカード:不可(2025年4月~)
・三井住友:国内不可(2025年4月~)

■ ラウンジ利用有料化
・セゾンゴールド・アメックス(2025年11月30日~)

■ 利用回数制限
・apollostation THE PLATINUM:年30回まで(2025年11月~)

■ プライオリティ・パス特典完全廃止
・セゾンプラチナ・ビジネス・プロ・アメックス(2025年11月30日~)

もっとも、対応が未発表のカードや、今後も飲食店やリラクゼーション施設の継続利用が可能なクレジットカードも存在すると見られます。上記以外のクレジットカードを利用している方は、ぜひご自身が利用しているカード会社に「プライオリティ・パスの継続利用」について問い合わせてみるのも良いでしょう。

クレカ付帯の「プライオリティ・パス」の利用の流れ

もしご自身が利用しているクレジットカードが「国内空港のレストラン利用が可能」であれば、そのカードは2025年9月現在、すでに希少な一枚です。

せっかくなので、ぜひクレカ付帯のプライオリティ・パスを使ってみるのも良いでしょう。

クレカ付帯の「プライオリティ・パス」の利用の流れ1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

プライオリティ・パスを利用する際は、利用したいラウンジの受付で搭乗券とプライオリティ・パスの会員証を提示するだけで利用可能です。受付で会員証の確認後、利用日と利用人数等が印刷された伝票が発行されるため、内容を確認の上、サインをして完了です。

2025年9月現在も制限の少ないカード

相次ぐ改悪の中でも、まだ比較的制限の少ないクレジットカードがあります。

・エポスプラチナカード
– 年間利用回数:無制限
– レストラン利用:可能(制限エリア除く)
– 年会費:30,000円

・ラグジュアリーカード
– 年間利用回数:無制限
– レストラン利用:可能(制限エリア除く)
– 年会費:55,000円~

プライオリティ・パスを活用したい方は、ご自身のカード会社の最新制限を必ず確認し、デジタル会員証への切り替え手続きを済ませておくことをおすすめします。また、空港レストランを利用予定の方は、出発時刻や利用可能時間帯も事前にチェックしておきましょう。

スマホライフPLUS編集部

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