日本でもコンビニやレストランなどでかなりキャッシュレス決済が普及してきました。なかでもユーザー数6,800万人を誇る「PayPay(ペイペイ)」は、2024年の決済回数がついに74.6億回を突破! 今やキャッシュレス決済全体の約5回に1回がPayPayとなっているのです。
2024年のキャッシュレス決済全体(388億回)のうち約20%がPayPayだった!
2025年3月現在で、ユーザー数6,800万人を突破しているキャッシュレス決済の「PayPay」。すでに、国民の2人に1人以上がPayPayを利用しているんですね。
そのようなPayPayが、2025年3月31日に、2024年の「PayPay」の決済回数が74.6億回を超え、キャッシュレス決済全体(388億回)のなかで約5回に1回が「PayPay」になったと発表しました。


そもそも、世界的にキャッシュレス化が遅れていると言われていた日本ですが、2018年4月に経済産業省が策定した「キャッシュレス・ビジョン」によって、“2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度にする”という目標の下、キャッシュレス決済の普及が推進されてきました。
その結果、2018年には162億回だったキャッシュレス決済回数は、2024年には388億回に大幅増加。それに伴い、PayPayの決済回数も2024年は74.6億回に増加し、約20%(5回に1回)がPayPayによるものとなったのです。
なお、コード決済全体の決済回数は昨年比23%増の115億回超えとなり、そのうち「PayPay」におけるシェアは、2020年から引き続き約3分の2を占め、国内No.1のコード決済サービスとなっています。
●PayPay「2024年の「PayPay」の決済回数が74.6億回を超え、キャッシュレス決済全体の約5回に1回が「PayPay」に」は→こちら
●経済産業省「「キャッシュレスの将来像に関する検討会」のとりまとめを行いました」は→こちら
政府はキャッシュレス比率80%を次の目標に!
もともと、経済産業省はキャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという目標を掲げていました。
ところが、経済産業省が2025年3月31日に発表した「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」によると、2024年時点ですでに42.8%を達成! つまり、2025年の目標を1年前倒しで達成してしまったのです。
そのため、政府は将来的にキャッシュレス決済比率80%を目指して、今後も必要な環境整備を進めていくとしています。
ちなみに、今回の資料では2024年のキャッシュレス決済比率は堅調に上昇し、42.8%(141.0兆円)。その分子の内訳は、クレジットカードが82.9%(116.9兆円)、デビットカードが3.1%(4.4兆円)、電子マネーが4.4%(6.2兆円)、コード決済が9.6%(13.5兆円)となっています。

先述したとおり、スマホのコード決済回数はかなり増えてきたのですが、キャッシュレス決済の金額では、やはり1回の決済金額が大きいクレジットカードが82.9%(116.9兆円)で、ダントツのトップです。
コード決済はいまだ9.6%(13.5兆円)に過ぎませんので、今後は1回あたりの決済金額を伸ばす方策が必要になるでしょう。
もちろん、PayPayは継続的に加盟店を拡大しており、今では寄付やお賽銭などでも利用可能。また、1回の買い物で100万円までの決済もできるようになり、旅行や飛行機の予約、百貨店などで高額な支払いにも対応していますので、今後もPayPayの決済回数や決済金額は増加すると思われます。
●総務省「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」は→こちら
まとめ
いかがでしたか? 今回はPayPayの決済回数が74.6億回を突破し、キャッシュレス決済の約20%がPayPayになったニュースを紹介しました。
キャッシュレス決済金額では、やはりクレジットカードのシェアが圧倒的に大きいですが、今後もスマホのコード決済の利用回数や決済金額は拡大していくと思われます。
果たして、政府の思惑通りキャッシュレス決済比率が80%になるのはいつ頃なのでしょうか? この先も興味深く見守っていきたいと思います。