「キャンペーンやポイント還元の二重取りがしたい」「スマホの機種変更に合わせてアカウントを作り直したい」といった場合、PayPayのアカウントを複数所有したいケースもあるでしょう。PayPayでは複数の電話番号があれば複数アカウントの発行自体は可能ですが、規約によって複数のアカウント所有は禁止されています。

今回は複数アカウントの所有に関する規約と、複数端末でアカウントを利用する方法などを解説します。
PayPay複数アカウント作成の可能性と規約上の制限
結論から言えば、複数の電話番号を所有している場合は複数アカウントの「発行」自体は可能ですが、PayPay株式会社の規約により複数アカウントの所有は禁止されています。

アカウントの複数作成はPayPay残高利用規約第3編第1条2項で、「利用者は、PayPayマネーアカウントを複数保有することはできません。」と禁止されています。
複数の電話番号を所有している場合は「発行」自体は可能
PayPayでは一つの電話番号につき一つのアカウントを紐づけることができます。つまり、複数の電話番号を所有している場合は、複数アカウントの「発行」自体は可能です。ただし、「PayPayマネー」の複数アカウント所有は前述した通り規約違反です。
また、PayPayでは「PayPayマネー」を使用する際には必ず本人確認をしなければなりません。

本人確認を済ませないと、使えるのは「PayPayマネーライト」のみ利用可能。参加できないキャンペーンもあり、わざわざ複数アカウントを所持するメリットは少ないと言えます。
PayPayで複数アカウント所有の禁止理由
複数アカウントが禁止されている理由については明確には説明されていないものの、最大の理由は不正利用の防止と見られます。
たとえば2018年12月、PayPayはボーナス(現PayPayポイント)付与キャンペーン「100億円あげちゃうキャンペーン」を行いましたが、その際、複数アカウントでPayPayボーナスを受け取ったと思われるユーザーが「ボーナス取り消し」となりました。
こうしたキャンペーン特典の不正取得やポイント還元の不正な二重取りを防ぐために複数アカウントの所持は禁止されているものと思われます。
複数アカウントを所持した場合のペナルティ
先ほど取り上げた「100億円あげちゃうキャンペーン」では。複数アカウントを所持していたユーザーのボーナス取り消しが相次ぎました。また、ほかにもアカウントの停止や削除といったペナルティも考えられます。
PayPayを複数端末で安全に利用する正しい方法
PayPayは複数アカウントの作成はできませんが、複数の端末でひとつのアカウントを利用することは可能です。

PayPayではスマホやタブレット、パソコンなど複数端末から1つのアカウントに同時ログインし、支払いなどを行うことができます。1つの端末からログインすると、もう一方が自動的にログアウトされるといったこともありません。
また、「ログイン管理機能」で、端末のログイン状況を管理することも可能。規約に違反せず複数端末でPayPayを使うには、「1つのアカウントに同時ログインして利用する」ことが最適と言えるでしょう。
規約に違反せずにPayPayポイントを二重取りする方法
PayPayのアカウントを複数作成したい目的が「ポイントを二重取りしたい」場合、かつ自信がソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOユーザーのいずれかであれば、「ソフトバンクまとめて支払い」もしくは「ワイモバイルまとめて支払い」を利用して、PayPayとクレジットカードのポイントを二重取りすることをおすすめします。
この方法は、PayPayのチャージを「ソフトバンクまとめて支払い」もしくは「ワイモバイルまとめて支払い」から行うことで、PayPayのチャージ料金をスマホ料金に合算するというもの。
携帯電話代を支払うクレジットカードにポイント還元率の高いクレジットカードを指定すれば、PayPayを使ったタイミングとスマホ料金の支払いのタイミングでそれぞれポイントが取得できます。

ただし、この「まとめて支払い」は毎月2回目以降のチャージは2.5%(税込)の手数料が発生します。そのため、その月にPayPayで使う金額を一度にチャージすることをおすすめします。
PayPay複数アカウントに関するよくある質問
PayPayの複数アカウントに関するよくある質問をご紹介します。
家族それぞれが別のPayPayアカウントを持つことは可能?
家族それぞれが自分の電話番号と身分証明書で本人確認を行えば、各自がPayPayアカウントを所有できます。これは複数アカウント所有の規約違反には該当しません。
PayPay複数アカウント所有がバレるとどうなる?
規約違反による利用停止やアカウント削除が行われる可能性があります。その場合、PayPay残高やポイントなど一切の権利が消滅するリスクがあります。
機種変更時に新しいアカウントを作成しても良いですか?
機種変更時は新しいアカウントを作成するのではなく、既存のアカウントを新しい端末に移行しましょう。なお、同じ電話番号で機種変更した場合、新しいスマホでPayPayアプリにログインするだけで引き継ぎが可能です。