2024年の住宅ローン金利引き上げを受けて、家計への影響を感じている人や、どの銀行を選べばよいか悩んでいる新規借入希望者は多いのではないだろうか。オリコンは、過去5年以内に住宅ローンの新規借り入れ、もしくは、借り換えを行った人で、融資(借入)を現在受けている全国の20~69歳の利用者12,580人の回答をもとに集計した「住宅ローン」ランキングを発表。実際に利用している人の評価を通じて、今どの金融機関が支持されているのか、その理由を見ていこう。

イオン銀行が総合1位!グループ優待や土日祝営業の利便性に評価の声

2025年オリコン顧客満足度®調査「住宅ローン」総合ランキングにおいて、1位となったのは「イオン銀行」。2011年の同ランキング調査開始以来、総合評価では初となる。同銀行は「付帯サービス」「審査・契約手続き」の項目でそれぞれ7年・6年連続の1位を獲得し、高水準の満足度を維持。利用者からは「平日の遅い時間や土日でも営業しており、仕事終わりでも相談できた」「借入中、イオンでの買い物が5%オフになる」など、利便性や優待サービス内容が高く評価された。
2位の「ソニー銀行」は「借り換えしたところ、金利が下がった。団信が追加費用無しで加入できる」や「病気のときの保証が充実している。とくにがん保証」など、団体信用生命保険の充実を挙げる声が上がった。3位の「SBI新生銀行」は「繰り上げ返済の利便性」が支持された。金利上昇の影響が見られるなか、利便性や顧客対応で強みを発揮した銀行が上位に躍進する結果となった。
PayPay銀行の躍進にも注目

住宅ローンを借りる「新規」「借り換え」「変動金利」「フラット35」の目的別ランキングでは、「PayPay銀行」の躍進に注目したい。「新規借入」部門では同ランキング調査開始以来初の1位を獲得し、「変動金利」部門でも「イオン銀行」に次ぐ2位となるなど、高い評価を得ている。利用者の声を見てみると、「口座を持っていたので簡単にローンが組めた」「スマホで確認しやすい」「審査期間が短く、スムーズに契約手続きができた」など、既存口座との連携のしやすさや、スマホによる操作性の高さが支持を集めた。ネット完結型の利便性を重視する層を中心に、存在感が今後さらに高まりそうだ。
住宅ローン選びは、人生のなかでも大きな経済判断のひとつ。こうした利用者の声や評価データから、後悔しない選択のための判断材料にしてみてはいかがだろうか。
出典:【オリコン顧客満足度ランキング:住宅ローン】
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