物価高が続き、都内で一人暮らしをする若年層のなかには金銭面で悩む人も少なくないでしょう。そこで今回は、「『若年層の生活費・固定費の支払い』に関する調査」をご紹介します。

一人暮らしの若年層の約6割が「お金がギリギリ」と回答

株式会社クレカリでは、20~30代で都内で一人暮らしをしている1,013人を対象に「『若年層の生活費・固定費の支払い』に関する調査」を実施。
まずはじめに「給料日前に『お金がギリギリになる(お金が足りなくなる)かも!』と焦った経験はあるか」を質問すると、約6割が「とてもある」「ややある」と回答。若年単身者の収支が不安定な実態が浮き彫りになりました。
実際に「とてもある」「ややある」と回答した人に、経験内容を具体的にたずねると、「支払いが予想より多くてお金がギリギリになってしまった」「風邪をひいてバイトに行けなかったとき」「カードの返済額が多く口座に家賃分が残らなかった」「予定外の出費で給料日まで生活費が足りない」といった声が寄せられました。
また、「どの程度の頻度で『金欠だ』と実感することがあるか」との質問では、「ほぼ毎週感じる」が24.4%、「月に2~3回程度」が17.6%という結果に。収入が安定していても、支出のタイミングや量によって一時的に支払いが難しくなる可能性があると考えられます。
約2割が家賃の支払いが遅れた経験あり! 支払い時期を調整したい声も多数

続いて、「実際に支払いのタイミングを調整できるとしたら、どのような費用でそうしたいですか?」と質問。その結果、「家賃」が53.3%でもっとも多い回答となりました。
なぜ家賃の支払い時期を調整したいかたずねると、回答者からは「クレジットカードの支払い時期と同じなので苦しい」「支払う額が多いから」「他の固定費の支払いと調整したいから」という声が寄せられています。

では、都内に住む一人暮らしの若年層の家賃はどのくらいなのでしょうか。調査の結果、約4割(38.9%)が「7~10万円未満」、約3割が「5~7万円未満」と回答しました。
また、「過去1年以内に家賃の支払いが遅れたことはあるか」という質問では、約2割が「ある」と回答しています。
家賃の支払いでクレジットカード払いを希望する人は約7割

「クレジットカード払いで家賃を支払えるなら、そうしたいと思うか」とたずねると、約7割が「とても思う(44.2%)」「やや思う(24.6%)」と回答。「ポイントやマイルが貯まってお得になる」「家計管理がしやすくなる」「振り込みの手間がかからなくなる」といった点から、クレジットカード払いをしたいと思う人が多いようです。

最後に、「クレジットカード払いにおいてもっとも魅力を感じる点」をたずねると、「ポイントやマイルが貯まる」が54.4%で最多となりました。クレジットカード払いにお得さを重視する傾向が強いことが明らかになりました。また、「支払日をずらせる」との回答も10.4%にのぼり、キャッシュフロー調整としての機能にも注目が集まっていました。
本調査から、多くの若年層が生活費や固定費の支払いに苦しんでいることが明らかに。家計の不安定さは、「収入の金額」に加え、「支払いのタイミングを選べないこと」も要因の一つなのかもしれません。
出典:【株式会社クレカリ】
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