iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト スマホライフPLUS
スマホライフPLUS > マネーニュース > セルフ給油でPayPayを使うと“1万5,000円”が一時引かれる!?
New

PayPayで満タン給油すると“1万5,000円”が一時引かれる!? セルフスタンド利用時の注意点

PayPayで満タン給油すると“1万5,000円”が一時引かれる!? セルフスタンド利用時の注意点の画像1
(筆者撮影)※画像は一部編集部で加工しています
この記事の画像(3枚)

PayPayは、今やあらゆる店舗や施設で利用できるようになりました。

コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ファミリーレストランのみならず、個人経営の店舗でもPayPayを利用することができます。また、ガソリンスタンドでの決済にもPayPayを始めとしたコード決済を使う手段も用意されています。

PayPayカードを持っている人は、アプリに紐づけることでカードを使わずに決済することが可能です。ただし、セルフガソリンスタンドで利用する際には注意すべき点があります。満タン給油の場合は、あらかじめ高額の残高もしくはクレジット利用額を用意していなければならないのです。

特に「クレジットで支払う」の場合、実際の利用額よりも高額な金額が一時的に大きな額が引き落とされてしまうという現象が……。

「ガソリンスタンドでのコード決済利用」で高額の保証金が発生

この記事を執筆している2025年10月の時点で、PayPayを利用できるセルフガソリンスタンドは主にコスモ石油、出光興産のapollostation、そしてJA-SSがあります。

コスモ石油、出光興産に並ぶENEOSのガソリンスタンドでは、PayPayはごく一部の店舗のみで取り扱っているとのこと。ですが、ENEOSの全国の店舗でPayPayが利用できるようになる日もそう遠くはないかもしれません。

公共交通機関では、交通系IC・クレジットカードのタッチ決済・コード決済が激しいシェア争いを繰り広げていますが、同様の傾向はガソリンスタンドにも見られます。クレカタッチ決済と親和性の高い電子マネー銘柄が何かしらの発表を行えば、コード決済銘柄も負けじとさまざまな拡大戦略やキャンペーン実施を発表するという具合です。しかし、現状においてセルフガソリンスタンドでコード決済を利用する際にはその使い勝手に注意を向ける必要があります。

というのも、コード決済で満タンを選択した場合、デポジットのような保証金が求められるからです。

クレジット利用額からも保証金が引かれる

海外のホテルでは、利用者に対してデポジットの預入を求めることがあります。これはトラブルなくチェックアウトした場合は必ず返金されます。

それと同様に、セルフガソリンスタンドで満タンを選択し、なおかつPayPay等コード決済で支払う際には実際の利用額を大きく超える残高もしくはクレジット利用可能額が求められます。

今回はコスモ石油のセルフガソリンスタンドで検証してみました。ここで満タンを選び、支払いはPayPayのクレジット支払い(青い画面)で済ませてみたいと思います。

PayPayで満タン給油すると“1万5,000円”が一時引かれる!? セルフスタンド利用時の注意点の画像2
(筆者撮影)

ガソリンを満タンまで入れるというのは、言い換えれば給油が終わるまで具体的な代金がいくらになるか分からないということ。そのため、給油機はあらかじめ高額の利用可能額を要求してくる仕組みになっています。その額は15,000円となっています。もちろん、PayPayの設定を「クレジットで支払う」にした場合は、その分がクレジット利用可能額から引かれます。

PayPayで満タン給油すると“1万5,000円”が一時引かれる!? セルフスタンド利用時の注意点の画像3
(筆者撮影)

今回の給油でかかった代金は2,440円。この値段が確定したら、当然ながら12,560円が返金されるはずです。しかし、PayPayカードの場合は利用可能額が戻ることはどうやらないそうです。この部分については筆者は数カ月前から検証していますが、いずれも連携口座からの引き落としで保証金額分を相殺するという対応になっていました。

なお、PayPay残高(赤い画面)で支払った場合は、遅くても数日後に返金処理されます。セルフガソリンスタンドの場合は仕組みを説明してくれるスタッフが間近にいないため、これをあらかじめ知っておかないとその場で慌ててしまう可能性があります。

PayPay銀行のVisaデビットカードにも同様の仕組みが

なお、「ガソリンスタンドでの利用には一定以上の残高が必要」という仕組みはPayPay銀行が発行するVisaデビットカードでも同様に施されています。

今のところは3,000円以上の残高が求められていますが、2025年12月8日からはその額が1万円に改定されます。さらに、利用から引き落としまでかなりのタイムラグが存在するとのこと。

ガソリンスタンドでVisaデビットをご利用の場合、ご利用日から引落日まで、1~2週間またはそれ以上かかる場合がありますので、残高不足が発生しないようご注意ください。

なお、引き落としができなかった場合は、当社所定の手続後、口座およびVisaデビットの利用停止を実施し、お電話・メール・LINEトークなどでご入金のお願いの連絡をいたします。

参照:【【Visaデビット】ガソリンスタンドでのご利用条件の変更について PayPay銀行

「1~2週間」とは、かなり大きなタイムラグではないでしょうか。この部分をしっかり把握しておかないと、後日トラブルになってしまう可能性も考えられます。

PayPay銀行のVisaデビットカードは、現時点ではGoogle Payと紐付けできるため、Androidスマホを主軸に広く利用している人も少なくないはず。ガソリンスタンドでのPayPay利用は、事前に利用条件に目を通すことが肝要かもしれません。

澤田真一

澤田真一

フリーライター。静岡市出身相模原市育ち。経済、ゲーム、ガジェット、ライフハック等のメディア(@DIME、メルクマール、週刊エコノミスト、GameSparkなど)で記事を多数執筆。

PayPayで満タン給油すると“1万5,000円”が一時引かれる!? セルフスタンド利用時の注意点のページです。スマホライフPLUSは、【マネーガソリンスタンドPayPayカードPayPayQRコード決済キャッシュレス】の最新ニュースをいち早くお届けします。