近年は、クレジットカードに加えてQRコード決済やタッチ決済が普及し、キャッシュレス決済が当たり前になりつつある。買い物の際、物販やECにおける決済手段はどのように変化しているのだろうか。GMOインターネットグループで決済関連サービスを展開するGMOペイメントゲートウェイ株式会社は、事業者の売上機会拡大を目的に「決済手段 利用意向調査 2025年度版」を実施した。

物販もECも決済手段トップはクレジットカードか

今回の調査結果を見ると、物販・サービスECのどちらでも最も利用されている決済手段はクレジットカードで6割超。続いてPayPayが3割以上を占め、クレジットカードの安定した利用率とPayPayの成長が際立つ結果となった。
物販ではクレジットカードに続きPayPayが30.4%、3位は「Amazon Pay/Amazonギフト」14.9%。一方でサービス・その他のECでは、クレジットカードに続きPayPayが41.2%、3位は16.8%の「楽天ペイ」と、利用傾向に若干の違いが見られた。

決済手段を選ぶ際に重視する点としては、「ポイントを貯めたい」が47.3%で最多。「ポイントを購入に使いたい」が29.7%で続き、ポイント還元が手段選択の大きな動機となっていることが明らかになった。
クレジットカードの本人認証失敗が購入を左右?


クレジットカードの本人認証(EMV 3-Dセキュア[3DS])に失敗した経験がある人は、物販で32.3%、サービス・その他のECでは38.7%に上った。
さらに、認証失敗後の行動を見ると、物販では16.6%、サービス・その他のECでは14.3%のユーザーが購入を中断。撮影や情報入力などの手間がかかるため、認証に失敗すると購入を諦めるケースが一定数存在することがわかった。
認証に失敗した人のうち48%以上が「そのサイトやサービスを不便・使いにくいと感じた」と回答する一方、「セキュリティ対策がしっかりしている」と評価する声もあった。
決済手段が多様化する中で、本人認証は安全性の確保に欠かせないが、認証精度の向上によって、ユーザーの離脱防止が今後ますます求められるだろう。
出典:【GMOペイメントゲートウェイ『決済手段 利用意向調査 2025年度版』】
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