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Googleマップ・Yahoo!カーナビ・iPhoneの標準マップのルート検索を同時実行して比較!性能の差はあるのか?

カーナビアプリの高性能化により、車載カーナビの代わりに「マップアプリ」を利用する方は非常に増えたのではないでしょうか?

もっともマップアプリとして人気が高い「Googleマップ」はカーナビに特化したアプリではありません。iPhoneの標準マップも同様です。カーナビアプリとして定評があるのは「Yahoo!カーナビ」ですが、GoogleマップやiPhoneのマップに慣れている方にとっては少しなじみがないアプリという一面もあるでしょう。

そこでこの記事では、特に人気の高い「Googleマップ」「Yahoo!カーナビ」「iPhoneの標準マップ」の3種類のアプリを比較。ルート検索を実行して、その検索性能を比べてみました。アプリによって案内されるルート及びその検索性能に差はあるのでしょうか?

【基本】Googleマップ・Yahoo!カーナビ・iPhoneの標準マップのルート検索性能の違い

今回、3つのアプリのルート検索性能の違いを確かめるために「新宿アルタ」から「お台場海浜公園」までのルート検索をそれぞれ行ってみました。

Googleマップ

Googleマップはマップアプリのいわば「デファクトスタンダード」であり、カーナビアプリ代わりとして利用される機会が最も多いアプリでもあります。

そしてカーナビアプリとしてGoogleマップを見る際、その最大の特徴は「早さ」を優先しがちということです。そのため、狭い道の回避や右折の回数を少なくするなどの走りやすさについては、あまり考慮されていません。

Googleマップ1
Googleマップ
この記事の画像(9枚)

そのため、初めて訪れる場所や大型車での移動には適さない場合があると言えるでしょう。

一方、カーナビとしての利用を前提とした機能改善も進んできており、たとえば駐車場が複数あるスポットを調べると、どの駐車場を目的地に設定し、ルートを案内するか選ぶことが可能です。また、マップの道順ではストリートビューで撮影された実際の写真が確認できるため、事前の下調べの際などには非常に便利でしょう。

実際に今回のルート検索では、所要時間は30分(距離は15km、有料道路含む)。

道順は後述するYahoo!カーナビと比べると「分かりづらさ」が若干否めないものの、ルートをストリートビューでも確認できる点は初心者ドライバーにも優しい仕様です。

Yahoo!カーナビ

Googleマップのような汎用マップアプリではなく「カーナビ特化」のアプリとしてスタンダードなものを選ぶならば、Yahoo!カーナビは最有力候補でしょう。

カーナビとしての利用を前提としたYahoo!カーナビは、交差点での車線表示や車線案内が付いているなど、カーナビに特化した機能が多いのが特徴です。またETC割引を考慮したルート検索や、細い道の回避機能など、日本の運転環境に適した機能が搭載されています。

実際にルート検索を行うと「高速(有料道路)」と「一般」を含め、3通りのルート候補が表示される点がドライバーにとって親切です。

Yahoo!カーナビ1
Yahoo!カーナビ

今回はGoogleマップが有料道路を優先して案内したことから、Yahoo!カーナビでも有料道路を表示しました。Yahoo!カーナビで案内されるルートは目的地まで右折・左折が非常に少なく、迷いづらいルートである点が嬉しい点です。

Googleマップよりも所要時間が長くなることがあるが、初心者でも運転しやすい分かりやすい道を案内する傾向があります。

iPhoneの標準マップ

iPhoneの標準マップは、iPhoneにデフォルトで搭載されているマップアプリです。Apple製品を愛用している方の場合、Googleマップより優先して利用するケースが多いでしょう。

iPhoneの標準マップは、「早さ」を優先する傾向があり、今回の検証で調べた「新宿→お台場」間のルートは、Googleマップで検索したルートに近しい結果となりました。

Googleマップは道順を画像で確認できるのに対して、iPhoneの標準マップは道順が文字だけでしか確認できないため、分かりにくさを感じるポイントでしょう。

iPhoneの標準マップ1
iPhoneの標準マップ

ストリートビューがないにも関わらず、目的地までのルートは曲がり角が多い複雑なルートであったことから、カーナビアプリとして見るならば「Yahoo!カーナビ」に軍配が上がるというのが正直な感想でした。

【交通規制】Googleマップ・Yahoo!カーナビ・iPhoneの標準マップのルート検索性能の違い

次に「交通規制が発生しているルートで検索を行った際の、迂回ルートの検索性」を検証するために1車線規制を行っていた首都高速道路・川崎浮島JCTを通るルートを検索してみました。

Googleマップ

まずGoogleマップで、工事にともなう車線規制を実施中のルートを検索した結果、マップ上では道路規制の表示や迂回ルートなどの提案はありませんでした。

Googleマップ2
Googleマップ

ただし交通規制情報の反映は、ユーザー参加型のカーナビアプリ「Waze」の精度に依存する部分もあります。GoogleマップとWazeは連携可能であり、Wazeに設定された交通規制情報はGoogleマップにも反映されるためです。

交通規制情報の精度や迂回ルートの提案の性能は「カーナビアプリ」として見た時のGoogleマップ及びWazeの課題とも言えるかもしれません。

Yahoo!カーナビ

まずYahoo!カーナビは本来、交通規制及び迂回ルートについて非常に高い性能を持つアプリです。たとえば東京2020オリンピック・パラリンピックの際には競技会場周辺の交通規制について、交通規制を回避するための迂回ルートの検索にアプリとして対応しています。

Yahoo!カーナビ2
Yahoo!カーナビ

ただし今回の筆者の検証の限りでは、Yahoo!カーナビで、工事にともなう車線規制を実施中のルートを検索した結果、マップ上では道路規制の表示や迂回ルートなどの提案はありませんでした。

交通規制が短期間行われている場所なのか、東京2020大会のように中長期で実施されている場所なのかによって、交通規制の情報反映及び迂回ルートの提案性能にややばらつきがあるかもしれません。

iPhoneの標準マップ

iPhoneの標準マップ2
iPhoneの標準マップ

iPhoneの標準マップも他の2アプリと同様に、工事にともなう車線規制を実施中のルートを検索した結果、マップ上では道路規制の表示や迂回ルートなどの提案はありませんでした。

【細い道】Googleマップ・Yahoo!カーナビ・iPhoneの標準マップのルート検索性能の違い

汎用マップアプリをカーナビとして使う際にしばしば問題となるのが、「市街地の細い道を延々と案内される」といった車幅を考慮しないルート検索です。

細い道を含む道案内の精度を調べるために、住宅街を含むルートをそれぞれ検索してみました。

Googleマップ

Googleマップ3
Googleマップ

Googleマップで細い道の市街地を検索すると、「細い道を通る最短ルート」と「大通りを通るルート」の2通りのルートが提案されました。

細い道を通るルートはドライバーの一部からしばしば問題視されていました。

一方で大通りを通るルートは遠回りとなるため、最短ルートと比べて10分ほど所要時間が長くなりましたが、車幅の面では問題がないルートでした。

細い道が含まれるルートでは、別ルートを検索することで遠回りも可能であり、カーナビアプリとして一定の性能があると言えるでしょう。ただし別ルートを探すことを意識するのも必要であり、Yahoo!カーナビのように「あらかじめ車幅をある程度考慮してくれている」アプリとはやはり別物でもあります。

Yahoo!カーナビ

Yahoo!カーナビ3
Yahoo!カーナビ

Yahoo!カーナビは、複数のルート候補を提案してくれます。

そしてカーナビとしての利用を前提としているため、どのルートも比較的大きな道路を通り、住宅街などの細い道の利用は最小限にとどめたルートの提案となりました。細い道を通ることがないルートを走行できる安心感は非常に大きいです。

iPhoneの標準マップ

iPhoneの標準マップ3
iPhoneの標準マップ

iPhoneの標準マップも、複数の候補を提案してくれるものの、どちらのルートも主に住宅街の細い道を利用するルートです。どちらのルートも所要時間や道順の分かりやすさ、走りやすさに大きな違いがないため、土地勘がない人にとっては分かりづらいと感じてしまうかもしれません。

結局、どのアプリが一番使いやすい?

今回は3種類のアプリを検証しました。そのうえで検証結果として、細い道を含むルート検索性能やルート候補の多様性などの面で、総合的にYahoo!カーナビが「カーナビとして使いやすい」と筆者は感じます。

今回の検証では残念ながら交通規制や迂回ルートの表示やマップ上での情報反映は確認できなかったものの、Yahoo!カーナビでは東京2020での迂回ルートの検索にも対応している実績がある点も良い点の1つです。

次点としてはGoogleマップもストリートビューの表示や、細い道を含まない範疇での早さを重視したルート検索性能も一定の評価ができます。

最後にiPhoneの標準マップに関しては、操作面や機能面ともに、他のアプリよりも優れていると感じられるポイントがなく、カーナビアプリとしてあえて利用する必要はないと感じました。

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

スマホライフPLUS編集部

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