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意外と知らない、CDと比べてApple Musicは音質がいいのか、悪いのか

音楽を楽しむ際、CDとApple Musicのどちらが音質に優れているのか気になる方は多いでしょう。最近ではApple Musicもロスレスやハイレゾといった高音質オプションを提供し、音質面で大きく進化しています。

この記事では、Apple Musicの音質オプションやCDとの違い、さらにはSpotifyとの比較まで、詳しく解説します。

Apple Musicの音質オプション

まずCDの標準音質は16-bit/44.1kHzであり、これは「ロスレス」に相当します。

Apple Musicの音質オプション1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)
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一方でApple Musicは以下の3つの音質オプションを提供しています。それぞれの特徴とCDとの比較を以下にまとめます。

AAC(デフォルト)

AAC(デフォルト)1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

256 kbpsのAAC形式で提供され、CDの音質(ロスレス相当)に比べて圧縮率が大きく、音質は劣ります。ただし、320kbpsや256kbpsの圧縮音源は「出先でイヤホンなどで聞くには十分すぎるほど高音質」であるのも事実であり、CD音源との比較においても一般的なリスナーには違いが気づきにくい場合もあります。

ロスレス(CD相当~CD以上)

ロスレス(CD相当~CD以上)1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

Apple MusicのロスレスではApple Lossless Audio Codec(ALAC)を使用し、16-bit/44.1kHzから24-bit/48kHzまで対応。最低解像度(16-bit/44.1kHz)はCDと同等の音質です。

最高24ビット/192 kHzの解像度でエンコードしたロスレス音源はCDを超える高音質です。

ハイレゾ(CD以上、スタジオ録音レベル)

ハイレゾ(CD以上、スタジオ録音レベル)1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

Apple Musicのハイレゾは最大24-bit/192kHzまで対応し、CDの音質を大幅に上回り、スタジオ録音レベルでの再生が可能です。このオプションは、特にオーディオ愛好家の間で高い評価を受けています。

Dolby Atmosによる空間音響技術も含まれ、没入感のある体験が可能です。ジャズやクラシックなど繊細な音色や音響を楽しむ分野の音楽でも、CDを上回る視聴体験ができると言えます。

総じて「ハイレゾ対応の音楽配信サービス」としてApple Musicはいわばデファクトスタンダードに近いサービスです。

ロスレスやハイレゾと「CD音源」は何が違う?

ロスレスやハイレゾと「CD音源」の違いは、ビット数やサンプリング周波数などに表れます。まずCD音源はいわゆる「CD」の音質であり、AACやMP3を上回る音質です。人間の可聴域をほぼカバーする十分な音質であり、低音質とは言えません。

ロスレスやハイレゾと「CD音源」は何が違う?1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

このCD音源と同等か、それ以上なのが「ロスレス」「ハイレゾ」だと言えます。CDを超える高品質(24ビット/96kHzなど)で、細かい音を再現したい場合の選択肢として優れていますが、その良さを味わうには視聴環境にも十分な配慮が必要です。

たとえばハイレゾ音源を再生する際に使う機器が「普通のBluetoothイヤホン」などの場合、イヤホン側の性能がボトルネックとなって魅力を十分に活かせません。

ロスレスやハイレゾは、自宅に充実したオーディオ環境がある「愛好家」向けだと言えるかもしれません。

Apple MusicはSpotifyより音質が良い?

なお、Apple Musicは他の競合サービスと比較して「音質が良い」と言えるサブスクの1つです。まず前述の通りApple Musicは、標準のAAC(256 kbps)だけでなく、ロスレスとハイレゾを提供しており、特にオーディオ愛好家には魅力的です。

一方で、たとえばSpotifyは音質以外の機能(例:プレイリストのカスタマイズ)で優れていますが、音質面では現在最高320 kbps。ロスレスやハイレゾはまだ提供されていません。総じて、音質ではApple Musicに後れを取っています。

つまり「音質重視」の方にとっては、SpotifyよりApple Musicの方が魅力的な選択肢です。

Apple Musicでロスレスやハイレゾでの再生をするには?

Apple Musicでロスレスやハイレゾ音質を楽しむには、アプリの設定で「ロスレスオーディオ」をオンにする必要があります。

Apple Musicでロスレスやハイレゾでの再生をするには?1
(画像は「Apple」公式サイトより引用)

iPhoneの場合は「設定」→「アプリ」→「ミュージック」→「オーディオの品質」から、「ロスレスオーディオ」の箇所をタップすることでオンオフを切り替えることが可能です。

なお、ハイレゾ音質を最大限に引き出すには、外付けDACや有線イヤホンなどの対応機器が必要。Bluetoothイヤホンの場合はAACコーデックに変換されるため、ロスレスやハイレゾの恩恵は限定的だと言えるでしょう。

AAC(デフォルト)はCDに比べてどの程度音質が悪い?

なお多くの方は「デフォルトのAACストリーミング」を使用しているのも現状でしょう。するとApple Musicの音質がCDよりも劣ることに、若干落胆してしまうかもしれません。

とはいえ仮にロスレス(CDと同等)をスマホで再生しても、その魅力を十二分に発揮するのは簡単ではないのも事実です。スマホ側のDACや使用するイヤホンなど「視聴環境」がボトルネックとなるためです。

ハイレゾやロスレスは「充実したオーディオ環境」で楽しみ、モバイルではAACで楽しむのは十分な選択肢です。Apple MusicのAACの音質は「出先でのイヤホンでの視聴」ならば十分すぎるほど高音質と言えるでしょう。

※サムネイル画像(Image:Primakov / Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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