さまざまな商品のレビュー・比較サイトを運営するPicky’s(ピッキーズ)は今回、ゲーム用テレビを購入・使用したユーザー116人にアンケートを実施。購入したメーカーや選んだポイント、使用感、購入後に後悔したポイントなど、幅広い角度での調査からゲーマーのテレビ選びに役立つ回答が集まった。
ゲーミング性能が求められる今、最も人気のメーカーが明らかに

ユーザーが購入したゲーム用テレビのメーカーとしてトップを飾ったのはソニーのブラビア。ソニーは「プレイステーション」の生みの親ということもあり、ゲーミングブランドとしての信頼感も高い。FPSや格ゲーでの入力遅延も少なく、美しい映像を楽しめると評判だ。次いでパナソニックや東芝、シャープなど国内大手のメーカーが名を連ねた。そのほか、LGやハイセンスといった海外のメーカーも徐々に人気を集めている。一方、BenQやASUS、アイ・オー・データといったモニターのメーカーは、応答速度や遅延性能など、ゲームに特化した性能を持ち合わせているためゲーマー人気も手堅い。

テレビの購入価格についてはどうだろう。ユーザー全体の30%を占めて1位となったのは2~4万円台で、コスパ重視のユーザーが多いことが見て取れる。ところが、続く2位には10万円以上の高価格帯がランクイン。つまりSwitchやPS4といったハードのエントリーモデルとして比較的安価なテレビを購入するユーザーと、PS5といった次世代機を最大限楽しむべく、ハイスペックなモデルを購入するユーザーで二極化しているといえる。
「eスポーツ」というゲームを用いた競技が誕生し、盛り上がりを見せるこの時代。ゲームをプレイするうえで欠かせないテレビやモニターは、どんどんゲーミングとしての進化を遂げているため、ゲーミング性能を打ち出すことがメーカーの発展におけるカギなのかもしれない。
ゲーム用テレビを選ぶとき、ゲーマーはどこを見る?

ユーザーがゲーム用テレビの購入で最も重視するポイントとして、「画質の良さ」と「価格」を見るという声がほぼ同率でトップに。4Kや8Kなど時代を追うにつれ、どんどん美麗になっていくゲームだからこそ、映像を最大限楽しみたいというユーザーが多いといえる。とはいえ、価格も同じぐらい重視されていることから、コスパの良さを求めるユーザーも多いようだ。次いで「サイズ」がランクイン。大画面での映像を楽しみたいユーザーもいれば、FPSや格ゲーなどをプレイするゲーマーもいるため、それぞれの用途に合わせてサイズ感を重視していることが読み取れる。
今回、購入した画面のサイズについても調査を行ったところ、24~32インチが半数近くを占め、一人暮らしや個室でのプレイにちょうどいいという意見が集まった。次いで40~50インチ、55インチ以上がランクイン。40インチ以上を購入したユーザーは、ゲームだけでなく映画や動画鑑賞にも兼用していることが分かった。画質や価格はもちろんのこと、実際にプレイするゲームや環境を考慮したサイズ選びが、ゲーム用テレビの購入を検討するうえで必要だといえる。
【購入後のリアルな声】買ってから後悔する意外な落とし穴とは?

実際に使用してみた感想を調査すると、画質の良さに満足しているユーザーが最も多いという結果に。パナソニックのモデルは映り込みがなく、環境を選ばずきれいに映るという声も。次いでオンラインゲームなどに必要不可欠な「遅延の少なさ」や「応答速度の速さ」がランクイン。ソニーやシャープ、東芝のモデルは遅延に強いとのコメントも見られた。4K・HDRでの美しい映像を楽しめるだけでなく、ゲームの勝率につながる要素も重要視されていることが分かる。

逆に、購入後最も後悔したポイントは圧倒的票数で「音質」がトップだった。ユーザーからは「音質がこもっているように感じて外部スピーカーを購入した」「音質が想定以上に物足りなかった」という声も挙がっている。家電量販店は店内BGMが大きく、音質を試しにくいこともあり、実は見落としがちなポイントかもしれない。次いで2位にランクインしたのは「画面のサイズ」で、「設置してみたら予想以上に大きかったor小さかった」というコメントが多かった。失敗しないためにも、設置する空間のサイズチェックをしっかり確認することが重要だ。以上のことから、画質や遅延の少なさ、応答速度だけを見てゲーム用テレビを選ぶのは非常に危険だといえる。
今回の調査結果から、ゲーム用テレビを検討するうえで押さえるべきポイントと、メーカー別の魅力などが明らかになった。116人のユーザーから聞いたリアルな声が、素敵なゲーミングライフを送るヒントになることを願う。
出典:【Picky’s】
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