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筆者がWindows 10から最新Windows 11パソコンに乗り換えて大失敗! まさかの事態とは!?

Windows 10が今年10月14日でサポート終了となるため、新たにWindows 11対応パソコンを購入しようと考えている人は多いでしょう。筆者も古いパソコンを買い替えるため、10年ぶりに最新のWindows 11デスクトップパソコンを購入しましたが、思わぬトラブルに見舞われたのです……。

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(筆者撮影)
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10年前のWindows 10から最新のWindows 11パソコンに買い替える!

筆者は仕事柄、ノートパソコンを含め複数のパソコンを所有していますが、会社で記事を書くときは今でも約10年前のデスクトップパソコンを使っています。

これはドスパラのBTOパソコン「Diginnos」で、CPUはAMD A4-7300ですがメモリは8GBに増設し、HDDをSSDに換装してあるので、正直言ってネット記事を書く程度なら何も困っていません。

しかし、皆さんご存じのようにWindows 10が今年10月14日にはサポートが切れるので、仕方なく最新のWindows 11パソコンに買い替えることにしたというわけです。

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こちらが筆者が約10年前に買ったドスパラのBTOパソコン「Diginnos」。現状、何も困っていませんが、残念ながらWindows 10にはアップグレードできません(筆者撮影)
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最近は、パソコン起動時にこのような画面が表示され、Microsoftからも早くWindows 11に乗り換えるように促されていました

とはいえ、新たにパソコンを自作するのも面倒なので、今回はドスパラ、マウスコンピュータ、Dell、hpといったBTOパソコンのなかから、お手頃価格のビジネス用小型デスクトップ「Dell タワー ECT1250」を購入することにしました。

Dellのビジネス用小型パソコンってどんなもの?

今回筆者が購入したDellのビジネス用小型デスクトップパソコン「Dell タワー ECT1250」の仕様は、CPUがCore i5 14400(第14世代)、メモリ16GB、SSDが512GBというスペック。価格は約9万円でした。

実は、ドスパラでも「Magnate IM」というモデルがほぼ同じスペック&同値段で買えますが、こちらの前面パネルにはSDカードリーダーがなく、送料も別途3,300円かかります(旧パソコン下取りで実質無料)。

筆者は、取材で撮影したデジカメのSDカードを読み込むことが多いので、前面にSDカードリーダーがないのはイヤです。また、Dellは送料も無料なうえに、新規会員入会キャンペーンですぐに使える3,000ポイントがもらえました。

しかも、Dellのほうが見た目のデザインもスタイリッシュだったので、今回はDellで買うことに決めたのです。

●Dell「Dell タワー デスクトップ」は→こちら

■Dell タワー ECT1250
【OS】Windows 11 Home
【CPU】Core i5 14400
【グラフィック】Intel UHD Graphics 730
【メモリ】16GB DDR5(4800MT/s)
【SSD】512GB M.2 PCIe NVMe SSD
【通信】Wi-Fi 6E/Bluetooth
【映像出力】DisplayPort 1.4/HDMI 2.1
【SDカードリーダー】〇
【電源】360W
【サイズ】324.3×154×293mm
【最小重量】5.45kg
【Office】なし
【価格】9万2,555円(-3000円)
【送料】無料

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写真右が今回購入した「Dell タワー ECT1250」。写真左のドスパラ「Diginnos」もMicroATXでコンパクトですが、Dellはさらに一回り以上小さいですし、見た目もずいぶんスタイリッシュですよね(筆者撮影)

ちなみに、ドスパラのBTOシステムでは、CPUやメモリ、SSD、電源などを個別にかなり細かく選択できて自由度が非常に高いのが特徴。「SSDのパーティション分割」「Windows OSなし」「CPUのグリス」まで選択可能です。

一方、DellのBTOシステムでは、たとえばCPUを「Ultra5-225」に変更しようとすると、セットでSSDのほうも1TBに変更しなければならず、自由度は決して高くありません。

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DellのBTOシステムでは、CPUを「Ultra5-225」に変更すると、セットでSSDも1TBに変更することになります(画像はDell公式サイトより引用)

このDell タワー ECT1250の前面パネルには、SDカードリーダーやヘッドホン端子、5Gbps(USB 3.2 Gen 1)のUSB Type-C端子も装備されているほか、デスクトップなのにWi-FiやBluetoothまで内蔵されています。最近はワイヤレスデバイスも多いので、今やこのような通信機能もデスクトップパソコンには欠かせないのでしょう。

ただし、Dell タワー ECT1250にDVDやBlu-Rayといった光学ドライブはなく、増設用拡張ベイもありません。ドスパラ「Magnate IM」にはスリムタイプの光学ドライブも増設可能で、3.5インチの拡張ベイもありますので、ケースの仕様違いにも注意しましょう。

とはいえ、筆者もここ数年はDVDドライブをほとんど使ったことがないので、さすがに「もう光学ドライブはいらないかな?」と感じています。

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「Dell タワー ECT1250」の前面パネルにはSDカードリーダーやヘッドホン端子、USB Type-C(5Gbps)も装備されていますが、光学ドライブはありません(筆者撮影)
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背面のパネルはかなりシンプル。映像出力はHDMIとDisplayPort 1.4。このほか、USB Type-AはUSB 3.2 Gen 1×2、USB 2.0×2、LAN端子(1Gbps)があるだけです(筆者撮影)

筆者はここ10年間、BTOでデスクトップパソコンを買ったことがなかったのですが、hpやドスパラなどのビジネス用小型デスクトップパソコンは、どれも今回のDellと同じような仕様になっていたので、これが今のトレンドなのでしょう。

ところが、10年ぶりにDellで買った最新Windows 11パソコン「Dell タワー ECT1250」は特殊な仕様になっていて、少し困ったことが起きたのです……。

「Dell タワー ECT1250」には、HDDやSSDを内部に接続できない仕様があることに驚き!

それでは、今回実際に筆者が「Dell タワー ECT1250」を購入して困ったことを紹介していきましょう。

まず、Dellのパソコンは注文から最短で翌日発送されるのですぐに届くのはいいんですが、商品の到着日や時間を指定できません。

しかも、今回は到着予定日の1日前に勝手に配送されてきてビックリしました。配送先が会社だったので受け取れましたが、自宅だと困るかもしれませんね。せめて、最短配送日よりもあとの日にちを指定できるようにして欲しいところです。

次に困ったのがディスプレイ出力。実は、旧パソコンで使っていたディスプレイにはDVI端子しかありませんが、今回のパソコンにDVI端子はなくHDMIかDisplayPortで接続することになります。まあ、これは最初から分かっていたことなので、事前にAmazonでDVI-HDMI変換ケーブルを700円ほどで購入しておきました。

そして、もっとも困ったのが旧パソコンで使用していたデータ保存用の内蔵HDD(SATA接続)の取り付けです。事前に取説(PDF)で確認したところ、マザーボード上には電源用「SATA PWR」とデータ用の「SATA-3」というコネクターがあるのを見つけました。

SATA-3は一般的なものでしたが、SATA用電源は妙に小さく見慣れないミニ6ピンです。電源からは増設用ケーブルは1本も出ていないので、どうやらこれで電源を供給できるようです。

念のため、DellのサポートにメールでSATA接続のHDDの増設方法を確認したところ、やはり、内蔵HDDはこの「SATA PWR」と「SATA-3」で接続できるとのことでした。

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こちらがDell タワー ECT1250のマザーボード上にあるHDD接続用の「SATA-3」と「SATA PWR」コネクターですが、電源用のミニ6ピンは見慣れないものでした(筆者撮影)

しかし、サポートによるとこのミニ6ピンのSATA用電源ケーブルはDellオリジナルだそうで、どこで買えるのかは数回メールしてもなかなか案内してもらえません。

しびれを切らした筆者は、AmazonでそれらしきDell用ミニ6ピン電源ケーブルを、ダメ元で450円で購入しました。これは中国からの発送で1週間ほどかかります。

ところがその数日後、Dellの別部署のサポートから残念なメールが届きました。それは「Dell タワー ECT1250に内蔵HDDは接続できません」というものです。

その翌日には、Amazonで買ったミニ6ピンケーブルが中国から届いたので、確認のためにSATA接続のSSDを取り付けてみましたが、電源ボタンを押しても電源は入りませんでした。トホホ……。

※危険ですので決してマネしないでください。

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こちらが中国から届いた、怪しいDell用のそれらしきミニ6ピン電源ケーブルです。もちろん、形状はピッタリ一致していますが……(筆者撮影)
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試しに2.5インチSSDを接続してから、ドキドキしながら電源ボタンを押してみましたが、SSDを接続した状態ではパソコンの電源が入りませんでした(筆者撮影)

やはり、このモデルでは内蔵HDDを接続できないというのは本当だったようです。まさか、デスクトップパソコンでHDDを増設できないとは考えてもみなかったので、これは本当に予想外の出来事でした。

もちろん、筆者も最初から最悪の場合は内蔵HDDを外付け用のUSB接続HDDケースに入れて使えばいいと考えていたので、そんなに深刻な問題ではないのですが、結局はAmazonでUGREENの3.5インチUSB接続HDDケースを3,000円ほどで追加購入するはめになったのです。

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旧パソコンの内蔵HDDは、このような外付けできるUSB接続HDDケースを使えば問題ありません(画像はAmazon公式サイトより引用)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は、筆者が10年ぶりにBTOで最新デスクトップパソコンを購入して、少し困った点をまとめて紹介しました。

実は、会社では法人向けのクラウドを契約しているので、パソコンに大容量の内蔵HDDを接続する意味もあまりないと思いますが、それでも「Dell タワー ECT1250」で、旧パソコンの内蔵HDDをパソコンに接続できないことにはかなり驚かされました。

とくに、Windows 10からの買い替えでは古いパソコンで使っていたデータ保存用HDDやSSDをそのまま転用したい人も多いと思うので、小型・スリムタイプのデスクトップパソコンの購入を検討している人は、少し注意したほうがいいでしょう。

ちなみに、Dellの公式サイトに「内部にHDDを増設できない」といった注意書きはありませんでしたし、サポートですらその事実を確認するのに数日かかっていたので、今回はレアケースだったのかもしれませんね。

もちろん、今回購入したDell タワー ECT1250は非常に快適で、何の不満もないのですが、今でもたまに思い出して「やはり、ドスパラにしておけばよかったかな……」とモヤモヤすることがあります……。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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